陽の家 No.25
この住まいは、私にとってずっと「落ち着く場所」であり続けると確信しています
陽の家 | 2026.6.2
春らしいうららかな陽気の昼下がり。「陽の家」I邸にお邪魔すると、大きな窓ごしに桜が咲きほこる景色が広がっていました。自宅で過ごすことを余儀なくされたコロナ禍を経て、「自分が心から落ち着ける住まいがほしい」という思いを抱くようになったIさん。シンプルで開放感のある「陽の家」を選び、ご自身のライフスタイルに合わせたアレンジを加えた住まいをつくりました。「陽の家」ができるまでの経緯や、そこでの暮らしについて、Iさんにお伺いしました。

■建物概要
ご住所:兵庫県川西市
竣工年月:2025年4月
延床面積:54.65m²(16.53坪)
■ご家族構成
二人暮らし
リラックスして過ごせる理想の住まいだった「陽の家」
「心から落ち着ける場所をまずつくりたい、と思ったんです」
「陽の家」で暮らそうと考えた最大の理由について、Iさんはそう語ります。
Iさんが、住まい探しをはじめたのは、現在のお仕事である大学教員に就いたときでした。
「在宅勤務の割合が多い上に考えることが多い仕事ということもあったので、静かにリラックスできる空間をはやくつくりたかったんです。しかも、私の場合は基本的に転勤がありません。さらに、自分の頭の中に暮らしの理想像がありました。だったら自分の住まいを建てよう。そう自然に考えるようになりました」
Iさんの「理想」は、「陽の家」でした。
「最初に目にしたのはウェブメディアだったと思います。綺麗な家だな、が第一印象でした。住まい全体が見渡せるような平屋が自分にとっては良かったし、シンプルなデザインにも好感を持ちました」
そう語るIさんは、実際に住まい探しを始めたときも、まずグランフロント大阪の「無印良品の家」に相談に行きました。
「担当の方と話していくことで、性能面の高さなども理解できたので『ここにしよう』と心が決まりました。資金面をはじめとした懸念も、相談を重ねることで解消されたので、迷うこともありませんでした」

住まいは「陽の家」にスムーズに決まったIさんは、土地探しを始めました。
「土地選びでは『窓から見える景色』が、重要なポイントでした。理想は公園が家の前にあること。空や緑が広がった風景が窓から目に入ってくれば、心地よい空間になるだろうと考えたのです」
その条件で探し始めて間もなく、職場に比較的近いエリアで、公園の向かいにある現在の土地が見つかりました。はじめて相談に行ってからわずか数ヶ月というスピード感のある進み方でしたが、明確な指針があったので、ひとつずつ納得しながら決めていけたそうです。
理想像を明瞭にしたことがスムーズな家づくりにつながる
間取りを決めていく過程でも「悩むことは特にありませんでした」とIさんは振り返ります。
「仕切られていないシンプルで抜けのいい空間が『無印良品の家』の魅力。キッチンを壁付け式にして空間を広く取るなどしながら、その特長を活かした間取りにしつつ、生活動線などを含めてストレスのない『落ち着く空間』になるよう意識しました。担当の方がこちらの要望に沿った提案をしてくださったので、仕様なども楽しみながら選んでいけました」

そう語るIさんは、入居者宅見学会なども住まいづくりのディテールを決めていくために活用しました。
「拝見させていただいた住まいを参考にして、天井は、住まいの中心にあたるダイニングスペースは高くして開放的に、両端の洋室やリビングといったスペースは低めにしてより落ち着けるようにしました。また静岡県御殿場市にある『高嶺の森のコテージ』に宿泊した際の体験から、天井のライトを調光式にして、状況に合わせて最適な光量にできるようにしました」

モデルハウスの『標準仕様』をベースにしながら、自身のライフスタイルと照らし合わせて、必要な部分にアレンジを加える。そんなIさんの考え方は外観にも反映されました。
「もともと外壁を焼杉*にしたいと思っていました。そうしたら、ちょうど『陽の家』の外壁の仕様に『黒』が加わったことを知って、急きょイメージ図をつくって『こんな外観にしたい』と希望を出しました」

その結果、シックな印象となる黒い外壁の「陽の家」第一号となったIさんのお宅。暮らし始めて1年が経ちましたが、その住み心地には満足してくださっているようです。
「間取りからコンセントの位置に至るまで『こうすればよかった』といった後悔がないんですよ。家具類も住まいに合わせて新しく揃えたものが多いのですが、どれも違和感なく使用できています。周りの環境は穏やかだし、四季を通して公園の風景が楽しめます。窓を閉めると、外の音は気になりませんし、部屋の温度も適温に保たれます。思い描いていた『落ち着ける住まい』になっています」
「落ち着く場所」であり続ける住まいをつくることができた
「こんな住まいで暮らしたい」という思いを、そのまま叶えた形となったIさんですが、ひとつだけ、当初の計画と変わったことがありました。
「結婚して、妻と猫がやってきたんです」
もともとひとりでずっと暮らしていくことを想定してつくった住まいだけに、みんなが心地よく過ごせるか心配もしたそうですが、それは杞憂に終わりました。

「すんなり一緒に暮らせています。私の仕事用のデスクが置いてある洋室は、扉で仕切れるようにしてあるので、どうしても集中が必要な時は閉めたりしますが、あまり使うこともありません。収納スペースも多めに確保していたので、妻と私の持ち物をそれぞれ無理なくしまっておくことができています。何より猫がとても気に入ってくれたので、私たち夫婦も安心して過ごせているんですよ」
そう話すIさんの横でくつろいだ様子の愛猫ですが、窓辺で日向ぼっこしていると、登下校中の子どもたちから声をかけられたりすることもよくあるそう。
「猫だけでなく、私たちも椅子に座りながら外の景色を眺めるのは、心が穏やかになる大切なひとときです。この心地よさを維持したいので、ウッドデッキのメンテナンスなどの作業も楽しめています。今は、満足していますが、今後、家族が増えるなどのライフスタイルの変化があったら、間取りやレイアウトを変えることもあるかと思います。ですが、どのようになっても、この住まいは『落ち着く場所』であり続けると確信しています」
Iさんは最後にそう結んでくださいました。

*焼杉(やきすぎ):杉板の表面を焼き焦がして炭化させたもの。西日本を中心に住まいの外壁として伝統的に用いられてきた。炭化した部分が、防腐や防虫、防水の効果を発揮する。黒い光沢のある外見が、独特のシックな風合いを醸し出す





