無印良品のインテリアアドバイザーに聞く「グリーンを楽しむ暮らし」②育て方

みんなでつくる住まいの手引き | 2026.6.26

「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。

今回のテーマは「グリーンの育て方」。「グリーンを枯らしてしまったことがある」「どうやって育てたらいいかわからない」とお困りの方もいるのではないでしょうか。

グリーンが大好きという無印良品のインテリアアドバイザーのまみさんに、グリーンを長く元気に育てるためのお世話のコツを教えていただきました。

【目次】
1.無印良品の家の住まい手に「グリーンの育て方」のお悩みを聞きました
2.グリーンが枯れてしまう原因はいろいろ
3.長く元気に育てるお世話の基本
4.グリーンのある暮らしをもっと楽しむ
5.グリーンを育てるおすすめ無印良品アイテム

1. 無印良品の家の住まい手に「グリーンの育て方」のお悩みを聞きました

グリーンを育てて失敗したことがあると答えた方は、なんと86%!失敗の原因として多かったのは「水のあげすぎ・水不足」「世話不足」。また、虫の発生や日当たりの悪い場所でのグリーン選びに悩む声も多く届きました。みなさん、それぞれに苦戦した経験があるようです。(アンケート:2026年5月インスタグラムにて実施)

Q.グリーンを育てて失敗したことはありますか?

Q.失敗してしまった原因を教えてください。

・世話不足(回答多数)
・水不足で枯らしてしまった(回答多数)
・水のやり過ぎ(回答多数)
・根腐れさせてしまった
・観葉植物を買ってきたままの土で育てていたら虫が発生してしまった
・風通しの問題

Q.グリーンの育て方についてお困りごとを教えてください

・日が当たりにくい玄関でも育てられる好みのグリーンが見つからない
・ペットがいるときの管理の仕方。猫がいじったりしちゃいます…
・土選び。虫の発生を防ぐにはどうしたらいいのか
・以前きのこが生えてきて怖かったことと、大きくなったときの植替えが大変そう。
・最近は日照時間も増えて成長期だが、ハダニなどの虫対策が必要
・必要な光量を確保できずに徒長(日光を求めて茎が必要以上に伸びてしまうこと)したり斑入り品種で上手く斑が入らないことがある

2. グリーンが枯れてしまう原因はいろいろ

無印良品へグリーンのご相談にくるお客さまは多いといいます。「育てたいけど、自分にできるか不安」というグリーン初心者の方がいる一方で、育てた経験のある方からは、置き場所などのお悩みが寄せられるそうです。
大切に育てたつもりでも枯れてしまうこともある、というのが切ないところ。グリーンはどうして枯れてしまうのでしょうか?

グリーンが枯れる原因TOP4
①置き場所の環境(日照不足/日光のあたりすぎ・風通しの悪さ)
②水のやりすぎによる根腐れ
③乾燥・放置しすぎ
④虫がついてしまう

「植物の品種や育てる環境によって原因はさまざまです。中にはワガママな子もいます(笑)。まずは原因を知ることが大切ですから、ぜひお店のスタッフに相談してみてくださいね」
「グリーンは元気かな?」と様子を見ながらお世話をする。それが難しさでもあり、いきものを育てる楽しさともいえますね。

グリーンを枯らさない基本は「環境づくり」
グリーンが枯れる原因はさまざまですが、元気に育てるために準備しなければならないのは、置き場所の環境づくりだそうです。
光がそそぎ、風通しがいい。基本的にこの二つがそろう環境が理想的です。ただし、光量が強すぎると葉焼けを起こしてしまいますし、弱すぎるとシナっと元気をなくしてしまうので、バランスが大切なんです」

風通しをよくすると、いいことがたくさん
意外と見落としがちなのが風通し。窓のない部屋、狭い空間に置いていませんか?空気が循環しない場所にいるのは、人間も気持ちの良いものではありませんよね。グリーンも同じで、風通しの良い場所を選ぶだけでも元気になるんです。
「風通しをよくするメリットはたくさんあります。まずは適度に乾燥することで根腐れを防げること。同時に虫もつきにくくなります。そして、葉にホコリがたまりにくくなるので、見た目も美しく保つことができますよ」

Q.換気はどのくらい必要?
休日などに時々窓を開ける程度で大丈夫です。窓を開けにくい場合は、サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させましょう。サーキュレーターを使う際は、グリーンに風を直接当てるのではなく、部屋の空気を回すイメージで使いましょう。
「光の中で葉が揺れるときの音を聴いたり、影の揺らぎを見つめたり。グリーンが風に揺れる姿を見るのも、ちょっとした楽しみです」

