団地の広場でマーケットを開く

団地再生物語 | 2019.9.24

以前のコラム「団地の共用部の活用アイデア」では、団地の集会所の活用アイデアを提案しましたが、今回は団地内の広場の活用方法について考えて見たいと思います。

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多くの団地には大きな広場があります。とても大きな空間ですが、普段はあまり使われず、団地内の通路の一部であったりしますが、樹木や芝生が植えられていて豊かな自然環境となっていて、住む方々が共有する「庭の一部」であったりもします。広場があることで団地内に光や風が通り、住戸間の環境をよくしている大切な役割を担っています。

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団地の広場は、せっかくの大きな空間なので何かに使えないでしょうか。
例えば、広場で定期的にマーケットを開いたらどうでしょうか。ワゴンなどで個人が販売する小商いや、フリーマーケットとして出店してもよいですし、すでにある店舗が期間限定で出店するポップアップショップとして、また、実験的スペースとしても活用できそうです。お店を開こうとすると、家賃など費用がかかってしまいハードルが高くなりますが、ポップアップショップであればそのハードルは低くなります。

コーヒーやドリンクなどを扱うお店や座れる場所があれば、団地内のコミュニティの場としても有効ですが、その地域の住民の方々がたくさん参加するイベントにできると、さらに賑わいがでます。
広くお客さんが集まれば、地域で生産された新鮮な野菜や特産品、水産加工品などを販売してもよいでしょう。個人が家庭菜園でつくった野菜やくだものを自ら販売してもよさそうです。購入したものを炭火で焼いてその場ですぐに食べることができたり、実演したり、簡単なレストランを併設できるとなおよさそうです。

また、以前のコラム「もしも団地の集会室をキッチンスタジオにできたら」で提案したキッチンがあれば、そこで個人がつくったパンやお菓子、手づくり惣菜をつくって出店できます。また、集会所でのワークショップで仲間とつくったアクセサリーや雑貨などを販売することも考えられます。さまざまな世代が楽しめるように、団地にお住いのリタイヤした方がご自身の知識やスキル(着付けなど)を伝えるセミナーやワークショップを開催してもよさそうです。
出店する仲間同士で時間を融通しあって子どもを預かり合う、そんな子どもコーナーがあっても面白いと思います。

団地の広場は自然環境が豊かなので、そのままでも公園のような場所として魅力的ですが、それを生かしたイベントを定期的に開催することで、地域活性の場としても生かすことができそうです。

そんな団地があったらどうでしょう。みなさんはどんな活用アイデアがありますでしょうか。ぜひご意見をいただければと思います。