無印良品のインテリアアドバイザーに聞く、すっきり心地よい「洗面所の収納術」
みんなでつくる住まいの手引き | 2026.10.23
「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。
今回のテーマは「洗面所の収納術」。毎日使う場所だからこそ、ものが増えてしまう。きれいに片付けたいのに置く場所がない。そんなお悩みはありませんか?無印良品のインテリアアドバイザーのまみさんに、洗面所まわりを使いやすく整えるコツをお聞きしました。
1.無印良品の家の住まい手に「洗面所の収納事情」を聞きました
2.洗面所の収納で気をつけたい2つのポイント
3.洗面台の収納のコツ
4.脱衣所・洗濯機まわりの収納のコツ
5.自分の生活スタイルから、ベストな収納法を見つけよう
6.洗面所の収納におすすめの無印良品アイテム
1.無印良品の家の住まい手に「洗面所の収納事情」を聞きました
「洗面所の収納に満足していますか?」には8割超が「いいえ」と回答、洗面所で増えて困るものとしては「スキンケア・ヘアケア類」が4割ともっとも多くなりました。日々使うものが多いだけに、洗面所の収納への悩みは尽きないようです。
(アンケート:2026年9月インスタグラムにて実施)
Q.洗面所の収納に満足していますか?

Q.洗面所で使うアイテムで増えて困るものは?

Q.洗面所まわりの収納で困っていることは?
・備え付け収納が全くないので、特に洗面台まわりに物が増える。すっきりしない
・造作の洗面台にシンデレラフィットする収納ボックスがない
・洗面台の下がオープンなのに、ぴんとくる収納用品がなく、納得のいく収納ができない
・間取りに不満があるわけではないが、洗面収納をもっと充実させておけばよかった
・洗面台下がまだしっくりきていない
・狭い
・充電するものが増えていて、それらが出しっぱなしになっている
・下着、パジャマを入れるスペースがない
2.洗面所まわりの収納で気をつけたい3つのポイント
洗面所は、家の中でも特に湿気が溜まりやすい場所。収納において特に気をつけたいポイントは収納用品の素材と置く場所だといいます。
①収納用品は「水に強い素材」を選ぶ

さびにくいステンレスや、水分をさっと拭き取れるポリプロピレンやポリエチレンなどが向いています。塗装のないむき出しのスチールなどはさびやすいため気をつけましょう。
②タオルやインナーなどの布類の置き場所に注意

布類のように水分を吸いやすい素材は、風通しがよく、湿気の溜まらない場所に置きましょう。代表的なNGゾーンは洗面台下。配管が通っているため、洗面所の中でもとくに湿気がこもりやすい場所なんです。洗面台の下は、洗剤のストックなど、水分の影響を受けにくいものをしまうといいでしょう。
「タオル類はステンレスのように水分に強いケースに入れたとしても、湿気が多い場所に置けばどうしても水分を吸ってしまいます。何に入れるかも大事ですが、どこに置くかも大切です」
③壁を有効活用する

収納を増やしたいけれど、洗面所に家具を置くスペースがない。そう感じている方も多いのではないでしょうか。
家具を置けない場合に便利なのが、壁を使った収納です。フックや棚を設置することで、収納力がアップします。
「壁に収納をつくる際は、手に取りやすい場所や実際に使う場所の近くに設置すると便利です。たとえば、顔を洗うときに手が届く高さ、洗濯機のすぐ横など。生活動線を意識してみてください」
3.洗面台の収納のコツ
洗顔や歯磨きなど毎日頻繁に使う洗面台は、ものがあふれがち。限られたスペースをどのように使えばいいのでしょうか?
使う頻度で置く場所を決める

ものが多くなる洗面台は、何を見せて(取り出しやすい場所に置く)、何を隠すか(取り出しにくい場所に置く)を決めることで、使いやすい収納になります。そこで有効な目安になるのが「使う頻度」。たとえば、朝晩使うものは鏡の横など手に取りやすく見える場所に置き、ストックは鏡の内部収納などにしまっておくとすっきりします。
「ストックのように普段使わないものを見える場所に置く必要はないのですよね。見える場所に使わなくなったスキンケア用品などを放置していないか、一度見直してみるのもおすすめです」
用途ごとにまとめる

