乾燥対策について教えてください

リノベーションなんでも相談室 | 2021.12.7

みなさんの住宅購入・中古マンション・リノベーションのさまざまな疑問・質問に、趣味=中古マンションの“こっしー”がお答えする「リノベーションなんでも相談室」のお時間です。

今回お答えするご質問は、こちら。
「冬になると室内の乾燥が気になります。家のなかの乾燥対策は、どのように行えばよいのでしょうか」。

風邪をひかないためにも、お肌のためにも、冬場の乾燥対策は重要です。外の空気が乾燥しているのは仕方ないとしても、せめて家のなかは快適な環境をつくりたいものですよね。今回は、冬場の乾燥対策について解説してまいります。

乾燥が引き起こす諸問題

そもそも、室内が乾燥するとどのような問題が起こるのでしょうか。お肌も気になるところですが、美容は専門外ですので、住まいと暮らしにまつわる諸問題をみていきましょう。

(1)風邪をひきやすくなる
温度も湿度も低い環境下では、鼻・喉などの粘膜の繊毛の働きが弱るとともに、ウイルスの生存率や飛散量が高まることで風邪をひきやすくなってしまいます。たとえば、インフルエンザウイルスについての研究結果(図1)を見ると、同じ温度帯でも湿度の高低によってインフルエンザウイルスの生存率に大きな差があることがわかります。室温程度(20.5~24℃)の条件下において、湿度が20%の場合と50%の場合とでは、ウイルスの生存率が1/15以下になるというから驚きです。

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図1. インフルエンザウイルスと湿度の関係

(2)寒く感じる
人が寒さ・暑さを感じる要因は温度だけではありません。着衣量や活動量などのほかに、湿度も体感温度を左右するのです。湿度が低いと汗の蒸発が促進され、より寒さを感じやすくなりますから、寒い季節にはなるべく乾燥を避けたいものです。

(3)内装への影響がでる
室内の乾燥は壁や床などの内装材へも影響を与えます。たとえば、壁紙は湿度が高いときはわずかに伸び、低いときにはわずかに縮みます。室内が乾燥していると壁紙が縮むことにより継ぎ目が目立つことがあります。同様に、フローリングが乾燥して縮むことで隙間ができてしまうケースもあります。

すぐにできる乾燥対策

室内の乾燥は体にも建物にもよくないので、しっかり対策をしていきましょう。いずれも簡単にできることですから、室内の乾燥が気になる方はすぐに実践してみてください。乾燥対策をすることで、冬場でも20℃程度の室温、50~60%程度の湿度をキープしたいところです。ちなみに、4つとも私自身も実践している内容になります。

(1)温湿度計を設置する
真っ先に実施していただきたいのが、温湿度計の設置です。まだお持ちでない方は、まずは温湿度計を購入するところからはじめましょう。できればリビング・寝室など各居住空間に設置し、普段から湿度を意識する癖をつけましょう。2,000~3,000円程度でコンパクト・高精度のものが売っておりますので、これを機に2~3個購入してみてはいかがでしょうか?

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図2. 我が家の温湿度計

(2)加湿器を使用する
乾燥対策として一番頼りになるのは、やはり加湿器です。気化式・超音波式・ハイブリッド式などいくつかの種類がありますが、それらの詳細はここでは割愛します。温湿度計で室内の湿度が50%程度になっていることを確認しながら運転時間や強弱を調整しましょう。我が家ではリビングと寝室に1台ずつ容量が大きめの加湿器を使用しています。

(3)洗濯物の室内干しをする
意外とあなどれない生活の工夫が、洗濯物の室内干しです。暖房をしている室内では思いのほか洗濯物がよく乾きますが、サーキュレーターなども併用すると生乾きにもなりにくくなります。

(4)使用後のお風呂のふたをあける
こちらもちょっとした生活の工夫ですが、夜お風呂に入った後、風呂ふたとドアを開けておくことも加湿の効果があります。ただし、局地的に湿度が高くなりすぎるとカビが生えるなどの影響も起こり得ますので、湿度を確認しながら時間を調整しましょう。

加湿時に注意すること

加湿をすることは大切ですが、加湿のし過ぎには注意が必要です。以前のコラム「梅雨時期のカビ・ダニ対策を教えてください」でも触れた通り、湿度が60%以上になるとダニの繁殖が活発になり、70%を超えるとカビが発生しやすくなります。むやみやたらに加湿をするのではなく、適度な温湿度環境を保つように気をつけましょう。加湿器自体の定期的な清掃もお忘れなく。

また、寒い時期に室内をきちんと加湿すると、窓面の結露が発生しやすくなります。中古マンションでは単板ガラスのアルミサッシが使われることも多く、そのような窓はまず間違いなく結露してしまいます。せっかく加湿をしたのに、窓が除湿をしてしまうという、なんとも残念な結果ですね。きちんと加湿をしても結露に悩まされることがないように、インナーサッシの設置など、窓の性能向上もあわせて行うとより暮らしやすくなります。「リノベーションで、結露対策はできますか?」もあわせてご覧ください。

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図3. 窓の結露に要注意

今回は、室内の乾燥対策について解説しました。温湿度計をお持ちでない方は、すぐに温湿度計の購入からはじめていただければと思います。無印良品のリノベーション「MUJI INFILL 0」では、断熱性能の向上も含めたリノベーションを提供しております。ご興味を持たれた方は、リノベーション講座や相談会にお越しください。

12月12日(日)まで、無印良品のリノベーション「物件探し大相談会」も開催中です。

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みなさんからのご質問もお待ちしています!/

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