無印良品のインテリアアドバイザーに聞く「グリーンを楽しむ暮らし」①グリーンの選び方
みんなでつくる住まいの手引き | 2026.4.30
「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。
今回のテーマは「グリーン(観葉植物)の選び方」。お部屋にグリーンを取り入れたいけれど「枯らしてしまいそう」「どれを選べばいいかわからない」と、なかなか踏み出せずにいる方もいるのではないでしょうか。
「グリーンが大好き」という無印良品のインテリアアドバイザーのまみさんに、初心者でも失敗しないグリーンの選び方やインテリアとしての飾り方をお聞きしました。
1.グリーンを飾っている方はどのくらい?無印良品の家の住まい手に聞きました
2.グリーンのある暮らしのしあわせポイント
3.初心者でも安心。自分に合うグリーンの選び方
4.インテリアとして映える「飾り方」のコツ
5.あなたにぴったりのグリーンと楽しく暮らそう
1.グリーンを飾っている方はどのくらい?無印良品の家の住まい手に聞きました
お住まいにグリーンを飾っている方は全体の約半数、という結果でした。また、グリーンの魅力をお聞きしたところ「癒やし」「育てるのが楽しい」「気持ちが上がる」など、グリーンが心の栄養になっている様子が伝わってきました。
(アンケート:2026年4月インスタグラムにて実施)
Q.お住まいに観葉植物を飾っていますか?

Q.あなたにとって観葉植物の魅力はなんですか?
・生きものと一緒に生活している感覚(回答多数)
・生きているものがあると育てるのも楽しいし、部屋のインテリアのメリハリもつくところ
・部屋の空気がかわる
・家に酸素が循環する気がする
・吹き抜けの窓から空が見える。緑がある。(窓の家に住んでいます。)
・グリーン(緑色)が視界に入ると癒される
・新芽が可愛いし、緑があると気分が良い
・主に面で構成されている部屋にリズム感が生まれる。生き生きとしたグリーンに気持ちも上がる。
Q.おすすめの観葉植物をおしえてください
・モンステラ(回答多数)
・フィカスベンガレンシスやアルテシマ
・我が家には20種類くらいの観葉植物さんがおりますが…ドラセナコンパクタかな。
・エバーフレッシュ
・コウモリラン
・ブーゲンビリア
・ハイビスカス
・パキラ
・ポトス
・アマゾンオリーブ
2.グリーンのある暮らしのしあわせポイント
街中で、自然あふれる旅先で。いきいきとした植物を目にしただけで、なんとなく癒された。そんな感覚を味わった経験はどなたにもあるのではないでしょうか。あの癒やしがお部屋で体感できたら、しあわせですよね。実際に、グリーンは私たちにたくさんの好影響を与えてくれます。
グリーンが持つたくさんの「しあわせ効果」
まず思いつくのは、気持ちが落ち着くという見た目の癒やし効果ですが、他にもグリーンの種類によってさまざまな特長があるそうです。まみさんがお気に入りのグリーンを例に解説していただきました。
①空気をきれいにする
「有名なのはサンスベリア。家具や建材に含まれるホルムアルデヒドやシンナーや塗料に含まれるトルエンなどの有害物質を吸着して浄化してくれる効果があります。NASAが1989年に行った研究で、空気中の有害物質を除去する能力が高い植物として紹介されているほどです。シュッとした葉っぱがかわいらしく、見た目の美しさと機能性を兼ね備えたグリーンとして人気です」
②虫よけ効果
「ペパーミントやローズマリー、レモングラスなどのハーブ類は、虫対策にもなります。虫が苦手な方にも安心して育てられるグリーンですね」
③香りを楽しむ
「グリーンの中には花を咲かせて心地よい香りを楽しめるものもあります。私のお気に入りはシルクジャスミン。白い小花が咲き、ほのかな香りが部屋に広がります。茎の色も白っぽいので、見た目もお部屋になじみやすいと思います。賃貸でベランダが使えない方も、室内でお花のある暮らしを楽しめますよ」
3.初心者でも安心。自分に合うグリーンの選び方
「せっかく迎えたグリーンを枯らしてしまった……」お客さまの中にはそんな経験を持つ方も多く、店舗ではさまざまなお悩みを聞くというまみさん。グリーンと長く暮らすためには、お部屋の環境や自分の性格に合ったグリーンを探すことが大切だといいます。
初心者は中鉢サイズがおすすめ
机にちょこんとおける小鉢サイズのグリーンは、比較的リーズナブルで種類も豊富。初心者の方にとっては、なんとなくチャレンジしやすいのですが、実は落とし穴があるとか。
「小鉢は水の管理が難しいので、根腐れや乾燥といったトラブルも起こりがち。実は上級者向けなんです。初心者の方には『自分でも育てられる』と自信をつけてほしいので、もう少し大きめの中鉢サイズ(6~9号程度)からスタートすることをおすすめします。鉢が大きいほど土の環境が安定するので、育てやすくなります」
Q.光の入りにくい場所に飾りたいときは?
トイレや洗面所など光が少ない場所にグリーンを置きたい場合は、耐陰性の強い品種を選びましょう。ポトスやアイビーはどちらも光が少ない環境でも育てやすく、種類が豊富なため見た目のバリエーションも楽しめます。ブルースターなどのシダ植物も根腐れしにくい性質でおすすめです。
「ただしケアは忘れずに。週に一度程度は日に当てたり、窓を開けて風を通してあげてくださいね」

