冬の光熱費を抑えるための工夫(実践編&家づくり編)

住まいのかたち | 2021.11.19

先日、いつも買っているコーヒー豆が100gで100円も値上がりしショックをうけている筆者ですが、このところ、パンやお砂糖といった暮らしに身近な食料品から、ガソリン、電気やガス料金などが値上げされ、家計への負担が一段と増えてきましたよね。

東京電力によると12月の標準的な家庭の電気料金で試算すると、今年1月分と比べて1,168円値上がりするとのことで、テレワークで電気代が上がったのかな?と思っていましたが、電気料金も少しずつ値上がりをしていたんですね。

そんな中、これから暖房が本格的に必要な季節となりますが、夏よりも冬のほうが光熱費がかかるということ、ご存知でしょうか?

ズバリその理由は、外気温と室温との差にあります。

夏よりも冬の方がエネルギーを使っている

冬、エアコンの設定温度が20度、外気温が7度まで下がったとすると、
その気温差は、13度。

一方、夏は、設定温度が27度、外気温が35度まで上がったとしても、
その気温差は、8度。

この温度差を埋めようと、エアコンが一生懸命稼働するので、この差が大きく、また、この差が大きい時間帯が長いため、冬のほうが電気代がかかってしまうのです。

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加えて、冬になると、皿洗いもお水からお湯になり、シャワーでよかったところがお風呂に浸かり、冷たい飲み物が暖かい飲み物にと、お湯をつくる機会も増えます。

厚手の洗濯物が増え、ちょっと曇ると乾かないので、部屋干し+サーキュレーターを回したり、乾燥機をかけたり。

寒いので暖房便座の温度を上げたり、乾燥対策にと加湿器を使ったり、日が暮れるのが早いので照明をつけ始めるのも早くなったりします。

この積み重ねで、電気だけでなく、冬は光熱費が増えてしまうのです。
この光熱費がかかる冬に、電気料金の値上げ…つらいですよね。

とはいえ、冬の寒さは健康に影響するリスクもあるため、過度な節電で体調を崩してしまっては、もとも子もありません。

そこで今回は、この根源である「温度差」を、健康的に、少しでも少なくする方法についてお話します。

温度差をつくっている最大の原因は、「窓」です

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このイラストは、一般的な住宅のどの部分から熱が出入りしているかを表したものです。
※出典:(一社)日本建材住宅設備産業協会「住宅の省エネルギー基準 早わかりガイド」より

最も大きな熱の通り道が、開口部=「窓」であることがわかりますよね。
冬は約6割が窓から熱が逃げ、夏は約7割が窓から熱が入ってきます。

だから、窓の性能って、とっても大事なんです。

これから新築を検討される方は、ぜひ、窓の性能のよい家を建てていただきたいですが、もうこの冬は間に合いませんよね。

そこで、いますぐできる対策をご紹介します。

窓からできるだけ熱を逃がさない工夫をしましょう。
・厚手のカーテンや床まで届く長いカーテンにする
・陽が落ちて冷気が入る前にカーテンを閉め室内を保温する
・外出時は、昼間でもカーテンを閉め室内の暖気を閉じ込め、外気が入るのを防ぐ
・ドアや窓の開閉を少なくする(適度な換気は行いましょう)
・窓用断熱シートを貼る

熱を逃がさない工夫をしたら、次は暖房の効率を上げる方法です。
・冬の室温の推奨は20℃(夏は28度)。
 暖房の温度を1℃低くすれば、約10%の消費電力の削減につながります。
 ※環境省の「みんなで節電アクション!」より
・扇風機やサーキュレーターを併用
・エアコンの室外機の前に物を置かない
・一家団らんの機会を増やして仲良く節電

これからどんどん寒くなります。

「寒さに耐える」という、がまんする省エネは「ヒートショック」を招きます。交通事故のニュースをよく見聞きしますが、交通事故で亡くなるよりもはるかに多くの人が、ヒートショックで亡くなるという悲しい事実があります。

がまんや無理はせず、各家庭にあった準備をし、冷暖房を効率的に行いましょう。

無印良品の家のモデルハウスで、暖かさを確かめよう

ちなみに、無印良品の家は、「トリプルガラスのアルミ樹脂複合サッシ」を標準採用しています。
最近は「ペアガラス」は主流になりつつありますが、無印良品の家では「トリプルガラス」を採用しています。
トリプルガラスの空気層が熱の移動をシャットアウトしてくれますよ。

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このガラスの性能、体感していただければすぐわかります。
そのくらい、性能が良いんです。

今日は寒いな、と思ったその日にぜひ、全国の無印良品の家のモデルハウスで体感してみてください(モデルハウス来場にはご予約がおすすめです)。