ワークスペースに対応した新プランが登場

団地再生物語 | 2021.1.19

2012年に大阪でスタートしたMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは9年目を迎え、今年は首都圏・関西・九州で合計4団地の新しい団地が登場し、11の新プランが加わりました。
合計で全国51団地・67プランの展開となり、2021年1月下旬から入居の申込受付が開始されます(一部団地を除く)。

MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは、団地の良さを見直し、優れた部分を上手に生かしながら、そこに無印良品が積み重ねてきた知恵や工夫をそっと掛け合わせて、これまでにない賃貸住宅をつくる活動です。賃貸に愛着を持って長く丁寧に住みつないでいくことが、これからの日本の暮らしのスタンダードになってほしいと考えています。
リノベーションで大切にした部分は変わりません。陽当り・風通しといった団地本来の良さを残しながら、本当に必要なものだけを加えていく。そして、賃貸住宅であっても、住む人が自分の暮らしに合わせて間取りを自由に編集できるような住まいを提案していきます。

今回は、新たに登場した新プランのなかから「ワークスペースがある暮らし」をご紹介します。
新団地の志徳団地(福岡県北九州市)ではMUJI×UR Plan64「押入ワークスペースがある暮らし」とMUJI×UR Plan65「広い寝室でテレワークができる暮らし」が実現しました。

MUJI×UR Plan64 押入ワークスペースがある暮らし

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もとの間取りは3DK、56.81m²のファミリータイプで、バルコニー側に3部屋が面しており、間口が大きくなっています。陽当たり風通しが良さそうです。
今回のリノベーションでは、バルコニー側のダイニングとリビングをつなげ、その間にあるスペース・押入を利用してワークスペースとしています。ふすまが左右にあるので、開け閉めすることで目隠しにすることができます。寝室は落ち着いた空間として独立をさせています。

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ワークスペースはふすまを閉じるとダイニングキッチンとは切り離され半個室の落ち着いたワークスペースになります。

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洗面室にはワイドなミラーがあり狭い空間でも広く感じられます。

MUJI×UR Plan65 広い寝室でテレワークができる暮らし

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もとの間取りは3DK、60.35m²のファミリータイプです。
今回のリノベーションでは、ファミリータイプの北面にLDK、南面に明るい2寝室の間取りとしました。昼間、利用することの少ない寝室を活用してワークスペースとすることで、生活音が気になるLDKから少し離れた場所でテレワークができます。押入の中棚を利用して広いデスクとしているので、通常通り収納としても利用できます。

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ふすまを開け放つことで、リビング、ダイニング、寝室と南北に光と風が通り抜けます。

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キッチンの側には既存の木軸壁を利用した壁面本棚があり、お気に入りの本をディスプレイをすることができます。

新団地の小金原団地(千葉県松戸市)ではMUJI×UR Plan61「広い中棚ワークデスクがある暮らし」が実現しました。

MUJI×UR Plan61 広い中棚ワークデスクがある暮らし

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もとの間取りは2DK、45.71m²です。
コンパクトな空間の中で、押入を最大限に有効活用できるように、中棚をそのままワークデスクとして仕上げハンガーパイプを設置し、ワードローブとしても利用できるようなフレキシブルな押入を設置しました。通常の中棚の上から化粧板を貼って仕上げいるので、執筆やPC作業も問題なく行うことができます。また手元にコンセントを設置してあり、デスクライトや機器類の充電も中棚の上でできます。

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玄関脇の収納を撤去し、残した木軸にベンチを取付けました。靴を履く時などに腰をかけて使用できます。

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キッチンは狭い空間に合うようミニマムなカウンター付きの組み合わせキッチンを設置しました。

新団地の北本団地(埼玉県北本市)ではMUJI×UR Plan66「ふすまで可変する多目的スペース」が実現しました。

MUJI×UR Plan66 ふすまで可変する多目的スペース

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もとの間取りは2DK、52.35m²です。
玄関横の狭い個室を、ふすまを移動させることで部屋の広さが可変する多目的スペースとしました。ふすまを窓側に移動させると狭小の仕事に集中できるテレワークスペースになり、手前は玄関と一体の収納になります。一方、ふすまを玄関側に設置し、閉じることで寝室として利用することもできます。ふすまを全部開放すると玄関と一体の広いアトリエ空間となり、ふすまを移動することで空間を変化させることができます。

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多目的スペースはふすまを窓側に移動させることで、狭小でも明るい風通しの良い仕事に集中できる個室になります。

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もともと南北を分断しボトルネックになっていた物入を撤去し、空間を広く繋げました。半透明ふすまで光が通り抜けます。

コラム「これからの暮らしをあらためて考える」・アンケート「『テレワークのある暮らし』について」で皆さんのご意見を取り入れた間取りが国立富士見台団地(東京都国立市)でMUJI×UR Plan67「離れのワークスペースがある暮らし」で実現しました。

MUJI×UR Plan67 離れのワークスペースがある暮らし

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もとの間取りは4DK、63.88m²です。
少子化や核家族化により需要が減っていた大型住戸を、広いテレワークスペース付きのプランとしました。もともと南面バルコニー面の先に一室増築されていた部分を、離れとし、生活音から少し距離をおいた部屋で仕事ができます。また、南面で日当たりがよく、半屋外として植栽を置たり芝生をイメージするカーペットを敷くことで屋外で仕事をしているようなリラックスした気分で仕事ができます。仕事以外でも室内キャンプなどにも活用できます。

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もともと窓のない閉鎖的な一室の壁とふすまを撤去することで広くて明るいキッチンとしました。

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キッチンを移設することで広いリビングダイニングとしました。ふすまを外すと寝室と繋がり風が通り抜けます。

ワークスペースのある暮らし、いかがでしょうか。住まいに求められる役割として、「住む」だけでなく「働く」ことも求められそうです。

今回ご紹介したリノベーション住戸は、2021年1月下旬から入居募集開始の予定です(一部住戸を除く)。
入居の応募詳細情報は、順次発表予定です。無印良品の家ホームページ無印良品の家 Facebookでもご案内しますので、ご期待ください。