「知恵を組合せたレシピ」から考える暮らしの知恵その2
団地から考える暮らしの知恵100 | 2023.8.31
第四十回
「知恵を組合せたレシピ」から考える暮らしの知恵 その2
前回に引き続き、今回も今まで提案してきた知恵を組み合わせることで、新しいライフスタイルの「暮らしの知恵 レシピ」となる提案をしたいと思います。
おさらいですが、これまでの知恵の多くは、今までにない新しいアイデアを考えながら、団地暮らしの可能性を追求してきました。団地特有の壁式構造という建築的な条件や、和室が多いという内装的な条件もアイデアを出すことでより良い団地暮らしができるのではと考えてきました。
前回は、
暮らしの知恵 レシピNo.1 –芝生の畳と照明を組合せた屋内アウトドアライフ–
暮らしの知恵 レシピNo.2 –麻畳と照明を組合せた可変性のある暮らし–
の2つのレシピをご紹介しました。
畳と照明だけの組合せで、アウトドアを取り込んだ暮らしや、可変性のある暮らしをご紹介しましたが、第四十回の今回は、今まで提案してきた知恵の中で、「木に触れる暮らし」をテーマに新しい「暮らしの知恵 レシピ」を考えてみたいと思います。
<暮らしの知恵 レシピNo.3 – 団地でサウナ!木に触れる暮らし ->
※UR賃貸住宅の団地の浴室では、火器を使用したサウナをすることはできません
第二十一回「団地でサウナ」から考える暮らしの知恵でご紹介した「団地でプライベートサウナができる浴室空間」と、
第三十八回「団地の地産地消」から考える暮らしの知恵でご紹介した「団地の伐採木から作った風呂フタ」を組合せを考えてみました。
さらに壁一面に、団地の伐採木でできた木板を張ることで、裸で過ごす浴室空間を、木質の温かみのある空間へと変化させることができそうです。
木に囲まれた浴室空間の中で、きっと団地のお風呂での過ごし方も豊かになるのではないでしょうか。
<暮らしの知恵 レシピNo.4 – いつもの生活の中で、木に触れる暮らし ->
また、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトで開発された「合板フローリング」をベースにした空間に、
第三十七回「工場で捨てられていたもの」から考える暮らしの知恵でご紹介した
「木製取っ手」と、
第三十八回「団地の地産地消」から考える暮らしの知恵でご紹介した
「木製スイッチプレート」を組み合わせることで
「いつもの生活の中で、木に触れる暮らし」を実現できそうです。
普段、家の中で一番過ごすことの多いLDKや寝室で、木に囲まれた生活ができるのはメンタル的にも、とても落ち着いて過ごすことができるのではないでしょうか。実際に手がよく触れる木製スイッチプレートや、キッチンの木製取っ手などは、経年で色が変化していく部分も含めて「木に触れる暮らし」を楽しんでみては如何でしょうか。
また、これまでもMUJI×URでも壁に木板を張ることで、木に囲まれた空間の中で暮らせるプランがあります。
同じ団地でも、MUJI INFILL 0でリノベーションされた空間では、天井に木板を張った事例もあります。床と天井の木に囲まれた空間は究極かもしれませんね。
いかがでしょうか? このようなちょっとした知恵で素敵な暮らしが実現する「団地から考える暮らしの知恵」を随時発信していきます。みなさんのご意見をお待ちしております。