もしも団地内にキッチンスタジオがあったら

団地再生物語 | 2017.6.20

先日のコラム「もしも団地の集会室をキッチンスタジオにできたら」では、団地の集会所をリノベーションし、キッチンスタジオとして活用することで、「無理のない範囲で働き、趣味の延長として楽しむ」暮らし方のご提案をしました。これについて、さまざまなご意見をいただきました。ありがとうございました。

今回は、団地内の集会室を活用することを想定し、ここをリノベーションしたキッチンスタジオの間取り案をつくってみました。

大きな業務用のキッチンをつくり、そこに業務用のオーブンや冷蔵庫をとりつけます。キッチンだけでなく、食事をしたり、料理教室を開いたりすることができる広々とした空間です。キッチンを使わない時には、一般的な集会所として利用することももちろんできます。
そしてこの空間には大きな窓があり、外部とつながっています。外部には植栽があり、自然を感じられる場所となっています。現在は主に通路となっていますが、ここにベンチを設ければちょっとした休憩の空間にもなりますし、キッチンスタジオで作った料理を食べられる空間としても楽しそうです。
集会所のまわりだけでなく、団地の外部空間は公園の様に自然環境が豊かなので、この通路部分まで活用範囲を広げても良いと思います。
シェアキッチンのまわりは、頻度の高い調理に耐えられるような業務用の強い素材が適していそうです。その他の内装部分は、人がゆっくり過ごしやすいような自然素材を使っても良さそうです。

さてこのキッチンスタジオですが、団地内の集会所につくったとしても、実際に人に使われないと意味がありません。
どんな使い方が考えられるでしょうか。

・団地に住む人や周辺に住む人が時間貸しで使う
家庭にはない業務用のキッチンがあることで、本格的な料理やお菓子等をつくることができます。
料理をつくるだけでなく、近所の人のコミュニケーションの場としても活用できそうです。
・団地や団地周辺の人向けに料理教室をひらく
近所に住んでいる、プロでもセミプロの料理人でも気軽に開くことができると良さそうです。
・ポップアップショップ(期間限定店舗)を開く
お店を毎日開いて運営するのは大変です。本格的なお店を始める前の段階として、例えば週2日だけ、曜日限定でお店を開くことができると気軽に腕試しができそうです。
・こども食堂をひらく
食事だけでなく、地域の子供たちの集いの場となると良さそうです。

大きなキッチンが身近にあるとさまざまな使い方が考えられます。料理や食事を中心として地域のコミュニティの中心になるかもしれません。
地域に開く団地のキッチンスタジオが近所にあったら、みなさんは活用しますか?みなさんのご意見をお待ちしています。