経年も、傷も、味わいに。家族と歩んだ10年の部屋|リノベ動画編集後記
リノベーションルームツアー編集後記 | 2026.10.2

無印良品がリノベーションした藤沢市の団地のお部屋で、2年間「住まいモニター」として暮らしをレポートしていただいたnidones(にどねす)に無印良品のリノベーションのルームツアー動画を撮影・編集していただいています。
このレポートでは、nidones(にどねす)のおふたりから見たお部屋の様子などを「編集後記」としてお伝えします。
こんにちは。nidones(にどねす)のミオです。
今回訪ねたのは、無印良品のリノベーションを行ってから約10年になるというご家族のお住まい。お子さんの成長とともに、時間をかけてじっくりと育てられてきた温もりあふれるお家です。

リノベーション当初の施工事例では、コンクリート打ちっぱなしにステンレスキッチンが映えるクールで無機質な印象が強かったこちらのお部屋。


ですが実際にお邪魔させていただくと… 長い歳月をかけて少しずつ迎え入れられた木の家具が溶け込み、家族の体温がじんわりと伝わってくるような心地よい空間が広がっていました。

傷も思い出に。経年変化をまるごと愛せる住まい
リノベーションならではの、コンクリート躯体に直接施された壁の塗装。
暮らしたての頃は塗装が少し剥げてくると気になっていたそうですが、月日を重ねるうちに「ちょっと落ちて馴染んだくらいが、この家の雰囲気に合っている」と感じるようになったのだそう。

「どの家具と擦れてできた傷か、子どもが何をしてついた傷か、全部なんとなく覚えているんです」というお話に、思わず胸がじんわり…
傷を隠したり直したりするのではなく、家族の歴史としてそのまま受け入れて愛着に変えていく。気負わずに暮らせるそのおおらかさが、お家全体の居心地の良さを作っているんだなあと深く頷いてしまいました。
夜はメインの照明をあえて落とし、吊るされたペンダントランプなどの柔らかな間接照明だけで静かに過ごされているのもとても素敵。

暮らしの変化に合わせて、10通り以上試したレイアウト
ワンルームをベースに考えられた広々とした一室空間。驚いたことに、これまでに試した家具の配置パターンは10通りを超えるのだそう!
かつてはテレビの前に人工芝を敷いて息子さんがサッカーの練習をしていたオープンスペースも、小学生になりリビング学習をするようになった今では、部屋の真ん中に大きなテーブルを配置したレイアウトへ。
宿題を見てあげやすく、キッチンからの配膳もしやすい、今の暮らしに一番フィットする動線へと変化していました。

家具を壁沿いに寄せてしっかり余白を残してあるので、家族で大好きな映画を観るときはお家中の椅子を総動員してテレビの前に並べ、みんなで映画館のように楽しむこともあるのだとか。

その日の気分に合わせて家族それぞれが心地よい居場所を選べるのも魅力的でした。
無機質さと温もりの調和。整うオープン収納
お部屋の中でひときわ目を引くのが、オールステンレスの対面キッチン。
天井の配管やコンクリートの質感をそのまま残したインダストリアルでかっこいい空間に、こだわりのガラスや陶器のうつわがすっきりと並んでいます。


一見ハードルが高そうに見えるオープン収納ですが、「見えているからこそ、詰め込みすぎず綺麗に使えるんです」とオーナーさん。
うつわの数を増やしすぎないようセーブしながら、季節に合わせて「一軍のレギュラーメンバー」を入れ替えて楽しんでいるそう(この日は秋らしい色味のマグカップが並んでいて、とっても素敵でした…!)

パッと一気に買い揃えるのではなく、「これを使いたい」と思える本当にお気に入りの家具や道具に出会うまでじっくり待って、ひとつひとつ迎え入れてきたからこそ、無機質なステンレスと温もりのある木の家具が喧嘩せず、自然と美しく馴染み合っています。

余白があるから、これからの変化も愉しみに
暮らし始めて10年が経ち、今の家族の動きにちょうどいいひとつの完成形を迎えている現在のお部屋。
「子どもが自分の部屋を欲しがったらどこかを仕切ってあげたいし、その時はまた大きく家具が変わるのかなと思います」と、これからの変化にもとても軽やか。


家は一度完成して終わりではなく、家族と一緒に歩み、育っていくものなんだと改めて教えてもらったような気がします。
空間を味わい尽くす柔軟な発想と、家具や道具への確かな愛着。
そんな温かな暮らしの空気感はぜひYouTubeのルームツアー動画でもじっくりとお楽しみくださいね!