3. 長く元気に育てるお世話の基本

置き場所を整えたら、次はお世話の方法を学びましょう。水やり・葉水(はみず)・植え替えの基本と、エアプランツのお世話についてご紹介します。

水やりの基本

中鉢~大鉢の水やり
大きい鉢ほど土の環境が安定するため、実は育てやすいのだそう。はじめてグリーンを育てる方にもおすすめです。

水やりの際は、水を継ぎ足すのではなく、たっぷりと与えて鉢の中の水をすべて入れ替えましょう。受け皿にたまったお水も捨てます。

小鉢の水やり
小鉢は土の量が少ないため、乾燥が早く、大めの鉢と比べて水やりを忘れた時の影響が大きくなります。ていねいに育ててあげましょう。

Q. 旅行などで数日間家を空けるときは?
中鉢・大鉢の場合は、受け皿に水を張っておく程度で大丈夫ですが、小鉢は乾燥しやすいため、水切れさせない工夫が必要です。3つの方法をご紹介します。

①底面給水タイプの鉢を使う
不織布から水分を吸い上げるタイプの鉢で、水やりの頻度が減っても水切れしにくくなります。

②ウォーターキーパーを使う

ウォーターキーパーとは、土に挿しておくとグリーンに少しずつ水分を補給してくれる小さな給水器のこと。土の状態に合わせて水が染み出す仕組みです。

③タオルを使った吸水法
タオルと水の入ったバケツを用意します。タオルの片端をバケツに入れ、もう一方の端を鉢の下に差し込みます。
「これは私が実際に使っている方法です。家にあるもので対応できるのでお手軽ですよ」

毎日の葉水(はみず)でグリーンを労わる

水やりと合わせて習慣にしてほしいのが、霧吹きで葉に水をかける「葉水」です。水やりは生命線となる「食事」だとすると、葉水は「美容液」。葉水をしないと、葉のしおれや割れが起きてしまいます。
葉水は葉の汚れを落としてフレッシュに保つだけでなく、虫もつきにくくする効果があります
「グリーンの近くに霧吹きを置いて、気が向いたときにシュシュっと。ちょっとした楽しみにもなります。寝る前や起きたときのルーチンに取り入れると続けやすいでしょう」

Q.液体肥料はどんな時に使いますか?
少し元気がない場合は、応急処置として液体肥料を使うのも一つの方法です。お守りとして持っておいてもいいでしょう。

植え替えの基本

「なんだか育ちが鈍いな」と感じたら
育ちが鈍くなってきたと感じたときは、土がやせたり(栄養分が少なくなっている)、根が伸びて根詰まりを起こしている可能性があります。土と根の様子を観察して、植え替えを検討しましょう。

\Check/土と根を観察しよう
以下にあてはまる場合は、植え替えがおすすめです。
□水やりをしても土にしみ込まない
□鉢の底から根がはみ出ている

「土は時間が経つにつれ、だんだん栄養がなくなります。細く伸びた根は切った方が吸水するようになるので、グリーンに元気がなくなったらチェックしてみてください」

植え替えの時期・頻度の目安

時期 頻度
中鉢・大鉢 春~初夏(20~30℃の時期)の新芽が出る前がベスト 2年に1回程度
小鉢 育ちが早い場合もあるため、様子を見ながら決める

植え替えの手順

①植え替え前の1週間は水やりを控える
「土が湿っていると、鉢から取り出しにくく、土の重みで根が切れてしまうことがあります」

②鉢からグリーンを取り出す
抜けない場合は、鉢の周りを手やゴムハンマーで軽く叩きながら抜く。
「根がパンパンに詰まっているグリーンは比較的簡単に抜けるはずです。抜きにくい場合は、無理に引っぱらず、鉢とグリーンの土をほぐしてやさしく抜くようにしましょう」

③ひげ根(細い根)を切る
「ひげ根を切ると吸水が良くなります」

④ひと回り大きな鉢を用意し、土は新しいものに入れ替える

「鉢に根がパンパンに詰まっている場合もあるので、新しい鉢はひと回り大きいものがおすすめです」

⑤枝を剪定する

「枝が多いと感じたら植え替えのタイミングで剪定しましょう。葉がいきいきと大きく育つようになります」

エアプランツのお世話

土を必要とせず、空気中の水分を吸収して育つエアプランツ。「放置しておいても大丈夫かな」なんて思いがちですが、エアプランツも、お水を使ったお世話が大切なんです。

毎日の霧吹き
まずは毎日の霧吹きが基本。エアコンをつけたときなど、乾燥した環境では、特にこまめに霧吹きをしてあげましょう。
「エアプランツは乾燥がひどくなると根元が黒くなり、バラバラに分解してしまいます。空気中の水分だけでは不十分なこともあるので、こまめに霧吹きしてあげてください」

乾きすぎには「ソーキング」
葉が丸まるなど、乾きが特に気になるときは水を張った容器にエアプランツを株ごと浸す「ソーキング」が有効です。

ソーキングの手順
頻度の目安:1ヶ月に1回
①ボールやバケツに水を張る
②エアプランツを浸す(ひと晩程度)
③エアプランツを水から取り出し、逆さまに吊るして水切りをする