洗面台についている収納は、一段目、二段目と高さが異なる場合があります。収納力を意識すると、背の高いものは高い段へ、低いものは低い段へ…と大きさでそろえたくなりますが、これには少々問題があります。化粧水と乳液がバラバラの段に置いてあったらどうでしょうか?どちらも同じタイミングで使うのに、少し不便ですよね。
そこでおすすめなのが、用途に合わせてひとまとめにするという収納法。スキンケア、ヘアケア、オーラルケアなど、大まかな分類がおすすめ。置き場所も覚えやすく、使う際も取り出しの手間が省けます。
「細かく分ける必要はありません。『スキンケア右の扉』くらいのざっくりとした分け方で十分です」
かさばる家電類も、使いやすさを優先する
体重計やドライヤー、美顔器など、家電は少しかさばるので置き場所に困ることも……。とはいえ、毎日使うものが高い場所や取り出しにくい場所にあるのは面倒です。
「毎日取り出して使うのは面倒だと思うので、無理にしまわなくてもいいと思います。見た目が気になる場合は、まわりと色をそろえたり、薄型・小型のものを選んで、空間となじませましょう」
【ドライヤーの設置場所例】
・壁のフックに掛ける
・引き出しの上段に入れる
・ステンレスのワイヤーバスケットに入れて洗面台近くに置く
「旅行で使おう」などと、サンプルを使わずに溜めてしまうことはありませんか?洗面所の限られたスペースでは、ものを溜めこむことは避けたいものです。
「私の場合、サンプルはさっさと使ってしまう派なのですが、取っておく方もいますよね。おすすめなのは、目に入る場所にサンプル用の置き場所を1つ決めてしまうこと。置き場所がいっぱいになったら、サンプルを使って新しいものを入れる。このサイクルが守れるようになると、自然と溜めこまないようになります」
※化粧品には使用期限があります。古すぎるものは無理に使わず、処分しましょう。
オープンタイプの洗面台の場合

無印良品の家の洗面台は、下部の配管部分は扉のないオープンタイプが基本です。自由に使える反面、うまくスペースを使いこなせないというお悩みもあるようです。
使えるスペースの寸法を把握する

配管部分のでっぱりがあるため、適当にものをしまうとデッドスペースが増えてしまいます。まずは、どの程度使えるスペースがあるのか測ってみましょう。配管部分をのぞく左右の幅、奥行き、高さを測ります。寸法に応じて収納アイテムを組み合わせることで、無駄なくスペースが使えます。
「すっきり見せたいなら、縦のラインをそろえてあげるときれいです。とにかく収納量を増やしたいなら、配管の手前のスペースも使うと収納量は増えます。どちらが正解ということはないので、ご自分が何を優先するかで決めてみてください」
見える収納として上手に使うコツ
いつも目にふれるオープンな収納は、サイズ感やデザインに統一感があると心地よいものです。収納ケースの色や形をそろえたり、中の見えないタイプの収納ケースを使うとすっきりします。
「オープンタイプは『見えているからこそきれいにしておこう』とほどよい緊張感が保てるのもいいところです」
キャスターを使えば掃除もラクに

キャスター付きの台を置き、その上に収納するのも1つのアイデア。お掃除の際はキャスターごとものを移動させれば、奥まで簡単にお掃除できます。
4.脱衣所・洗濯機まわりの収納のコツ
脱衣所と洗濯機まわりは、さまざまなものを収納する場所。タオルや洗濯用のアイテム、さらにパジャマやインナーを置いているご家庭もあるでしょう。限られたスペースをきれいに使うには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?
パジャマやインナー類は一人にひとつ、収納スペースを割り当てる

