千代が丘団地 Oさんの家
MUJI×UR団地リノベーション | 2015.11.25
まるで雑誌から飛び出してきたように、隅々までこだわりが詰まったOさんのお部屋。
旦那さんがモノを集めることが好きで、雑貨やCD、本、洋服等、気に入ったモノがあったら衝動買いしてしまうそうなのですが、同じ形のボックスを使って収納していたり、すぐ取り出せるようにラベリングしてあったりと、すっきりと整理整頓されているだけでなく使い勝手も考えられた、そんな工夫が随所に見られます。
「しまう」と「見せる」のバランスも良く考えられています。見せたくないもの、形がバラバラの電気器具等はボックスにしまってラベルを貼っている一方で、棚の上にはかわいい雑貨やドライフラワーがさりげなく置かれていたり、そして部屋中に額縁が飾られたり床に置かれていたりと、部屋にお二人の趣味や空気感がにじみ出ています。
部屋の中で使う色にもこだわりが。ガチャガチャと雑多な印象にならないように、家具や棚、収納ボックス、ブラインド、小物に至るまで、グレー、シルバー、ベージュ、ホワイト、ウッドに統一するようにしているそう。素材は違ってもどこか統一感を感じるのは、使う色を絞っているからなのでしょう。
奥様が部屋を探すときに特にこだわりを持っていたキッチン。日当たり抜群で、毎日料理をするのが楽しいとおっしゃっています。そして収納棚もない、コンロと水まわりだけのシンプルなキッチンが魅力的だったそう。キッチンに置く棚や食器、小物に至るまで、ステンレスの素材を統一して使うことで、清潔感のある空間になっています。無印良品のステンレス棚をキッチン背後に設置し、見せる収納で食器やレンジ、食材をディスプレイしています。
寝室には二人分のハンガーラックを壁一面に設置し、シャツや季節もののコート等はこちらに。洋服の数がかなり多いので収納は日々工夫しながら実験しているそうなのですが、その中でも押入れにつっぱり棒を渡してハンガーラックにしたり、使っているハンガーも同じ素材で揃えたりと、少しでもすっきりと見えるように工夫がなされています。
洗濯機、洗面所のまわりもステンレス素材で統一。洗面台の横には工業製品ショップで購入したステンレスラックを置き、そこに化粧品や日常的に使う洗面道具を収納。洗濯機のまわりもステンレスシェルフを置き、タオルや洗濯関連の用具がとてもすっきり収納されています。
入居のきっかけ
「もともとこの団地のあるエリアに一人で暮らしていましたが、結婚を機に、二人で暮らせる広い部屋を探していました。二人ともリノベーション物件や古いものが好きだったことから、他のリノベーション物件もかなりの数を内見に行きましたが、なかなかピンとくるものに出会えず、物件探しが難航していました。
そんな中、偶然webでMUJI×URのプロジェクトを知り、しかも千代が丘団地が当時の住まいから近いということですぐ内見に。部屋に入ったら、団地の無骨な雰囲気は残しながらも古びてしまっているところはすっきりとリノベーションされていて、その雰囲気が理想のイメージに近かったので、即決しました。」
実際住んでみてどうですか?
「とっても心地よいです。今までは隣に誰が住んでいるかもわからなかったのですが、団地の敷地内で会う人とは自然と挨拶するようになりましたし、安心して暮らせます。
日当たりも風通しも本当に良く、とくにキッチンの日当たりは重要視していたので、大満足です。気持ち良く毎日料理ができています。
モノが多いので収納が少なくて大変な面もありますが、工夫しながらなるべく住まいに合わせていこうと思っています。暮らしながら、必要な場所に棚を置いたり収納を考えたりと、住まいに必要なアイテムを少しずつ足していく、このプロセスを楽しんでいます。」
お気に入りのポイント
「リビングとダイニングが別になっているところです。ご飯を食べるのはダイニングで、ご飯を食べ終わってくつろぐのはリビング。機能によって場所が変わると、気持ちの切り替えができるので良いです。
あとは全体的に無機質な部屋の雰囲気が気に入っています。工業製品のシンブルで無骨な感じが好きなのですが、シンプルなこの部屋にはとてもよく合いますね。」
<基本データ>