もしも、もう一部屋あったら

団地再生物語 | 2018.5.28

今回は、住まいの大きさにフォーカスをして、コンパクトにするということだけではなく、大きくすることで見えてくる、暮らしの豊かさを探してみたいと思います。

いま暮らしている住まいに、もう一部屋あったらどうするでしょうか。
一般的に住まいの中がものだらけになってしまい、収納や納戸がもう少しあればスッキリするのにと思う人もいるでしょう。また、リビングがもう少し広ければゆったり過ごせるのにとか、バルコニーが広ければ外で食事ができる、など考えることもあるかもしれません。
団地の歴史の中でも、限られた面積を広げるために増築した例もあります。(コラム「行燈部屋をつかう」)

良い答えを見つけるには、良い課題を見つけることが必要です。住まいの大きさについて、皆さんがいま持っている暮らしの課題を教えてください。
今回はキリの良いところで、現在のお住まいの家にあと10m²あったらどうするか、をテーマとしてアンケートで聞いてみたいと思います。10m²というと約6畳で、一般的な寝室一部屋程度のスペースです。

考え方は大きく分けて2つありそうです。
追加する」と「広げる」です。

追加する」は、いまある部屋にもう一つの部屋を追加します。
持ち物が多い人は収納部屋、他の家族にあまり干渉されたくない趣味の部屋、外の暮らしを家でもできるバルコニー、お客さまがよく来られるのであれば客間、などがありそうです。また、どの部屋の隣に追加するか、で使い勝手が大きく変わりそうです。
キッチンの横にバルコニーを追加すれば、ハーブなどを育てる場所ができ、玄関の横に部屋を追加すれば、SOHOとして使うのも良いかもしれません。

広げる」は、いまある部屋、例えばリビングやキッチン、お風呂、玄関といった空間を大きくして、広々とさせたりすること。
空間を大きくすることで解決する課題もありそうです。6畳あれば、お風呂を広くして家族全員でお湯に浸かったり、玄関を広くして趣味の自転車を置いたりできます。また、キッチンを広くして本格的な料理が出来るようにしても良いでしょう。

他にも手をつけたいところや、逆に小さくしたいなど、さまざまな要望はあると思いますが、今回はこの2つ「追加する」と「広げる」に絞ってご意見を聞きたいと思います。

一般的な住まいの面積は、1人暮らしであれば20~40m²、2人暮らしであれば30~50㎡、3人暮らしであれば40~60m²、4人暮らしであれば60~80m²くらいでしょうか。
本当に必要な部分だけがあるような小さい家に、知恵を絞って物を減らして大きく暮らす考え方もありますが、一見無駄に思えるような大きい面積に余白をもって、そのときどきの必要な暮らしをするのもあるかもしれませんね。

もちろん簡単に増築することはできないのですが、自由に想像していただき、ぜひ、みなさんのご意見をいただければと思います。
アンケートへのご参加をお待ちしています。

第4期5回「もう一部屋の使い方」についてのアンケート

アンケートは終了いたしました。たくさんのご意見ありがとうございました。