テレワーク、思ったより辛くなかったですか?

コラム | 2020.6.23

前回のコラム「家に帰ったら『ただいま』という前に服を脱いでシャワーを浴びる、という『新しい生活様式』」では、コロナ禍後(アフターコロナ)の新しい住まいのかたちを、あえてテレワークなどの大きな社会構造の変化ではなく、もっと身近な「丁寧な手洗い」の徹底と、外のウィルスを家に持ち込まないという観点から、まずは考察してみました。
コロナウィルスに限らず、ウィルスそのものは既知も未知も含めて、今後も常に存在し続ける、つまり否が応でもウィルスと共存せざるを得ない、ということを私達は今回のコロナ禍から学んだのではないでしょうか。
だからこそ、「3密回避だ」、「テレワークだ」の前に、まずは各自が地道に、口や鼻、目に直接ウィルスを運んでしまう自らの手を丁寧に洗うこと、そして手以外に付着したウィルスを家に持ち込まない工夫をすることが、「新しい生活様式」というよりは、本来あるべき「基本的生活様式」となるのではないか、と考えたからです。

その上で、今回のコロナ禍後、テレワークやローテーション勤務の普及が進み、毎日会社に行かなくて良いという、社会の仕組み自体がまさに「新しい生活様式」となったときの「住まいのかたち」について考えてみたいと思います。

以前のコラム「ほんの少し先の未来の暮らし。」で、少し先の未来ではあるが、毎日通勤するという呪縛から解かれると新しい暮らしのかたちが見えてくる、というお話をしていたら、その直後に始まったコロナ禍で、はからずも多くの方が「テレワーク」を経験することになったのではないでしょうか。

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しかし、そもそも家のなかには「仕事場」など想定していないので、ダイニングテーブルでテレワークを開始してみると、登園・登校自粛で家にいる子どもたちや、ペットがじゃれてきて集中できないかもしれません。さらに、昼食やおやつのたびに、ダイニングテーブルから撤収を余儀なくされます。またWeb会議は、家族の面前ではやりづらいことこの上なく、そのうちに子どもたちの「テレビ観たい攻撃」もはじまり、気もそぞろになってしまいます。

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そうなると、残る場所は寝室の片隅、ならまだ良くて、廊下やクローゼットのなか、ということになります。それでも、なんとか工夫して場所を捻出し、集中して1日中黙々とパソコンに向かって仕事をしていると、今度は得も言われぬ疲労感に苛まれたりします。
職場での何気ない雑談やランチタイムという、なんでもない息抜きが、実は仕事のストレス解消に重要な役割を果たしていたことに気付かされながら、自宅の片隅でカタカタとキーボードを叩いていると、いっそのこと(誰も見ていないので)海や山へ飛び出したくなる衝動にかられ、その衝動を抑えるのにまたストレスを重ねていく、という悪循環を経験された方もいらっしゃったのではないでしょうか。

このように、日本の住宅事情下での自宅テレワークのやり辛さと、今後のテレワークの促進を鑑みて、企業によっては、社員の住まいの近くにある「シェアオフィス」を積極的に活用する、さらに一歩進めて、自社社員のためにシェアオフィスを運営するという動きもあるようです。

一方で、せっかくテレワークをするのであれば、海や山にしばし滞在して、リフレッシュしながら仕事をしてみたい、というのは、けして贅沢やわがままではなく、必然的な要望のように思います。
実際、いま別荘の売れ行きが好転しているという話を聞きますが、個人での購入となるとまだまだハードルが高いでしょう。

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そこで、テレワークの場として、空気も景色も良いところに、絵のような「リゾート・シェアオフィス」はどうでしょうか(もちろんベースは「陽の家」です笑)。
誰でも使えるシェアオフィスタイプでも良いし、企業が社員のための施設として、福利厚生も兼ねて運営、または運営委託する、というかたちもあるかもしれません。
「保養所」という企業の福利厚生施設は減ってきていますが、テレワークや合宿でのワーキングの場も兼ねれば、活用機会はぐっと増えるのではないでしょうか。

このような場でのテレワークなら、時にはウッドデッキにテーブルと椅子を出して仕事をしたり、仕事の合間に散歩したりと、家でのテレワークに比べて、ストレスがぐっと減るばかりか、仕事がはかどりそうです。さらに、このように数棟連なっていれば、同じ部署のチームで1,2週間滞在して、必要に応じてWeb会議と対面での会議を使い分けながら、集中的に課題解決をしていく・・・など、新しい仕事の仕方を工夫できるかもしれません。
週末には家族や友人を呼んでのバーベキューパーティなども楽しそうです。

みなさんは、このようなリゾートオフィスについてどのように感じられるでしょうか。
また、日頃のテレワークをどのような工夫をされているのでしょう?
ぜひ、ご意見をお聞かせください。