「知恵を組合せたレシピ」から考える暮らしの知恵その4

団地から考える暮らしの知恵100 | 2023.10.31

第四十二回
「知恵を組合せたレシピ」から考える暮らしの知恵 その4

前回に引き続き、今回も今まで提案してきた知恵を組み合わせることで、新しいライフスタイルの「暮らしの知恵 レシピ」となる提案をしたいと思います。

おさらいですが、これまでの知恵の多くは、今までにない新しいアイデアを考えながら、団地暮らしの可能性を追求してきました。団地特有の壁式構造という建築的な条件や、和室が多いという内装的な条件もアイデアを出すことでより良い団地暮らしができるのではと考えてきました。

前回までに、

暮らしの知恵 レシピNo.1 –芝生の畳と照明を組合せた屋内アウトドアライフ–
暮らしの知恵 レシピNo.2 –麻畳と照明を組合せた可変性のある暮らし–
暮らしの知恵 レシピNo.3 –団地でサウナ!木に触れる暮らし–
暮らしの知恵 レシピNo.4 –いつもの生活の中で、木に触れる暮らし–
暮らしの知恵 レシピNo.5 –多彩な外したふすまの使い方–
暮らしの知恵 レシピNo.6 – 外したふすまで、もう一度間仕切る –

の6つのレシピをご紹介しました

第四十二回の今回は、今まで提案してきた知恵の中から組み合わせを考え、「壁のアレンジ」をテーマに新しい「暮らしの知恵 レシピ」を考えてみたいと思います。

<暮らしの知恵の紹介 – 多彩な仕様の壁アレンジ ->

これまで「壁」をテーマにしたアイデアは2つご紹介してきました。
1つは、第十七回剥がせる壁紙から考える暮らしの知恵で提案をした「壁紙」
もう1つは、第十四回「団地の壁の使い方から考える暮らしの知恵で提案した「長押」です。

「壁紙」は住み始めから剥がせる壁紙を何層にも貼っておくことで、壁に直接落書きやメモ書きをしてもまるで付箋のように、次から次へ剥がしていくことで裏から新しい壁紙が現れるというものです。

「長押」は、元々頭の高さにある既存の長押に加えて、新たに低い位置に長押を加えることでそれらをきっかけにDIYでどんどん壁家具や壁収納を住みながらアレンジしていけるというものです。

この2つのアイデアを組み合わせてみるとで、多彩な壁のアレンジが可能になるのではないでしょうか。

<暮らしの知恵 レシピNo.7 – 長押を設置して剥がせる壁紙の場所を限定 –>

付箋のように剥がせる壁紙はとても面白いアイデアなのですが、壁紙には決まったサイズがあり、およそ90cmの幅でロール状のものを壁に貼っていきます。なので壁一面を一枚の壁紙で貼ったり剥がす事はできません。

そこで、「長押」を利用して既存の長押と新しい長押の間を90cmにすることで、その間のみ付箋のような壁紙にしてみてはいかがでしょうか。ちょうどいい高さでホワイトボードのように何度でも利用ができそうです。

またMUJI×UR Plan+Sの住戸においては、この「長押」のアイデアが採用され、実現しています。壁に追加した長押を利用して、有効ボードや木板をDIYで取り付けることができ、住みながら「壁収納」をアレンジしていくことができます。


長押を利用して有効ボードをDIYで取り付けた(MUJI×UR Plan+S)

このような「長押」と「付箋のような壁紙」との組み合わせはまだ実現していませんが(笑)今後、どこかのお部屋で実現するかもしれません。

いかがでしょうか? このようなちょっとした知恵で素敵な暮らしが実現する「団地から考える暮らしの知恵」を随時発信していきます。みなさんのご意見をお待ちしております。

※使用する材料、仕様及び施工方法によっては、原状回復義務が発生します。