木の家 No.68
この家に住みはじめてから、季節を感じるようになりました
木の家 | 2014.2.25
埼玉県熊谷市、熊谷駅から車で走ること約20分。のどかな田園風景が広がる中に建つ木の家。周りの風景によく馴染む生け垣と木製の門柱。玄関へと続くアプローチには花が植えられ、広い芝生の庭へとゆるやかに繋がります。「この家に住みはじめてから、植物を育てるのが楽しくなりました。とてもよく育つんです」と語る奥様。
この場所は、もともとご主人が生まれ育った土地。隣にはご主人の両親が暮らす実家があります。以前は都心から近く、通勤に便利な場所にある社宅で暮らしていたMさんですが、社宅の退去期限が迫ってきたために住宅の購入を検討しはじめたといいます。「長男が中学校に入学するタイミングでもあったので、新たな生活を考えるにはちょうど良い時期でした」(ご夫妻)。
「私が長男ということもあり、いずれはこの場所に戻るのだろうなと漠然と考えていました」。
というご主人に対し、奥様は「それまで暮らしていた土地には愛着があり、周りとの良い関係も築いていたので、その近くに建てることも検討しました」といいます。
「でもいろいろ話し合って、最終的には納得してここに住むことになり、今ではとても満足しています」(奥様)。
家づくりを考えはじめたときに、すぐに奥様の頭に浮かんだのが無印良品の家。
以前、無印良品のホームページを見ていて、その存在を知ったという奥様。
「中学生の頃から無印良品が好きでした。文房具や洋服をよく使っていたので、無印良品の家のコンセプトにもすぐに共感することができました。ただ、夫もそれを気に入ってくれるだろうかという不安はありました」(奥様)。
ご主人は「家というのは三角の屋根で窓があって…という漠然としたイメージを持っていました。無印良品の家のコンセプトは好きだけど、なんとなく都会向きなのかなと思いました」といいます。
ご実家の近くの熊谷市にもモデルハウスがあることを知ったご夫妻、さっそく見学に訪れます。
初めて実物を見た印象は、「木の家の外観が店舗みたいだなと思いました。でも中に入ってみると開放感があって良いな」と好印象だったご主人。
奥様は「私もはじめは工場や倉庫のような外観だなと思いました。でも室内は木の梁が見えていて白い壁があって、ぬくもりを感じられる空間だなと感じました。そして、これに住みたい!と思いました」と振り返ります。
「主人の実家の隣に建てるので、両親にも気に入ってもらいたいと思い、一緒にモデルハウスを見学に行きました。はじめは私たちと同じく外観が倉庫みたいという反応でした(笑)。義父は、柱がもっと必要なんじゃないかとか、もっと補強しなくて大丈夫なのか?といろいろ心配そうでした」(奥様)。
その後、他の会社のモデルハウスもいくつか見学したというMさんご夫妻。
「やはり無印良品の家が最も間取りの自由度が高かったこと、何よりもモデルハウスの居心地の良さが決め手となりました」とご主人。
こうして始まった家づくり。家づくりノートがプロセスを確認するのに役立ったというMさん。
「住宅購入用にある程度積立をしていたので、資金面の心配はあまりしていませんでした。無印良品の家は価格も表示されていたので、その点も安心でした」(ご主人)。
「いよいよ建てられると決まり、ワクワクしました」(奥様)。
「工事が始まってから父は心配でよく現場を見に来ていたようですが、毎日見ているうちにその心配は消えていった様です」(ご主人)。
M邸のプランは1階にリビング、ダイニング、キッチン、洗面室、多目的の和室があります。
「1階の和室は、どうしても実現したかったポイントです。老後の暮らしを考えると、必要かなと思いました(笑)」(奥様)。
2階には主寝室、子供部屋、ファミリークローゼットがあります。中央のフリースペースはパソコンや本棚が置かれ、書斎のような空間になっています。
「子供部屋は完全な個室にはせず、収納家具を置いて緩やかな間仕切りをすることで、プライバシーを保てるようにしています」(奥様)。
「普段は仕事が忙しくてあまり家にいる時間がないのですが、休みの日にはリビングでゆっくり過ごしたり、庭で子供たちとサッカーをしたりするのが楽しいです」と話すご主人。
「この家に住みはじめてから、季節を感じるようになりました」(奥様)。
「空をよく見るようになったね」というご主人に「そうそう」と大きくうなずく奥様。
「よく眠れるようになったのも、大きな変化の一つです」というご主人、「夏には庭でバーベキューをしたり、ウッドデッキにテーブルを置いてのんびりしたいですね」と聞かせてくれました。