窓の家 No.40

猫たちと私一人が住むにはとてもちょうどいいコンパクトな空間が実現できてとても満足しています

窓の家 | 2023.9.19

3匹の猫が自由気ままにのんびり過ごせるほど開放的な気持ちよさが感じられる「窓の家」H邸。見晴らしのいい高台に建つこのおうちには1年を通して心地のいい風が流れています。ご主人はこの家に住んで1年半が過ぎました。

■建物概要
ご住所:青森県八戸市
竣工年月:2021年11月
延床面積:83.63m²
■ご家族構成
単身+猫

趣味が猫というほど愛猫家のご主人。ご出身の北関東を始め、進学やお仕事を通して東北を転々とした後、現在のお仕事の関係から八戸市の居住に落ち着きました。「無印良品の家」を知ったのは、仙台市に住んでいた2020年のとき。もともと無印良品の店舗にも頻繁に足を運び、消耗品や収納アイテムなどを愛用していたことからネットサーフィンを通じて知ったそう。

その頃からゆくゆくは八戸市に長く住む可能性があり、「八戸で家を建てよう」と漠然と考えていたそうです。家やインテリア全般にもともと興味があることから、当時はネットでいろいろな家を見たり建築事務所やハウスメーカーなどが建てている戸建てを参考にしたりしていました。

「実は他のハウスメーカーは一切検討していなかったんです。ほとんどがファミリー向けだったので敷居が高かったことと、これまで賃貸住宅を何度も引っ越してきた経験から自分に必要な間取りや数は把握していたからです。私の理想の暮らしには1LDKで十分ですが、1LDKの戸建ては一般的なハウスメーカーではあまり現実的ではない。しかし『無印良品の家』は1LDKと決まってはいなくとも、一室空間で大きさも間取りも自由に決められます。これは私にとても合っているなと感じたことが決め手でした」(ご主人)

単身のためコンパクトに作りたい希望はあったものの、ただ手狭にしたかったわけではありません。家づくりにおける何よりの動機は3匹の愛猫たち。これまでもご主人は賃貸でも猫が飼える家を探して住んできましたが、限界がありました。

「2匹までという制限があるなど、3匹だとなかなか選択肢がありません。また猫を飼える家となると賃貸でもやはりファミリー向けで部屋数の多い家が多く、猫たちにとっては少し窮屈な環境でした。自由にのびのび過ごせる一室空間の家に住ませてあげたい気持ちはとても大きかったですね」(ご主人)

「無印良品の家」で家を建てると決めてからは仙台市内にあるモデルハウスにも足を運んだり新幹線で二戸にも出向いて完成現場見学会にも参加したりと、積極的に進めてきました。

こうしてご主人が猫たちと暮らす理想の空間を実現するための家づくりがスタートしました。

家を作る上では大きな不安はなく、担当者と二人三脚で進めることができたと振り返るご主人。家づくりでこだわったのは、やはり猫にとっての心地よさです。階段は「窓の家」の標準装備ではないスケルトン階段をあえて採用しました。

「スケルトン階段は猫タワーみたいに使いたかったので設置しました。最近では猫仕様としてキャットウォークや猫ステップを設置できる家は増えています。ただそれをずっと使えるかわからないし、掃除もとても大変そうなんですよね。また猫は横よりも縦の動きができるほうが幸せだと聞いたので、キャットウォークや猫ステップがなくても階段ならずっと遊べるかなと思いました」(ご主人)

実際に住んでみると、猫たちは階段の上がり下がりというシンプルな遊びをずっと楽しんでいるそうです。また猫たちだけでなくご主人にも嬉しいことが。スケルトンなので階段を上がろうとする猫たちの姿を階段の下から見られます。「とても貴重な姿なのでやっぱりつけてよかった」と笑顔で教えてくれました。

「普段は1階で過ごし、寝室のある2階で寝ている生活ですが2階に浴室や洗面所などの水回りを集約しました。こうすることで洋服の着脱や洗濯、収納などが2階でまとまってできるのでとても便利です」(ご主人)

ペットを飼っていると少なからず気になるのが衛生面です。猫の体やトイレよりも猫の食べ物の匂いが気になることが多いため、猫たちのトイレは2か所にまとめ、トイレやえさの近くに脱臭機を置くといった対策をしています。1年半住んでみても猫の体臭やトイレで気になる匂いもないそうです。

「夏も冬も困ったことはなく、高台ならではの爽やかな風が流れてきて猫たちも私も心地いいんです。住む前は夏の日差しが強すぎて暑くなるかと予想していましたが、西向きの窓からも西日がきついこともなく、暑さも寒さも気になりません。仕事が忙しい日もありますが、猫たちがいるこの家に帰ってくる毎日が幸せです。猫たちと私一人が住むにはとてもちょうどいいコンパクトな空間が実現できてとても満足しています」(ご主人)

清潔感のある白い壁にインテリアとして散りばめられた鮮やかなグリーン、そして飼い始めた時期も性格も違う3匹の猫たち。それぞれが自由に居心地よく過ごせる「窓の家」にご主人は居心地のよさを感じていると穏やかに話してくれました。