窓の家 No.32
家の中なのに外にいるような気分が味わえています
窓の家 | 2021.10.26
埼玉県八潮市にある「窓の家」K邸。白い壁と大小たくさんの窓が可愛らしいお宅です。ご夫婦はこの家に住んで2年半が経ちました。
ご主人が音楽関係のお仕事に従事する関係で、ご自宅とは別に防音性の高いマンションの1室を借りていたというご夫婦。家を建てるつもりではなく、仕事上のお部屋をもっと利便性が高い状態にすることを考えていました。
「戸建てを借りることを想定して、もともと知っていた『無印良品の家』のセミナーに主人と一緒に行きました。戸建てについて勉強している中でホームページの施工例・入居者インタビュー、『木の家』や『窓の家』のブログを読んでいたので、話を聞きに行ったんです。そこで担当者の方が戸建てを建てる予算を見てくれて、さらに土地の見学まで一気に進みました。タイミングよく立地のいい土地が見つかり、予算内だったので、『じゃあ、もうここに家を建てちゃおう』とトントン拍子で進みました」(奥様)。
奥様に誘われる形で「無印良品の家」のセミナーに行ったご主人。真っ先に『窓の家』に惹かれたそうです。
「まず建物のデザインが、シンプルで家らしさがあるのにおしゃれだったのですごく気に入りました。白くて三角の屋根で窓がたくさんついている。その後は見学会にも参加し、「木の家」「窓の家」両方を見学しましたが、結果的には「窓の家」しか頭にありませんでした」(ご主人)。
一方の奥様は温もりと住みやすさから「木の家」も迷われていました。しかし購入した土地のお隣さんがたまたま「木の家」だったこととご主人の要望から、「窓の家」に心が傾いていきます。
「『木の家』のほうが断熱性に優れていると思っていましたが、見学会で『窓の家』も性能的に素晴らしいことがわかりました。希望していたバルコニーも奥行きがしっかりと取れることがわかったので、『窓の家』で納得できました」(奥様)。
希望の土地に巡り合い、スムーズな段取りによって『窓の家』に住むことを決めたご夫婦。その後は他のハウスメーカーを検討することもなく、具体的なプランニングへと進んでいきました。
家づくりは当初からご主人のお仕事部屋となる防音室を中心に決めていきましたが、間取りには相当悩んだそうです。
「リビングは20畳未満にはしたくないし、防音室も狭くしたくない。でも家を大きくすると庭も狭くなって予算もオーバーしてしまう。最初は部屋を広くするために吹き抜けを小さくしようと考えましたが、見学会で吹き抜けの広いおうちを見たら『広いほうがいいね』となったので、吹き抜けの広さにもこだわりました」(ご主人)。
悩んだ末、防音室は1階に。壁の厚みで3畳分ほど取り、部屋の広さは4.9畳になりました。家で大きな音を出して仕事をするため、その他の間取りはプライベート空間を配慮。
「水周りは2階にしました。2階で洗濯物を洗って干して畳むまでが完結するので、とても楽です。主人は仕事の来客も多いので1番生活感が出る洗面所と洗濯物が来客の目に触れないようにしました。夜中まで主人が防音室で仕事をしていても、2階で寝ていてまったく気になりません。1階をオフィシャル、2階をプライベートと分けられたのはよかったです」(奥様)。
水周りがあることで2階の他のスペースが狭くなりましたが、収納を作らないことで広さを確保。シェルフや棚を組み合わせて上手に収納しています。また「窓の家」の特徴でもある窓にも奥様の意向が反映されました。
「前の家が暗かったので、窓をつけられるところはすべてつけ、大きく窓を取れるところは最大限で取りました。玄関ホールとリビングの間にある扉を閉めると玄関が暗くなるので、玄関にも窓はつけようと思っていました。実際に住んでみるととても明るくなったので、やっぱり正解でしたね。家具の置き場所を決めないと窓の場所もわからなかったので、設計時にインテリアコーディネーターを紹介していただきました。最初に家具を相談して、その家具の高さに合わせて窓を増やせました」(奥様)
その他にも、二人で料理をすることを想定して高さや広い奥行きにこだわったキッチンやメープル色の床、入居後に計画して施工したという白の明るさが印象的な外構などご夫婦の希望が細部にまで詰まった「窓の家」。実際の住み心地を聞いてみるとご主人からは「前まではアウトドアだったのに、今ではずっと家で過ごしています」という回答が。
「リビングは上を見上げると空が見えるので開放的で気持ちがいいです。吹き抜けを通じて太陽の光が落ちてくるので、家にいるのに外にいるような気分が味わえています。夏は暑くなく、冬は寒くなく、外の天気や季節を感じられるのがすごく好きですね」(ご主人)。
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ご主人は、仕事がない日にはこの家に住み始めてから飼い始めた猫をなでながらリビングでゆったりと過ごす時間が好きなんだとか。ソファに座って隣の窓を見ると、外構に植えた美しい植物が顔を覗かせます。お隣さんの外壁は窓のないため、外の目を気にせずに窓を開放できるそう。
「実際に住んでみないとわからないことが多いので、家づくりの時点で決め切れないこともたくさんあります。この家は間取り自体をシンプルにして、後からどうにでも変えられるようにしました。土間収納は3面に補強を入れ、住んで1年くらいした頃に壁につける収納をつけました。洗面台の上の部分も棚や絵、鏡など何でもつけられるように補強しています。テレビの壁掛けは配管と穴だけを対応していただき、住んでから壁に取り付けました。2階のフリースペースは廊下にも部屋にもできるようになっています」(奥様)。
「仕事のやり方や住む場所を“家”を基準に考えるのは新しい発見でおもしろかった」と振り返るご主人に、奥様も笑顔で頷きます。「明るい『窓の家』にしてよかった」とご夫婦は語ってくれました。