【実例まとめ】和室のある住まい
住まいのかたち | 2024.12.16
「和室」と聞くと昔ながらの日本家屋のイメージが浮かびますが、デザインや使い方を工夫すると、現代の暮らしにアップデートした和室の魅力を引き出すことができます。今回は「和室のある住まい」をテーマに、さまざまな形で和室のある暮らしを楽しまれているお施主さまの実例をまとめました。
実例1:木の家
青森県八戸市 Y邸
■建物概要
ご住所:青森県八戸市
竣工年月:2019年4月
延床面積:91.91m²(27.80坪)
■ご家族構成
ご夫婦+犬1匹
2階にある置き畳スペースは、もともと個室を求めていたご主人の希望が反映されています。こたつを置いて空間演出もバッチリ。ご主人が一人でのんびり過ごせるお気に入りの空間です。
もともとは完全に区切られた個室を希望されていたご主人ですが、木の家を実際に見学したところ、壁のない開放的な空間も「逆にこれはこれでいいな」と感じたそう。2階端にある大きい窓からは八甲田山や花火大会の花火など、高台ならではの美しい景色が楽しめます。
実例2:陽の家
大分県大分市 M邸
■建物概要
ご住所:大分県大分市
竣工年月:2022年4月
延床面積:95.23m²(28.8坪)
■ご家族構成
ご夫婦
「気に入った地で、気に入った家に住む」をテーマに、大分の地で平屋暮らしをスタートしたご夫妻。畳の肌触りがお好きというご夫婦が設けた和室は、奥さまが以前から集めていたという北欧や民藝の家具やアート作品が見事に調和しています。
近しい人が訪ねてきたときに泊まれるように、和室からダイレクトにバスルームやトイレに行ける間取りにしました。普段は間仕切りを外してLDKや玄関ホールとつながる開放的な一室空間にすることもできます。
実例3:木の家
和歌山県海草郡 S邸
■建物概要
ご住所:和歌山県海草郡
竣工年月:2019年9月
延床面積:115.11m²(34.82坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま1人
「心落ち着く空間がほしい」と1階に和室を設けました。窓から見える庭の景色が、絵画のようにやさしく空間を彩ります。
期待した通り、和室はご主人の特にお気に入りのスペースで、和室にいるだけで落ち着くそうです。「以前に住んでいた集合住宅は冬の厳しい寒さを感じたものの、今は夏も冬もエアコン1台で程よい温度に保たれています(奥さま)」
実例4:木の家
新潟県上越市 N邸
■建物概要
ご住所:新潟県上越市
竣工年月:2019年11月
延床面積:128.97m²(39.01坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人
ご夫婦の住まいへのこだわりの一つが1階の和室。「お客さんが来たときに泊まれるような客間がほしかったのと、老後に2階に上がらずともゆったり過ごしやすいようにしたかったのでつくりました。普段は扉を開けっ放しにしているのでリビングからの広さも感じられます(ご主人)」
体調の悪い家族がいるときは、和室が空間を分けて過ごせる個室として機能する点もメリットだといいます。リビングを通らずに和室から直接トイレへ行ける裏動線は、お客さまや体調の悪い家族に気を遣わずに過ごしてもらうための思いやりの工夫です。
実例5:MUJI INFILL 0
東京都台東区 K邸
■建物概要
ご住所:東京都台東区
築年数:1983年
リノベーション完成年月:2021年8月
面積:54.45m² / 8階
■ご家族構成
ご夫婦
Kさんご夫妻のお宅は「MUJI INFILL 0」によってリノベーションされたマンション。白を基調とした空間と畳が敷かれたリビングが印象的な、統一感と清潔感のある住まいです。
「いくつかご提案いただいた間取り案を比べる中で、畳を敷いたリビングスペースから間仕切りなく寝室につながる配置もいいのではと思い、担当の方に相談してみました。結果的に合理的でよかったなと感じています」
実例6:木の家
大阪府泉南郡 S邸
■建物概要
ご住所:大阪府泉南郡
竣工年月:2018年6月
延床面積:105.16m²(31.81坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま
和室は奥さまのお気に入りの場所。「リビングの横につくったのですが、暖かい日差しのなかで子どもを昼寝させていると、本当に心地よくて私も一緒に寝てしまいます(笑)。2階に寝室を設けましたが、夜も畳の上に布団を敷いて家族3人で寝るようになりました(奥さま)」
もともと畳がお好きだったご主人ですが、入居者宅見学会で畳のスペースを効果的に使っているお宅を見学したことから、「自分たちの家にも和室をつくろう」と決めたそうです。
まとめ
和室のある暮らしを楽しまれている6つの実例をご紹介しました。おもてなしをする客間としてはもちろん、足を伸ばしてリラックスできる休息空間としても使える便利な「和室」。無印良品の家が持つ開放的な一室空間や可変性の高さといった特長を生かせば、自分のライフスタイルに合う新しい和室づくりができるかもしれません。懐かしくて新しい「和室のある暮らし」、一緒に考えてみませんか?