無印良品のインテリアアドバイザーに聞く「冷蔵庫の整理収納術」

みんなでつくる住まいの手引き | 2026.9.18

「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。
今回のテーマは「冷蔵庫の整理収納」。詰め込みすぎていつもごちゃごちゃ、気づいたら賞味期限切れ……そんなお悩みはありませんか?

無印良品のインテリアアドバイザーのまみさんに、冷蔵庫を上手に使う整理収納のポイントを聞きました。

【目次】
1.無印良品の家の住まい手に「冷蔵庫事情」を聞きました
2.冷蔵庫の整理収納は難易度高め
3.冷蔵庫の整理収納が上手になる「2つの基本」
4.エリア別の収め方のコツ
5.忘れずに使いきるためのプチ習慣
6.おすすめの無印良品アイテム

1.無印良品の家の住まい手に「冷蔵庫事情」を聞きました

「冷蔵庫が整理できている」と答えた方は43%、「食品を期限内に使いきれている」と答えた方は35%と、いずれも半数を下回る結果に。冷蔵庫の整理がうまくいっていないご家庭が多いようです。
(アンケート:2026年8月インスタグラムにて実施)

Q. ご自宅の冷蔵庫は整理できていると思いますか?

Q. 冷蔵庫の食品は期限内に使いきれていますか?

Q. 冷蔵庫の整理・収納で困っていることを教えてください

・すぐごちゃごちゃに詰め込んでしまう
・手の届くところしか使えていないので、結局ごちゃつく
・どの容器がぴったり冷蔵庫にハマるか分からず、なかなか揃えられません
・野菜室の中/野菜室の収納が意外と悩ましい
・ケースなどを使って整理しても、しまいづらいと家族が元の場所に戻してくれない
・背が低いので、一番上が空っぽのまま
・調味料系
・冷凍庫の方が整頓が難しい

Q. 冷蔵庫の収納で使用しているアイテムを教えてください

・整理トレー
・保存容器
・100円ショップの透明ケース
・かご
・マヨネーズなどのチューブ類は100均の立てる収納ですっきりする

2.冷蔵庫の整理収納は難易度高め

冷蔵庫が他の収納と大きく違う点は「代わりがきかないこと」。冷やせる場所は冷蔵庫しかないので、あふれたものを別の場所に置くということもできず、冷蔵庫の容量に合わせるしかありません。買ってきたものをてきとうに詰め込んでいると、すぐにパンパンになり、奥に入った食材が見つからない、なんてことも起こりがち。冷蔵庫ならではの制約が整理収納を難しくしています

「ご家庭の冷蔵庫が小さいと考える方もいらっしゃるのですが、買い替える前に、ぜひ使い方を見直してみてほしいんです。きちんと整理収納ができれば、意外とすっきりおさまることも多いんですよ」

3.冷蔵庫の整理収納が上手になる「2つの基本」

冷蔵庫という限られた空間を最大限に使うには、2つの基本を押さえることが大切です。お買い物をする際や冷蔵庫に物をしまうときに、基本を思い返すようにしてみてください。

「この2つの基本は、ひとり暮らしでも、家族の多いご家庭でも役立てていただけると思います。意識すると、ご家庭の冷蔵庫が思ったよりもたくさん入ることにびっくりするかもしれません」

①いらないものは買わない・入れない

あたりまえのようですが、冷蔵庫を上手に使うには、特に意識したいポイントです。これが意外と難しいもの。ありがちな無駄にスペースを使っている例を参考に対策をご紹介します。

古くなった調味料が入りっぱなし
割安な大容量サイズを買って、なかなか使いきれない。買ってみたけどなかなか使わない調味料がずっと冷蔵庫に入っている。そんなことはありませんか?調味料はサイズ選びも大事なポイントです。使いきれない調味料で冷蔵庫を埋めてしまうのはもったいないので、使いきれるサイズのものを買うようにしましょう。

「余らせて捨ててしまうよりは、小さいサイズをフレッシュな状態で早く使いきる方が、おいしさも楽しめるし、エコで経済的です」

パッケージをつけたまましまっている
まみさんが徹底しているのが、食材を買ってきたら、冷蔵庫に入れる前に外側のパッケージをはずすこと。中身だけを別の容器にまとめることでコンパクトになります。乾燥防止用のパッケージは無理にはずさないように注意してください。

「パッケージをはずすと形が揃って取り出しやすくなるので、冷蔵庫を開けたままにする時間も短縮できます。パッケージに賞味・消費期限が書かれているものは、容器に書いたりラベルを貼ったりしてわかるようにしておきます」

【外側のパッケージ例】
・セット売りのカップヨーグルトのフィルム・紙包装
・納豆・もずく酢のフィルム包装
・チーズ類の箱
・一口サイズのゼリーの袋

②高さを整える

もうひとつの基本が「高さ」。使いやすい高さを意識すると、収納量が格段にアップします。冷蔵庫の場合は、棚と容器の高さがポイントです。

棚の高さを調整する

ほとんどの冷蔵庫は、棚の高さが調整できるようになっています。食材を入れた際に、上のスペースが中途半端に余っているようであれば、ぜひ調整してください。
高さ調整のポイントは、自分がよく買ってくるものや使っている容器の高さを見て合わせること。できるだけ上部にデッドスペースができないように調整しましょう。

