暮らしながら自分でつくっていける楽しい家ですね

窓の家 | 2017.6.6

奈良県生駒市、近鉄生駒駅から程近い住宅地。Hさんが「窓の家」を建てたのは、絵画教室のアトリエがあるゆったりとした敷地の一角。家の隣には小さな畑があり、玄関へと続くアプローチには奇麗に花や芝生が植えられています。ご主人は「窓から見える外の景色を楽しむためにガーデニングをはじめました」とにこやかに話します。

■建物概要
ご住所:奈良県生駒市
竣工年月:2016年3月
延床面積:125.08m²(37.83坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま

Hさんはご夫妻と6歳のお子様の3人家族。ご主人、奥様ともに自宅でお仕事をしているため、家づくりを考える際には住居の中にどう仕事場を配置するかということに最も頭を悩ませたそうです。

以前は、奈良県内の賃貸マンションに住んでいたというHさん。無印良品の家を知ったのは今から3年前に遡ります。
「当時住んでいたマンションは、神奈川県から実家のある奈良県に引っ越してくる際にとりあえず決めたところで、ずっとそこに住み続けるつもりではありませんでした。4年程経った頃に、このまま家賃を払い続けるよりも家を購入した方が良いんじゃないかと夫婦で意見が一致しました」というご主人。

そんなとき、奥様が無印良品のサイト内で無印良品の家のバナーを目にとめます。
「『窓の家』のシンプルでおしゃれな佇まいに一目惚れしました。カタログのデザインにも惹かれてすぐに資料請求したんです。届いた資料を見ると写真が多くて詳しい説明がありませんでした。でも、それがかえってもっと詳しく知りたいと思うきっかけになったと思います」と話す奥様。

程なくして、ご夫妻は「窓の家」の入居者宅見学会に参加。ご主人はそのときの印象をこう振り返ります。
「正直、はじめは何か物足りないなと思いました。でも見ているうちにだんだんとそれが良いと思えるようになっていったんです。自分にとっては不思議な体験でした。見学に行ったお宅は物が少なくてすっきりしていたので、自分が住むとしたらかなり物を減らさないと難しそうだなとも思いました」(ご主人)。
奥様は、「真っ白い壁の外観に圧倒されました。室内は間仕切りが少なくて広々とした印象でした。実際に暮らしている人からじっくりとお話をうかがうことができてとても良かったです」と話します。その後、ご夫妻はモデルハウス(奈良店)を訪れ、住宅の耐震性能断熱性能についても確認。
また、参考のためにほかの住宅メーカーの展示場へも足を運んだといいます。
「どれも立派すぎて身の丈に合っていない感じがしました」というご主人。奥様が終始一貫して窓の家を希望されていたこともあり、ご主人もこれに同意。
「無印良品の家なら、自分たちの理想の家をつくれそうだなと思ったのが最終的な決め手になりました」(ご主人)。

こうして家づくりがスタートしました。まずは建物の大きさから検討。
「どのくらいの大きさが最適なのか、わかりませんでした。上棟のときは大きすぎたかなと感じましたが、暮らしてみると広すぎるということはないですね」(ご主人)。
何度か大幅にプランを変更し、最終的に仕事場を土間にしたことで他のスペースもうまく解決。その後はスムーズに進んでいったそうです。

H邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、奥様とご主人の仕事場(ワークスペース)があり、2階には寝室、ウォークインクローゼット、浴室、フリースペース、子供部屋、バルコニーがあります。
奥様は言います。「間取りの中で優先順位が高かったのはクローゼットです。以前の住まいではいつも洋服が散らかっていました。その原因を考えてみるとお風呂に入るときに脱いだ服が出しっぱなしになることがわ かったんです。それで、お風呂、洗濯スペース、クローゼットをなるべく近くに配置したところ見事に解決しました」。そしてさらにこう続けます。「次に実現したかったのがキッチンのカウンター。広い作業台にもなるし、家に友人が集まったときなど、飲み物を置いておくカウンンターとしても便利。キッチンをオープンにしすぎないようにしたのは、自宅で仕事の打ち合せをすることもあるので生活感を出したくなかったという理由もあります」(奥様)。
これにはご主人も「見た目も良いし、使い勝手もすごく良いんです」と納得のご様子。
またご夫妻は、「子供が巣立った後もうまく機能する家にするために、間仕切りは最小限にしました」といいます。

「実際に暮らしてみて、とにかく静かなので仕事に集中できますね。仕事の合間には、リビングの窓からボーッとそとを眺めたりして、そんなときにもこの家の良さを実感します」(ご主人)。

「夏は寝苦しさを感じることが無かったです。あまり窓は開けないのですが、空気が淀まないのが良いです。冬はエアコンと、着るもので調節すれば十分。一戸建て=寒いという考えが覆りました(笑)」(奥様)。

インタビューの最後にご夫妻はこんなお話をしてくれました。
「以前は家をあまり大事に考えていなくて、仕事が暮らしの中心でした。観葉植物もすぐに枯らしてしまうようなタイプだったんです(笑)。でも、今は家に愛着が湧いて生活が楽しくなりました」(奥様)。
「建った時点では未完成だったんですが、暮らしながら自分でつくっていける楽しい家ですね」(ご主人)。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます