木の家 No.223

住まい全体がゆるやかにつながり、綺麗な空気が流れています

木の家 | 2025.3.4

「人が集いやすく、みんなが心地よく暮らせる住まいを」という希望を持ったAさんが選んだのは「木の家」でした。間取りや仕様の細部に至るまで工夫を重ねてつくった住まいは、ゆるやかに各スペースがつながり、お住まいのみなさんがいつでも顔を合わせられると同時にそれぞれのプライベートも確保できる場所となりました。「家全体に綺麗な空気が流れています」と語るAさんは、窓越しに日の出や月を鑑賞するひとときを大事にする女性。そんなAさんにお話をお伺いしました。

神奈川県川崎市にある「木の家」A邸は、シックな色合いの外壁が印象的なお宅。室内はお住まいのみなさんの持ち物が上手に収納されており、明るくて清潔感のある住まいとなっています。

■建物概要
ご住所:神奈川県川崎市
竣工年月:2022年11月
延床面積:67.89m²(20.53坪)

「居心地が良すぎて」家にいる時間が増えることに

Aさんが「木の家」で暮らし出して2年が経ちました。「家にいる時間がとても好きになってしまって、以前はよく行っていた旅行にもあまり出なくなりました」と笑うAさんをはじめ、お住まいのみなさんにとって、住み心地は上々のようです。

「最初にモデルハウスを見学した時に、開放感がすごいなと感じたんです。こんな素敵な住まいが実際に建つのかと思ったことを覚えています」

そう振り返るAさん。それまで暮らしていた賃貸のマンションから戸建てへの住み替えを考えた際に、新しい住まいでかなえたかったことは明確でした。

「人が集まりやすい家にしたかったんです。そのためには間仕切りをできるだけ少なくして、スペースを有効に活用して明るい雰囲気にしたいな、と考えていました。同時にみんなが集まる空間とプライベートな空間が適度に分かれているようにもしたい。そんな希望を担当の方々が丁寧に聞いてくれて、間取りや仕様の提案をしてくれたおかげで、いい住まいになったと思います。お越しいただく方々からの評判もとてもいいですよ」

さまざまな面で信頼がおける、という理由で「無印良品の家」を選んだAさんは、「木の家」にして良かったとも語ってくださいました。
そんなAさんに、実際に暮らしての住み心地についてさらに詳しく伺ってみました。

誰もが行き来できて、使わないスペースがない住まいに

「私、早起きなんですが、朝方にここで過ごすひとときがとても好きなんです。太陽が上がってくる様子を、吹き抜けの先にある2階の窓越しに見ていると『早起きってこんなに楽しいんだ』と改めて感じさせられるんです。夜はあかりをひとつだけつけるといい雰囲気の空間になります。窓越しに月を眺めるひとときもお気に入りの時間ですね」

Aさんがそう紹介してくれるリビングダイニングは、玄関とつながっています。

「開放感があるので、来てくださった方々が気兼ねなく過ごせる空間になっていると思います。家への出入りの際には必ず通るので、ここにいればみんなと気軽に顔を合わせられるところも、とてもいいなと感じています」

料理の最中でもリビングダイニングを見ることができるようにした対面式のキッチンは、清潔感とメンテナンスの手軽さでステンレス製のモデルを選びました。面積も大きいのでパンの生地づくりなども楽に行えるそう。その背後には引き戸をつけた大型の収納を設けています。

「壁をなくして奥まで空間がつながるような間取りも考えたのですが、耐震性も考えてこのような間取りにしました。パブリックとプライベートのスペースをゆるやかに分ける仕切りとなって、結果的に良かったなと思います」

キッチンの奥には浴室や洗面所、そして2階への階段があります。
2階はお子さまの部屋に「無印良品の家」オリジナルの「麻畳」を敷いた和室、そしてフリースペースを設けました。

「和室は寝室としてだけでなく、一人になりたい時に使える空間として設けました。フリースペースには本棚を置いて、好きな時に読書できる場所にしたいと考えました。でもパートナーも自分が使う道具を置いたりしていて、みんなが自分のための時間を過ごす場所になりましたね。それぞれの空間もありつつ、部屋同士がゆるやかにつながっているので、猫も含めてみんなが住まいのどの空間にも自由に出入りできるようになっています。だから使わないスペースがない、隅々まで有効に活用できる住まいになりました」。

工夫を凝らすことで、希望がかなった住まいに

間取りについてひと通り語ってくれたAさんは、2年暮らして住まいとしての性能の高さも実感していると話を続けます。

断熱性能が高いので一年を通じて快適な温度が保たれています。床暖房もつけたのですが、寒い時期にお客さんがいらした時に数回使う程度で、ほとんど使う機会がないくらいです。24時間換気されているので、結露やカビに全く悩まされていないところもとても助かっているし、快適さを感じます。何より採光がしっかりできているので住まい全体が明るく、日光が差し込んでくるので植物もよく育ってくれます」

明るい色調の床材に質感や雰囲気を合わせた家具類をそろえるなど、快適な住まいづくりを楽しみながら工夫しているAさん。

「以前よりも訪れてくれる方々が多くなったとも思います」と語るAさんに、「木の家」の住まいとしての魅力を改めて語っていただきました。

「どこにいてもリラックスできる住まいで、猫もあちこちで気持ち良さげに寝転んでいます。よどみがないから、綺麗な空気が住まい全体に流れている。そこが一番気に入っているところです。住宅密集地で面積も限られた条件でつくった住まいですが、さまざまに工夫したことで期待していた以上の家ができました。『みんなが心地よく過ごせる住まいを』という希望がかなって良かったな、と実感しています」

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます