エアコンの待機電力について

快適温度の暮らし方 | 2011.8.2

←通っているホットヨガスタジオは、この温湿度で設定しているそうです。自宅リビング(昨日28.4℃/71%)のほうが湿度が高くてびっくり。

エアコンの待機電力もはかってみました

前回のトイレの電力について(2)「暖房便座の電力をはかってみました」にたくさんのご意見をいただきました。ありがとうございました。
「目に見える形で電気について具体的に考えるきっかけとなる良いアイデア」「トイレに一ヶ月190円はびっくりしました」というご意見がある一方で、「暖房便座が悪い事のようにも聞こえます。
そこだけクローズアップする前に、トイレの便座に節電機能の有無や認知度も確認するべきでは」などのご意見もいただきました。電力を使うことの意識の高さをあらためて考えさせられました。

前回調査した暖房便座は、現在使っている電力でしたが、今回は使用していない電力、エアコンの待機電力をはかってみましたのでご報告します。

使っていないエアコンの待機電力は・・・

ご自宅のエアコンは、夏季以外に使用しない期間、プラグをコンセントにさしっぱなしの場合がほとんどだと思います。
実際にどのくらいの電力が待機電力として使われているのか、「チームいま何度?」メンバー3名のエアコンにワットチェッカーを設置し、調べてみました。

※ワットチェッカーとは、家電とコンセントの間に差し込んで消費電力を計測することができる機器です。

それぞれのエアコンの累計計測時間と、その消費電力が以下になります。もちろん、計測期間中はエアコンを使用していません。

エアコン 計測累計時間 累計電力 1ヶ月あたりの
電気料金
9ヶ月あたりの
電気料金
K邸 約20年前購入 486時間 3.28kW 106.90円 約962円
N邸 2008年製 257時間 0.2kW 12.33円 約114円
H邸 2001年製 119時間 0.12kW 15.97円 約144円

※1ヶ月を30日、電気料金1kWhあたり22円で計算しています。

夏の7~9月の3ヶ月間はエアコンを使用し、残り9ヶ月は使用していないとした場合ですが、年間でかなりの金額がかかっています。
また、エアコンの機種(製造年)によって電力がかなりことなることもわかりました。

夏が終われば忘れずにコンセントは抜く、これしかない

前回では、「暖房便座の温度設定を『中』にしていると、常時だいたい12Wの電力を使っている、これは消費電力12Wの照明をずっと使っている場合と同じこと。それは1ヶ月で約190円の電気料金となる」とお伝えしました。
今回はエアコンの待機電力ですので、コンセントにプラグをさしているだけで、何も電力を使っていない状態で、この金額となりました。
今まで「待機電力」とはどれくらいのものなのか、わかりづらかったものが見えてみると、気づくことも多いかと思います。みなさんはどう思われましたか?

夏が終われば忘れずにエアコンのプラグは抜きたいところです。
しかし、これに少し気になることが。
高所にあるエアコンのプラグの抜き差しは少し面倒なうえに、少し危険。さらに、
プラグがブラ~ンと垂れ下がる姿はあまり美しくありません。

そこで、プラグをコンセントに差し込んだままでも、スイッチがONのときは通電し、OFFのときは通電しない「スイッチ付コンセント」というものを見つけましたので、モデルハウス 無印良品の家 京都南店にて、実際に取り付けをしてみました。

※コンセントの交換には、第二種電気工事士以上の資格が必要です。交換する際は電気店または工務店などにご依頼ください。

完成!
プラグを差し込んだままでもこのスイッチをOFFにすれば待機電力はカットされる

いかがでしょうか。初めて見た(知った)という方はぜひ 無印良品の家 京都南店へ。実際に「スイッチ付コンセント」をご確認することができます。

今後、「こんな家電の電力をはかってほしい」などございましたら、ご意見・ご要望をお寄せください。お待ちしております。