大きさ別のおすすめグリーン
初心者の方にも育てやすいグリーンを中心にご紹介します。
大鉢のグリーン
①フィカス・アルテシマ

「フィカス属(ゴムノキ)の仲間は丈夫で育てやすいのですが、大鉢のいちおしはアルテシマ。葉水(はみず:霧吹きなどで葉に水をかけること)をすると、葉にツヤが出てキラキラになります。お手入れの効果を実感しやすいので、初心者の方も楽しく育てられるのではないでしょうか?
②フィカス・ベンガレンシス

「丸い葉が個性的でビロードのようになめらかな触り心地です。見た目もかわいらしいので、お部屋のアクセントとして映えます」
中鉢のグリーン
①フランスゴム

「ゴムノキの中でも葉が小さめなので、どんな場所に置いてもなじみやすいビジュアル。華奢な幹がくねっとしている姿もお部屋のアクセントになります」
②フィカス・ウンベラータ

「大きな葉と白っぽい茎が特長のウンベラータは、お部屋にもなじみやすい品種です。季節の変わり目などに葉が落ちるので、お手入れを考えると中鉢程度がおすすめです。葉が落ちても枯れるわけではなく、新芽が出てきます。変化のあるグリーンなので育てがいもあります」
小鉢のグリーン
①ステレオスペルマム(写真中央)

「成長が早く、楽しく育てられるのではないでしょうか。葉もつやつやしているので、葉水の効果もわかりやすいんです。華奢な見た目や新芽が開く姿もかわいらしいですよ」
②放置しがちという方はサボテン・多肉植物

小鉢は少し管理が難しいので、ご自分の「育て方のクセ」に合わせて選ぶのも良いと思います。放置しがちという方は、お手入れが楽で乾燥に強いサボテンや多肉植物が安心です。
③過保護になりがちな方は コーヒーの木

「水をあげ過ぎるなど、ついつい過保護になってしまうという方は、やや湿った環境を好むコーヒーの木がおすすめです」
4.インテリアとして映える「飾り方」のコツ
グリーンをお部屋に迎える際に、グリーンそのものの選び方と同様に知っておきたいのが「飾り方」。同じグリーンでも、置き方や組み合わせによって部屋の印象は大きく変わります。
部屋のアクセントとしてグリーンで個性を出す

「全体的に同じトーンでまとまっているお部屋には、葉の色が濃いグリーンや個性的な色の鉢を取り入れることで空間が引き締まります。茎の色やラインでもお部屋の印象を変えることができます。茎が白っぽいものは、どんなお部屋にもなじみやすいと思います」
鉢の大きさに合わせた置き方

「大鉢は一鉢でも十分な存在感があるため、単体で主役として飾るのがおすすめです。中鉢は葉にボリュームがあるものは一鉢でも絵になりますし、二つ並べたり、大鉢の足元に添えると、立体感が出ます。
小鉢は、ひとつの場所にまとめて並べると華やかな印象になり、水やりもしやすくなります」
空間の高さを活かし、吊るして楽しむ

ポトスやアイビー、コウモリランなどは、棚の上や天井から吊るすと、弦の形が楽しめます。小さな部屋やマンションでも、高さを生かせば省スペースでおしゃれに飾ることができます。
無印良品の家・リノベーションにお住まいのみなさんのグリーンがある暮らしを集めた事例も紹介しています。
間接照明で「影」を楽しむ

「グリーンのそばに小さな灯りを置いてあげると、雰囲気が出ます。葉の揺れる様子が影に映るときれいで、眺めているだけで癒されます」
5.あなたにぴったりのグリーンと楽しく暮らそう

グリーンを選ぶ際は、植物に詳しい店員さんへ相談してほしい、というまみさん。
「グリーンは一概に『これがいい』と言えるものではありません。お好みはもちろん、お部屋の環境、雰囲気や育てる方のライフスタイルや性格によって、人それぞれに合うグリーンは違います。店員さんにも相談して、長く一緒に暮らせるものを選んでいただけたらうれしいです」

無印良品では多彩な品種のインテリアグリーン(観葉植物)やグリーンを育てるために必要なアイテムを取り揃えています。また、「無印良品 有明」では専任スタッフがご対応する「GREEN&FLOWER」コーナーを常設。育てることが不安な方も安心してお買い求めいただけるよう、品種に応じた育成のコツをご紹介しています。
お話を聞いた人:
無印良品 インテリアアドバイザー まみさん
無印良品インテリアアドバイザー歴13年。インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師。
建築設計、リフォームアドバイザーを経て無印良品へ。日々お客様とお話しながら暮らしの提案を行っている。お店のおたよりでも暮らしのヒントを連載中。自宅はグリーン優先の部屋だが、いつかハリネズミを飼って癒されたい。



