MUJI VILLAGE プロジェクトはじめます

コラム | 2021.11.25

新しいかたち・場所で「集まって住む」「つながって住む」ことで、より豊かに暮らすことができ、かつ“場”の価値が上がっていく状況を創出する「MUJI VILLAGEプロジェクト」が始動します。

絶えず変化する“住まいのかたち”

無印良品が2002年から開発を始め、2004年に「木の家」という一風変わったかたちの商品住宅で「戸建て事業」を開始したのは、豊かで「感じ良いくらし」は、資産価値のある家によってもたらされるという確信と、日本には真に資産価値のある家が少ない、という危機感からでした。

資産価値のある家のかたちとして私たちが出した結論が「永く使える、変えられる」であり、それを具現化したのが「木の家」です。

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それからおよそ20年、同じコンセプト、異なる切り口で表現された「木の家」「窓の家」「縦の家」「陽の家」への共感者も増え、これまでに3,000世帯以上のご家族に無印良品の家を選んでいただきました。

近年は「少子高齢化」「気候変動」「コロナ禍」など、「家」を取り巻く環境は激変の渦中にあります。そんななか、今後は「家」というハード単体ではなく、暮らし方、働き方まで包括して考えなければならない、という焦燥感に似た使命感を私たちは新たに感じています。

ネガティブな要素に起因する住宅環境変化ですが、少子高齢化による土地余りや、コロナ禍により急激に進んだリモートワークインフラという変化は、暮らす場所の制約が外れる、というポジティブ要素も生みつつあります。

「田舎暮らし」「地域活性化」「通わなくて良い暮らし」というようなキーワードが世の中をにぎわしているのもそういった背景があるからです。

MUJI VILLAGE プロジェクト始動

しかし、これまで都会で暮らしていた人が急に田舎暮らしを始ることは決して簡単なことではないでしょう。そんなとき、助けになってくれるのが、同じ価値観を共有する仲間です。

自分一人の力ではいかんともしがたいハードルも、仲間が近くにいれば乗り越えられる。あるいは、物理的に近くにいなくても、「AirB&B」や「家のサブスクリプション」のような仕組みでつながることができれば、情報交換しながらそれぞれの場所で、それぞれの新しい「感じ良いくらし」を実現することができるでしょう。

つまり、これまでの既成概念から解放され、より自由にくらすためのポイントは「同じ価値観をもつ仲間が集い、情報交換できるネットワークづくり」なのではないか、ということです。

価値観を共有する仲間が集まれば「おたがいさま」的な相乗効果が生まれます。さらにこれまで何もなかった「場」は自然と活性化されそうです。それがたとえ物理的には離れていても、お互いの家を交換し合うことで、家が有効に使われる可能性が広がりそうです。

このように新しいかたち・場所で「集まって住む」「つながって住む」ことで、より豊かに暮らすことができ、かつ場の価値が上がっていく状況を創出していこう、というのが「MUJI VILLAGE プロジェクト」です。

その具体的な構想については、発表準備が整いしだい発表予定ですが、まずは、私たちより先に「新しい住まいのかたち」を世の中に提唱している先駆の取り組みを独自取材し、紹介していきたいと思います。「MUJI VILLAGE プロジェクト」を構想するに当たっても、たくさんのインスピレーションを与えていただいたトップランナーの方々がめざすものとは。

記念すべき第1回は、住まいと暮らし・働き方の原点を問い直し、これからを考えるソーシャルデザインカンパニー・YADOKARIです。

とにかく「小さい家」に魅せられ研究・実践してこられました。それぞれの家が小さい、ということは、そんなに広くない場所でも、共有の場を取れる、ということでもあります。そしてコストも安く済みます。究極のミニマルハウスは移動も可能です。

そこから何が生まれようとしているのか…。
お話を聞いてきました。

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YADOKARIがひらく「新しい住まいのかたち」
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