木の家 No.66
子供がのびのびと遊ぶ、光あふれる「木の家」
木の家 | 2013.12.24
岡山県岡山市、中心市街地から車で20分程の閑静な住宅地に建つ木の家S邸。家の前には塀も垣根も無く、開放感のある芝生の庭が広がります。
「塀をつくらない方が人の行き来が活発になって良いのではないかと思いました」と語るSさんご夫妻。そんなお二人の思いの通り、ときには近所の小学生が学校帰りに家の前に座っておしゃべりをする光景も見られるのだとか。
Sさんが住宅の購入を考えはじめたのは、結婚をして間もないころ。
「いつかは自分たちの家が欲しいと考えていました」という奥様。当時暮らしていた家の近くに新築のマンションが建ち、それを見に行ったことがきっかけとなり、家づくりが具体的になってきました。
「はじめはマンションを買うつもりでしたが、一応一戸建ても検討しようということで、以前から興味があった無印良品の家を見学に行ったんです。無印良品は以前から好きで、よく利用していました」(奥様)。
「無印良品が、『家』? はじめはよく理解できませんでした」というご主人。
奥様にも第一印象を訪ねると、「バルコニーや鉄柱が工事現場の足場みたい。えっ、まだ建築中?と思ったのを覚えています(笑)。でもそんな感じが無印良品らしいなという印象でした」。
その後、いくつかの条件が整わず、一旦は住宅購入計画をストップしたSさん。お子さまの誕生がきっかけとなり、家づくりを再開します。
「子供をのびのびとした環境で育てたいというのが一番の動機ですが、会社で周囲に勧められたことや、迫りくる消費増税のこともあり、いまが良いタイミングだと感じました」と語るご主人。
お正月には「今年は家を建てる!」という一年の抱負を実家で宣言したのだとか。そして、その宣言通りに着々と計画を進めていきました。
「いろいろな住宅会社を検討しましたが、どこの家も豪華すぎて私たちの求める暮らしをイメージしにくかったんです」というご夫妻。
「再び無印良品の家を訪れたときは、実際にそこで暮らすことを想定しながら見ることができました。見た目だけではなく、性能の部分もよく確認しました」といいます。
「担当者は他の会社と違って”考え方と暮らし方”についてしっかりと説明をしてくれたので共感できました」(ご主人)。
「シンプルで、何年経っても飽きない。値段を表示している安心感もありましたね」(奥様)。
それから2ヶ月後にはご契約という決断をしたご主人。
土地は希望するエリアで、南向きで条件に合う場所が見つかったため、すぐに購入を決めたそうです。
「暮らしたい家のサイズを考えながら土地を探しました。モデルハウスの大きさを基準に考えてました」(ご主人)。
ご夫妻曰く、自分たちの暮らし方を点検し、持ち物を減らすことにして、その分収納も少なくしたのだそうです。
「この家の使い勝手は、家の中で過ごす時間が最も長い妻が快適に過ごせることを一番に考えました」というご主人。
それは結果的に、家族全員にとっても快適な空間となったようです。
そんなS邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、多目的の和室、洗面室。広々としたキッチンからは家全体を見渡すことができます。玄関と続く土間収納もこだわりのひとつ。
「できるだけ部屋を仕切らずに開放感のある空間にしたかった」というご夫妻。大きな吹き抜けを設け、室内の明るさを確保したといいます。
2階には主寝室、ファミリークローゼット、書斎コーナーがあり、大きなフリースペースは現在リビング兼お子様の遊び場として活用しています。
実際に暮らしてみた感想をお聞きすると、「とても快適です。夏の暑い日でもエアコンは1台で設定温度は28度。これはすごいなと感じました」というご主人。
「オール電化にしていて、ピーク時でも光熱費は17,000円程度。これは以前の住まいから考えるとずいぶん安くなりました」(ご主人)。
「冬は、家の中に差し込む日差しが暖かくて快適です。IHは、はじめ少し火加減が難しかったのですが、思いのほか火力が強くて驚いています」(奥様)。
「この家で暮らしはじめてから、家族3人で過ごすことが多くなりました。ソファに座ってテレビを見たりしているときは幸せな時間です」とご主人。
お子さまにもちょっとした変化が表れたのだとか。
「子供がよく家の絵を描くようになったのです。この家に来て、自分の居場所という意識が芽生えたのかなと思っています」(奥様)。
私たちが取材に訪れたときも、お子さまがのびのびと遊んだり、絵を描く微笑ましい姿を見ることができました。