家族3人、50m²台で暮らせるでしょうか?

コラム | 2021.10.12

みなさんの住宅購入・中古マンション・リノベーションのさまざまな疑問・質問に、趣味=中古マンションの“こっしー”がお答えする「リノベーションなんでも相談室」のお時間です。

今回お答えするご質問は、こちら。
「住宅購入において、立地の優先順位が高いため、広さはある程度の妥協が必要かなと考えています。3人家族の我が家は、50m²台でも快適に暮らせるでしょうか」。

ご質問者のように「できれば大きな家で暮らしたい。けれども、予算や希望立地を考えると、そんなぜいたくはいっていられない」という方も多いかもしれません。今回は、家族で暮らすのに必要な広さや、快適に暮らすための工夫について解説してまいります。

家族3人、必要な広さとは?

そもそも、3人で暮らすにはどれくらいの広さが必要なのでしょうか? いろいろな意見があると思いますが、国土交通省が示している居住面積水準を参考にしてみましょう。この中では、図1のように「最低居住面積水準」「誘導居住面積水準(都市居住型)」「誘導居住面積水準(一般型)」の3種類が規定されています。

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図1. 住生活基本計画における居住面積水準

3人家族ということであれば、最低居住面積水準が40m²(子供が小さいうちは35m²)、誘導居住面積水準(都市居住型)は75m²(同65m²)となりますね。50m²台で3人暮らしというのは、最低限の広さは満たしているけれど、余裕がある水準ではないということがわかります。

一方で、首都圏のマンション市場について見てみると、2020年の平均専有面積は、中古・新築ともに65m²程度となっています(図2)。75m²という基準からは10m²程度小さいところが平均となるようです。個人的にも、3人家族で75m²は相当ゆったりした印象で、そこまでなくても充実した住生活ができそうだと感じます。

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図2. 2020年首都圏のマンション市場

コンパクトに暮らすコツ

「家族3人、50m²台で暮らせるか」というご質問にお答えすると、「大丈夫、暮らせます。ただし、少し工夫をしてあげるとより快適に暮らせます」といったところでしょうか。上記の通り、決してゆとりのある広さではないので、何らかの工夫をしてあげるとよさそうです。ここでは、コンパクトな暮らしのコツをいくつかご紹介します。

(1)各室の必要な広さを見直す
リノベーションをするのであれば、間取をゼロからつくることができます。すると、余計な廊下をなくしたり、寝室や収納の広さを調整したり、コンパクトな空間を効率的に使う工夫ができるのです。例えば、寝室を2つ設ける場合、6畳+6畳と3畳+4.5畳とでは、約7.3m²の差となります。55m²のお部屋でも、62.3m²相当の体感を得られるかもしれませんね。図3からわかる通り、3~4.5畳の寝室でも機能としては十分ではないでしょうか。

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図3. 寝室の大きさと機能

(2)間取りに可変性を持たせる
3人家族といっても、お子さまが小さいときと大きくなったときとで暮らしぶりは異なります。例えば、小学生低学年程度までは3人同じ寝室で寝る方も多いでしょうが、高学年・中学生と成長するにつれてプライベートな空間も必要になるものです。住まいをつくる時点でお子さまが小さいのであれば、そのときは広々と使い、将来的には壁や扉で仕切りを追加するというような可変性のある間取りづくりもおすすめです(図4)。

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図4. 可変性のある間取りづくり

(3)収納をクラウド化する
限られた面積で暮らす以上、モノの持ち方も工夫しなければいけません。ミニマルな暮らしもよいのですが、なかなかそこまで割り切れないものです。そんなときには、収納を外部に設けるという選択肢もおすすめです。ダンボールに詰めた荷物を送るだけで、最適な状態で保管してくれるクラウドストレージサービスの利用も考えてみてはいかがでしょうか。

50m²台の3人暮らしは珍しくない?

最後に、施工例・入居者インタビューのページから、50m²台以下・3人以上で暮らしている事例をいくつかご紹介します。自由で快適に暮らせる住まいづくりを大切にしていますので、窮屈な印象は受けないのではないでしょうか。

今回は、50m²台に家族3人で暮らせるか、というテーマについて解説しました。じつは、かくいう私も、初めてマンション購入×リノベーションをしたときは、家族3人で約54m²という状況でした。廊下を一切つくらない、6畳の寝室を将来2分割する設計など、効率と可変性を考えることで、限られた空間でも快適に暮らせることを実感したものです。無印良品のリノベーション「MUJI INFILL 0」では、可変性のある無駄のない空間を提供しております。ご興味を持たれた方は、リノベーション講座や相談会にお越しください。

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