ご家族の人数が多い場合、ひとまとめに置いておくと「これは誰のものだっけ?」とわからなくなってしまうこともあるのではないでしょうか?
特にパジャマやインナー類は個人で分けた方が、洗濯した後にしまうときも、身に着けるときもラクなはず。おすすめなのは、引き出しやユニットシェルフの棚を一人につき一カ所、割り当てて使うこと。
「たとえば、上からお父さん用、お母さん用、お子さん用というように分けておくと便利です。それぞれのストックが把握しやすいのもポイントです。ひとり暮らしや少人数のご家庭は、人で分けずに種類(パジャマ・インナー・靴下など)で分けても使いやすくなります」
クローゼットにしまっておくと、入浴前に取りに行く手間がありますが、脱衣所にあれば準備の手間が省けます。ただし、衣類は吸湿するため、空間にゆとりがないと難しいかもしれません。
「私も脱衣所に置いていますが、一概に脱衣所に置くべき、ということではありません。脱衣所の環境などを考慮して、ご自分の使いやすい場所を選ばれるのが一番です」
洗濯アイテムはミニマムに、使う分だけ置く

ハンガー同士がぐちゃっとしたり、ピンチハンガーが絡まってしまったり。洗濯に使うアイテムは意外と収納が難しいですよね。
シンプルなことですが、数をできるだけ減らして「使う分だけ置いておくこと」が基本です。ハンガーなどはたくさんあれば安心感がありますが、増えるほどごちゃつきやすいもの。予備の分は別の場所へしまっておきましょう。
「ハンガーはファイルボックスにしまうとすっきりと収まります。そして、収納の前に整理が大切。ハンガーなどの増えやすいものは、不要な分は思い切って処分する。まずはそこからはじめてみましょう」
ピンチハンガーの絡まりを防ぐコツ
【用意するもの】
S字フック 2個
※ピンチハンガーは、壁などのフックに掛けて収納します
①ピンチハンガーを畳み、ダイヤ型になるように斜めにする
②ダイヤの角にS字フックをつけ、壁などにひっかける
5.自分の生活スタイルから、ベストな収納法を見つけよう
どの収納方法がベストなのか?実際のところ、正解はさまざまです。自分がどう使いたいか、どこで作業するかを考えながら決めることで一番の方法が見つかるはずです。ご紹介した収納術を参考に、ぜひ自分が一番心地よい方法を見つけてみてください。
「私の場合は片づけが大好き、というわけではなくて、どれだけラクできるか、という視点でやっています。ぜひ気楽に取り組んでみてくださいね」
無印良品の家や無印良品のリノベーション「INFILL 0」のモデルハウス・モデルルームでは、洗面所やキッチンなど収納の使い方もご覧いただけます。ぜひお気軽に見学にいらしてください。
\こちらも参考に/
【実例まとめ】生活感ゼロの洗面所のある暮らし
6.洗面所まわりの収納におすすめの無印良品アイテム
水に強い素材、コンパクトにまとめるアイテムなど、まみさんおすすめのアイテムをご紹介します。
やわらかいポリエチレン素材を使用した収納用品です。水や冷気にも強く、さまざまなシーンで活躍します。
洗濯機まわりの収納用に組まれたユニットシェルフのセット。
「上部を収納に使えます。パーツを一つずつ買うより、セットのほうがお得です」
※ご家庭の防水パンの位置によっては脚を置けない場合があります。ご購入前に確認なさってください。
お話を聞いた人:
無印良品 インテリアアドバイザー まみさん
無印良品インテリアアドバイザー歴13年。インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師。
建築設計、リフォームアドバイザーを経て無印良品へ。日々お客様とお話しながら暮らしの提案を行っている。お店のおたよりでも暮らしのヒントを連載中。自宅はグリーン優先の部屋だが、いつかハリネズミを飼って癒されたい。
無印良品では、大きなことから小さなことまで、 お客さまの「できたらいいな」や「こうしたい」をアドバイザーがサポートします。詳しくはこちらから。








