寒さが厳しい新潟でも冬はリビングにあるエアコン1台で家全体が温かいです

木の家 | 2022.12.20

新潟県上越市にある「木の家」N邸は、広々とした芝生のグリーンと無機質なシルバーの外観のコントラストが美しいお宅です。ご家族はシンプルながらも木の温もりが感じられるこの家に住んで3年が経ちました。

■建物概要
ご住所:新潟県上越市
竣工年月:2019年11月
延床面積:128.97m²
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人

もともと新潟県出身のご夫婦は、ご主人の仕事の関係で長く埼玉県の社宅に住んでいました。お子様たちの成長とともに広い家に住み替えたいと思っていたときに、新潟県に戻って広い家に住みたいと思ったことから家探しをはじめました。

そして奥さまがインターネットで「無印良品の家」を見かけたことからご夫婦の家づくりがはじまります。

「もともとシンプルな無印良品の世界観が好きだったのと、決まりきったかたちやデザインの家を求めていなかったので最初から『無印良品の家』は印象がよかったです。主人にもカタログを見せてから一緒にモデルハウスを見学したら『このおうちで建てよう』とすぐに決めました」(奥さま)。

ご夫婦が求めていたのは今住みたい家でもあり、将来を見据えることもできる家でした。10年先、20年先に時代の流行や自分たちの趣味趣向、家族の変化が起きても住み続けられる家。将来的に大掛かりなリフォームをしなくてもいい家。シンプルな「無印良品の家」だからこそ実現する、自由に作り変えられる楽しみがあるところに惹かれたそうです。

「以前住んでいた社宅はすべての部屋が居間に繋がっている構造でほぼ一室空間。子どもたちもその状態に慣れていたので、『無印良品の家』の一室空間は違和感なく溶け込めると思っていたので不安はなかったです。また新潟は冬の寒さが厳しく、積雪量も多いので、断熱性の高さも気に入って決めました」(ご主人)。

こうしてご夫婦は長く住み続けられる理想的な「無印良品の家」に住むことを決めました。

間取りはご夫婦のこだわりが散りばめられました。まずは1階の和室です。

「お客さんが来たときに泊まれるような客間がほしかったのと、老後に2階に上がらずともゆったり過ごしやすいようにしたかったので作りました。普段は扉を開けっ放しにしているのでリビングからの広さも感じられます。体調の悪い家族がいてもスペースを分けて過ごせる個室としても機能するのでつくってよかったですね。またリビングに来なくてもトイレに行ける裏動線も確保したので、お客さんにとっても体調不良時の家族にとっても都合のいい動線になっています」(ご主人)。

一方で奥さまが絶対にほしかったのはランドリースペースです。

「新潟県は冬場の晴れ間が少なく、外干しできる機会も限られてしまうのでランドリースペースを設けました。ここで洗濯から室内干しまでが完結できるようになっています。またスロップシンクを設置したので、外でもお風呂でも洗いたくない、子どもの上履きや汚れ物などを洗えるのでとても便利です」(奥さま)。

キッチンには奥さまがもともと希望していた背の低い収納棚を置き、収納扉はあえてつけませんでした。施工例を参考にしながら、収納扉をつけなくてもスッキリと素敵に見せる収納ができることに納得できたからです。

「なるべく背の高い家具を置きたくなかったので腰高で揃えました。キッチンはどこからでも行けるようにアイランドキッチンを希望。ゴミ捨てなどのために勝手口を作りましたが、活用頻度は高くありません。でも勝手口を開けておくとキッチンとリビング全体に風が通る気持ちよさを感じながら料理ができています」(奥さま)。

そのほかにもご主人の「狭くてもいいから書斎を」という希望で3畳の書斎を2階に設置。竣工後にテレワークが普及したため、結果的にとても重宝するスペースになったそうです。洗濯物を外に干さないので2階のバルコニーには基本的に出ることはありません。しかし「見た目が格好いいので外観のアクセントになっていることと掃除をしなくてもいい素材なのでお気に入り」と奥さまは目を細めてくれました。

「3シーズン住んでみて夏の涼しさと冬の温かさに驚きました。夏は帰宅した瞬間にひんやりとした快適さを感じますし、1階は涼しくても2階がもわっと暑いということもありません。冬もリビングにあるエアコン1台で家全体が温かいです。晴天率が低い場所なので太陽光が出ている時間は短いのですが、冬も日差しが入る時間帯は暑いくらいに感じます。引っ越した最初の年は積雪が2メートルを超える大雪だったのですが、ひさしがあるおかげでテラス部分は雪が積もりませんでした。また、構造的に雪下ろししなくても大丈夫なように設計してもらいましたのでとても楽でした」(ご主人)。

「部屋ごとの温度ムラがないので廊下や脱衣所、トイレで寒い思いをしなくていいのが快適です。結露もほぼ出ないのが助かっています。ずっと住む家は小さな気になることがあるとそれがストレスになってしまいますが、この家はそういうストレスがないんですよね」(奥さま)。

お子さんたちはお友達と広い芝生でサッカーを楽しむことが多いそう。また隣の敷地にはご主人のご両親が住んでおり、お庭には子どもの頃からある紅葉と八重桜が。ご家族のおうちからも眺められる、みんなのシンボルツリーになっています。

天気がいい日にはテラスに出てみんなで食事をすることが多いというご家族。風を感じたり星を眺めたりしながら心地のいい時間を過ごしています。「シンボルツリーをもう1本立てたりガーデニングを施したりしてみたいです。のんびりと自分たちの理想の暮らしを考えていきたいですね」とご夫婦はこれからやってみたいことを語ってくれました。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます