木の家 No.8
台形敷地でL型。個室を仕切る壁がない間取り
木の家 | 2008.3.4
東京都町田市の閑静な住宅街。今回は、ガルバリウム鋼板の外壁に木をアクセントとして使ったデザインが特徴的なY様の「木の家」を訪ねました。
中古で購入した家の老朽化が進み、建替えの検討を開始されたY様。敷地が台形であるために、その家づくりには色々なご苦労もあったとか。
最初は建築家とお話をされていたそうですが、構造や法規制などクリアしなければならない問題が山積でした。2年半かけて検討したものの、最終的にその計画は断念することになったそうです。そこで、プランの参考にモデルハウスを度々見学していた「無印良品の家」が候補に。
「最初に『L型にできますか』と聞いたら、翌日にOKをもらいました。それが無理だったらやめようと思っていました」とご主人。その日から無印良品での家づくりが始まりました。
プランはご主人が設計され、個室を仕切る壁がまったくないオープンなプランになっています。2人の息子さんはともに20代。近い将来独立することを想定して、壁はつくらず、家具で簡易的にスペースを仕切って使われています。
以前の家には大きな地下収納があり、物がたくさん入っていましたが、今回の建替えを機に荷物をかなり整理されたそうです。「旅行に行った時、少しのもので過ごせるじゃないですか。仮住まいには最小限のものしか持っていかなくても住むことができたので、それ以外は捨てました。食器も毎日使うものだけ。(考えを)切り替えて住んでいます」と奥様。
ある建築家が、コンパクトな家のポイントを「抜けると透ける」と言っていたことが頭に残っていたご主人。
「無印良品の家は吹き抜けと階段がそれに合っていました。雰囲気的に合っていたのかな、非常にイメージしやすかった」と無印良品の家を選んだ理由をご主人が話してくださいました。
無印良品の家の印象を伺うと、「しっかりしていて良いと思いました」(ご主人)「デザインも私は好きだったのよね。くせがないというか、ナチュラルな感じ。モデルハウスに行くとデコラティブな感じがして…」(奥様)
三角形の庭にしつらえられたウッドデッキは、ダイニングの延長としても活躍するスペース。台形という特殊な敷地の形状をうまく活かしたアイディアです。
限られたスペースながら、大きな吹き抜けと窓の効果で窮屈さを感じさせない明るい室内。大きな窓からは日差しが差し込み、家族の一員である愛犬もダイニングで気持ちよさそうに寝そべっていました。