無印良品 唐津[木造店舗]

事例紹介

無印良品 唐津[木造店舗]

2026.06.19

木造建築事業

  • 基本構想策定
  • サイン計画
  • 内装デザイン・基本設計

事例紹介

無印良品 唐津[木造店舗]

1. 店舗立地 / 環境

佐賀県唐津市の主要幹線道路である国道204号線に面した、郊外型の立地です。周辺は「法第22条区域」の指定を受けており、火災の延焼を防ぐために屋根を不燃材または準不燃材で施工することを義務付けた地域です。

2.主な特長

■ 『ZEB』認証取得による優れた省エネ・創エネ効果
建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)において、最高ランクの★5『ZEB』認証(BEI値:-0.06)を取得し、一次エネルギー消費量の100%以上削減を達成しています。

  • 省エネ設備と外皮計画:高断熱な外皮計画により熱負荷を最低限に抑制。設備面では、一室大空間の効率的な空調を可能にする高効率マルチエアコンやLED照明を導入し、必要なエネルギー量を抑えています。
  • BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム):エネルギー使用状況の可視化と、自動的な最適制御を実現するシステムを実装。効率的な運用管理体制を構築しています。
  • 創エネ・蓄電システム:屋根面には324.7kWの太陽光パネルを設置。さらに90kWの蓄電池システムを併用することで、日中に発電した電力の余剰電力を効率的に蓄え、夜間に活用するだけでなく、災害時の自立型電源としても機能する設計となっています。

 

■ 木材使用と炭素固定による環境配慮
構造躯体は耐震性能に優れた木造ラーメン構法である「SE構法」を採用し、高い耐震性と開放的な大空間を実現しています。

  • 炭素固定:本建物は、建築全体で386.55 m³の木材を使用しています。これにより、躯体等で294.9t-CO2に相当する二酸化炭素を長期間にわたって建物内に「炭素固定」し、都市の森林としての役割を果たしています。
  • 地域材の活用:外壁仕上げには、日本の伝統的な木材保存技術であり耐久性に優れた「焼杉(ブラッシング仕上げ)」の羽目板(佐賀県産スギ材)を採用。炭化層が紫外線や風雨からの劣化を防ぐため、商業建築において懸念される長期的なメンテナンス周期の延長を図りながら、地域に馴染む落ち着いた景観を作り出しています。

■ 災害時の被災者支援
高い耐震性を保持する空間と、エネルギーを創出できる本建築物は、被災者支援としての機能を備えています。災害時も想定した建築設計を標準とし、あらゆる状況下で地域に役立つ店舗を目指しています。

  • 支援物資販売の場:災害後、被災者が必要な物資を販売するため、太陽光からの給電でいち早く店舗機能を回復します。
  • 充電ステーション:太陽光発電とバッテリーを稼働させ、携帯電話などの充電が可能なステーションを開設できます。
  • マンホールトイレ:下水道と直結できるマンホールトイレを備えており、迅速に衛生環境を整えられます。
  • かまどベンチ:平時にはベンチ、災害時には炊き出し用のかまどとして使用できるベンチです。

3. 建物(物件)概要

項目 仕様・内容
所在地 佐賀県唐津市町田2030-1
開店日 2024年9月6日
延床面積 2,430.75㎡(735坪)
構造・階数 木造(SE構法)・平屋建て
用途地域 第2種住居地域
防火指定・その他 法第22条区域
主要構造部 準耐火構造
地盤対策・基礎 地盤改良・ベタ基礎
外壁仕上げ 木材羽目板(佐賀県産スギ材)
内装仕上げ 構造躯体表し(燃え代設計)、貝灰漆喰・藁漆喰塗壁 等
環境性能 ★5 『ZEB』認証取得(BEI値:-0.06)
水道/ガス 本下水/都市ガス
設備 太陽光発電システム(324.7kW)、蓄電池システム(90kW)、高効率空調換気システム、LED照明、BEMS(ビルエネルギー管理システム)