「必ず逆さまにしてしっかり水切りをしてください。乾かさないと腐ってしまうことがあります」

エアプランツが元気に育つひと工夫

グリーンの大鉢の根元に置いてあげると、土の水分を吸い込み、理想的な環境になります。

4. グリーンのある暮らしをもっと楽しむ

難易度が高いグリーンに挑戦するときは
おしゃれなインテリアとしても人気のグリーンですが、室内管理が難しいものもあります。憧れのグリーンを迎える前に、育て方の特性を知っておきましょう。

難易度が高いグリーンの例

グリーン 難しいポイント おすすめの対処法
オリーブ 光が不足すると育ちにくい 南向きの窓際か、ベランダへ
ユーカリ(ポポラス) 室内では育ちにくい ベランダがベスト。伸びた葉を切り取り、室内でスワッグや切り花として飾る楽しみ方も
エバーフレッシュ 繊細で光に敏感 しっかり光に当ててあげる
トネリコ 室内より屋外向き 南向きの広いベランダが最適。葉焼けしにくく育てやすい

「グリーンはいきものなので、長く育てるうちに環境に慣れてくることもありますが、まずはお部屋の環境に合うグリーンを探してみてください。室内で育てることにこだわらず、ベランダで育て、伸びた葉を室内に飾るのも一つの方法です。スワッグにするのも素敵です。グリーンに合う付き合い方を見つけていただけたらうれしいです」

Q.動物や小さな子どもが食べてしまいます

犬猫や小さなお子さまがグリーンや土を口にしてしまう……そんな心配がある場合は、棚や天井にグリーンを吊るす飾り方(ハンギング)がおすすめ。つるの長いグリーンなら、見た目もはなやかです。

Q.虫が気になる場合は?
鉢植えの場合は、水のやりすぎに気をつけましょう。もし虫がついてしまったら土を入れ替えます。

「虫はどうしても苦手」という場合は、ハイドロボールなどの無機質な素材で育てるか、水耕栽培できるグリーンを選ぶと安心。土を使わない方法は、食卓周りに飾る際にもおすすめです。

※ハイドロボールを使う際の注意点
土と違って養分が存在しないため、基本的に栄養を与える必要があります。栄養過多になると藻が発生することもあるので、定期的に洗い、清潔を保ちましょう。

これからグリーンをお迎えしようという方へ

「枯らすことを怖がらず、時にはグリーンとさよならすることも許容していいと思います。それよりも、まずは気楽にグリーンを迎えてもらえたらうれしいです。いきものですから、上手くいかない場合もあるかもしれませんが、育てていくうちにいろいろな発見があり、そのグリーンに合った育て方も見つかるはず。
私自身、グリーンと暮らす毎日が本当に楽しいんです。みなさんにもこの幸せをぜひ感じていただきたいです」

5. グリーンを育てるおすすめ無印良品アイテム

縦にも横にも連結できる再生ポリプロピレン入り平台車
「大鉢を窓際など光のある場所へ移動させるときに大活躍します。2台連結することも可能です。重い大鉢でも楽に動かせます」
リーフクリーナー
観葉植物の葉の表面に付着した埃や汚れを落とします。汚れや水滴の痕などの付着も防ぎ、葉に自然な光沢をもたらします。また、爽やかなゼラニウムの香りも楽しむことができます。
ポリボトル・ノズル付・小
「小鉢への水やりに最適なコンパクトボトル(300ml)。先が細いので、根元に集中させずかけたい場所にピンポイントで水を与えられます。水の量を調整しやすいのもうれしいポイント(500mlもあります)」
360度首振り機能付きサーキュレーター6畳
「グリーンを育てるには風通しのよい環境がとても大切です。サーキュレーターで部屋の空気を循環させることで、グリーンに適した環境をつくることができます」
底面給水鉢の観葉植物シリーズ
底面給水方式の鉢に植えた観葉植物です。水の量を目で見て確認することができます。さまざまな品種を取り揃えています。
「不織布から少しずつ水分を吸い上げるので、数日家を空ける際も水切れしづらくなります」

無印良品はグリーン関連アイテムが充実
無印良品では多彩な品種のインテリアグリーン(観葉植物)やグリーンを育てるために必要なアイテムを取り揃えています。また、「無印良品 有明」では専任スタッフがご対応する「GREEN&FLOWER」コーナーを常設。育てることが不安な方も安心してお買い求めいただけるよう、品種に応じた育成のコツをご紹介しています。

無印良品のインテリアグリーンのラインナップはこちら>>

グリーンの選び方に迷ったらこちら↓↓↓

無印良品のインテリアアドバイザーに聞く「グリーンを楽しむ暮らし」①グリーンの選び方

お話を聞いた人:

無印良品 インテリアアドバイザー まみさん

無印良品インテリアアドバイザー歴13年。インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師。
建築設計、リフォームアドバイザーを経て無印良品へ。日々お客様とお話しながら暮らしの提案を行っている。お店のおたよりでも暮らしのヒントを連載中。自宅はグリーン優先の部屋だが、いつかハリネズミを飼って癒されたい。