しまい方も高さを意識
縦にしまえるものは縦にしまう、小さな容器であれば縦に2つ3つ……と積み上げる。高さを埋めるように収めると、横のスペースを使い過ぎずに済みます。

4.エリア別の収め方のコツ

さらに冷蔵庫を上手に使うためには、何が入っているか、自分が気づきやすい冷蔵庫にすることが大切です。そこで、エリア別の収納のコツを聞いてみました。

目線より下の場所は「縦向き」に

冷凍室や野菜室などの目線より下にある場所は、見えにくいので物が探しにくいもの。こうした場所は、立てて縦向きにしまっておくと取り出しやすくなります。
「倒れてしまう場合は、立てるために仕切り板を活用するといいでしょう」

冷凍室はコーナーを分ける

冷凍室は縦向きにしまうと同時に、アイス、冷凍野菜、冷凍食品のようにアイテムごとにコーナーを分けるのもおすすめ。ほしいものがすぐに見つかります。

ドアポケットに入れるものは「高さ」で分類

たとえば、背の高い牛乳やペットボトルは下段へ、小さい調味料の瓶は上段の高さが低いスペースへしまう。二列タイプのドアポケットの場合は後ろの列が見えにくくなります。あまり詰め込みすぎず、後ろには背の高いものをしまいましょう。

Q. 子どもが冷蔵庫の中を散らかしてしまいます。なにか良い工夫はありますか?
そんな時は、お子さま専用におやつなどを入れられる引き出しを作ってあげてはいかがでしょうか? 自由に使える場所を明確にしてあげることで、整理することを楽しんでもらえるかもしれません。

5.忘れずに使いきるためのプチ習慣

「つい賞味期限を切らしてしまった」「奥の方で食材が干からびていた……」そんなうっかりを防ぐ、まみさん流のプチ習慣を教えてもらいました。

野菜は使いやすい状態にカットしておく

ネギやセロリなどの背の高い野菜や、大葉などの少しずつ使う野菜。しまいにくくてつい奥に押しやってしまったり、使いきれずに傷ませてしまうこと、ありませんか?
まみさんが習慣にしているのが、野菜類は冷蔵庫に入れる前にカットしてフリーザーバッグで保存しておくこと。すぐに使える、目につく場所にしまっておくための工夫です。
自立タイプのフリーザーバッグだと立ててしまえるのでおすすめです。切っておけば、お料理も時短できます」

透明な容器で見える化する

透明な容器に入れてしまえば中身が一目瞭然。何が入っているかを細かくラベリングをするよりも、手間がかからずらくちんです。
「冷蔵庫の中は他人が見ることもありませんし、見た目を飾らなくてもいいと思うんです。ですから、自分で何が入っているかがすぐにわかるようにしています」

引き出し式のトレーで「奥まで見渡せる」状態に

引き出し式の収納アイテムは、奥まで見渡せるため、古いものが埋もれにくくなります。
「新しいものは、引き出しの後ろに入れます。そうすると賞味期限が近いものが自然と手前に来て、期限切れの予防になります」

まずは気楽にはじめてみよう
「完璧を目指さなくてもいいので、ゆるく取り組んでみてください。難しいなと思えばもとに戻してもOK。大事なのは、自分に合った方法を見つけることじゃないかな、と思います。冷蔵庫の整理収納は暮らしのごく一部の話ですが、使いやすい方法が見つかれば、日常に心地よさが生まれるはずです」

6.おすすめの無印良品アイテム

冷蔵庫の整理収納に便利な、まみさんおすすめのアイテムをご紹介します。

冷蔵庫内 整理トレー・小
冷蔵庫の奥行を有効に活用できる引き出しトレー。小・中・大とバリエーションも豊富。冷凍庫でも使用できます(電子レンジ・オーブンは不可)。

「私も使っています。冷凍庫でも使える優れものです」

やわらかポリエチレンケース・ハーフ・小
柔らかいポリエチレン素材を使用。水や冷気にも強く、様々なシーンで活躍します。※フタは冷蔵庫で使用不可

「こちらも私の愛用品です。引き出しのように使えて便利です」

組み合わせて使える 冷凍庫用仕切板
冷凍食品を立てて整理できます。組み合わせ、スライド式として使うこともできます。

「縦置きの際に倒れてしまって上手に整理できない場合は、こういった仕切板を使うのもいいでしょう」

マチ付きダブルチャック フリーザーバッグ・S
底マチ付きで自立しやすく、食材をつぶさず立てて保存ができます。閉めやすいダブルチャック仕様。

「マチ付きだと倒れにくく、立てて保存するのに便利です」

お話を聞いた人:

無印良品 インテリアアドバイザー まみさん

無印良品インテリアアドバイザー歴13年。インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師。
建築設計、リフォームアドバイザーを経て無印良品へ。日々お客様とお話しながら暮らしの提案を行っている。お店のおたよりでも暮らしのヒントを連載中。自宅はグリーン優先の部屋だが、いつかハリネズミを飼って癒されたい。

無印良品では、大きなことから小さなことまで、 お客さまの「できたらいいな」や「こうしたい」をアドバイザーがサポートします。詳しくはこちらから。