新千里西町団地 シェア3人組 Kさん、Nさん、Mさん
MUJI×UR団地リノベーション | 2014.7.8
キッチンはとてもきれいに使われており、掃除が行き届いています。流し部分にS字フックをかけて小物やふきんをつるしたり、天井の木部を上手く利用して収納スペースを作り出しています。
そして目を引いたのは部屋と部屋の間にすっぽりはまった調味料棚。なんとこの棚、Mさんがホームセンターで木材を買って、このスペースに合うようにカットしてつくったDIYです。きれいに塗装もされています。既製品に頼らず、自分の暮らしに合うものを自らの手で作り出す3人の丁寧な暮らしぶりが垣間見えました。
3人は休みが合う時には一緒にキッチンに立ち料理を作って食べたり、誕生日会で友達を呼んだ時におもてなし料理を皆で作ったりしているそうです。キッチンとリビングの共有スペースが十分にあるので、何人かで一緒に料理をしても窮屈にならないとのこと。
そして3人それぞれのお部屋も拝見しました。まずはKさんの部屋から。麻畳のこの部屋で、Kさんはベッドを置かず布団を使っているそうで、部屋が広くすっきりとした印象です。小天井に同じ柄の収納ボックスを置いていることで、統一感が出て、部屋の空間全体をきれいに効率的に使われています。
続いてNさんの部屋です。なんと1間半ある大きな押し入れ部をベッドに使い、限られたスペースを上手く活用しています。
海外の絵本や絵本に出てくるキャラクターが好きなNさん、ドア上の鴨居部分に絵本をディスプレイされていて、優しい雰囲気の中に楽しさが感じられます。
最後はMさんの部屋。趣味で音楽をやっているというMさん、部屋にはピアノやパーカッション、ギターやベース等が置かれていて、まるでスタジオのよう。休日はこの部屋で、ご近所に迷惑がならないように控えめな音で練習しているとか。
そして真っ白な壁にカラフルなカーテン、そしてカーテンレールの上の棚にもバッグ等が置かれ、隠すものと見せるもののバランスがうまく取れた部屋になっています。
<基本データ>
<入居者より>
■入居のきっかけは?
共通の友人を通じて仲良くなった3人。この部屋に暮らすきっかけになったのは、Kさんの呼びかけだったそう。
「MUJI×UR団地リノベーションのシェアルームモニターの企画を見つけ、これは是非応募したい!と思い立ったのが締切3日前でした(笑)。そこから声をかけたNさん、Mさんも興味を持ってくれて、3人で応募することになりました。」(Kさん)
残念ながらシェアルーム大使にはなれなかったのですが、せっかくのご縁なので一緒に暮らしてみようという話になり、同じ間取りのシェアルームを借りて一緒に暮らすことになった3人。まだ住み始めて2ヶ月あまりですが、お互いにほどよく助け合いながら無理なく暮らしている雰囲気が伝わってきました。
共用で使う財布をつくろう。共有スペースの家具は買った人の所有にしよう。など、ともに暮らすためのゆるやかなルールも決まってきました。
■実際住んでみてどうですか?
「とても楽しいです。話し相手ができるのが嬉しいです。家に帰って話し相手がいるってステキですね。」(Kさん)
「快適です。3人なので正面からぶつかる事もなく、仲良く暮らしています。」(Nさん)
「家を探していたタイミングにKさんから声をかけてもらい住み始めました。もともとKさんと一緒に何かやってみたいと思っていたので、これからますます楽しみです。」(Mさん)
45年前に建てられた団地をリノベーションした新千里西町のシェアルームに暮らすKさん、Nさん、Mさん、シェアする暮らし、ものを持たない暮らしを楽しく実践されていました。これからの団地での暮らし振りも楽しみです。
MUJI×UR Plan 05 [Re+005]「新千里西町団地」(大阪府豊中市)/64.63m²