窓の家 No.22
一番こだわったのは生活の動線です
窓の家 | 2016.8.30
奈良県奈良市、近鉄大和西大寺駅から車で5分程の住宅地に建つ窓の家、S邸。
Sさんご家族はご夫妻と愛犬が1匹。奥様は「最近、家で過ごすのが楽しくてしょうがないんです」と話します。「コーヒーを入れて読書をしたり、家事の合間にインターネットで調べものをしたりと、ゆったりとした時間を持てるようになりました」(奥様)。
Sさんが無印良品の家を知ったのは10年前。ご主人が知人の紹介で、無印良品の家 奈良店を見学したのがきっかけでした。
「はじめに見たときは、家よりもインテリアに興味を持ちました。まさか将来自分が建てるとは思わなかったです」というご主人ですが、その日を境に家づくりについて具体的に考えるようになったのだとか。
奥様は「結婚した当初から、いつかは自分たちの家を持ちたいと思っていました」と、前向きだったようです。
当時は結婚して3年目。34歳だったご主人は、仕事でも責任ある立場を任されてきた頃。
「家を持つタイミングとしてはちょうど良い時期かなと思いました。転勤の可能性はありますが、暮らしの拠点を定めようと決めたんです」(ご主人)。
その後、奥様も一緒にモデルハウス(奈良店)を見学。そのときの印象をこう振り返ります。
「シンプルでいいな。個性が強すぎなくて、飽きずに長く住むことができそうな家だな、と思いました」(奥様)。
「奇麗なデザインに惹かれました。他のハウスメーカーにはない感じで、建てるとしたら無印良品の家しかないなと思いました」(ご主人)。
こうして家の購入を決めたSさんは、さっそく土地探しからはじめます。
「エリアを絞って、7~8ヶ所の土地を見に行きました。その中でピンときたのがこの場所。隣に広い畑があるのが気に入りました。せっかく窓の家を建てるのだから、窓からの景色が良さそうなところが良かったので。また、駅から近いのも重要なポイントでしたね」とご主人。
「お互いの実家から中間くらいの場所というのも良かったよね」と奥様が続けます。
土地が決まると、次は家の間取り。
「土地の広さと予算が決まると、自ずと家の大きさが決まっていきました。もう少し大きな家が良いかなと思いましたが、実際に暮らしてみるとちょうど良いサイズ」(ご主人)。
「図面を見ても空間をうまく想像できなかったので、そこは主人に任せました」(奥様)。
「間取りの優先順位についてだいぶ悩みましたね」とご主人。
実際に完成した家を見たご主人は、「自分が頭で考えていたことが実現したのを見て嬉しかったです」といいます。奥様は「思った以上に白い(笑)。明るさに感動しました」と大満足のご様子。
そんなS邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチン。冷蔵庫や調理器具などはキッチン横の収納スペースに収められているため、キッチン回りはスッキリとした印象。2階には寝室、ウォークインクローゼット、水まわり、フリースペース、インナーバルコニーがあります。
「一番こだわったのは生活の動線です。とくに洗濯物を干して、それを収納するまでの流れを考えました」というご主人。
奥様は「今まで、洗濯物をしまうのが面倒だなと感じていましたが、この家のおかげでそのストレスが無くなりました」と嬉しそう。
また「ウォークインクローゼットがとても良いです。持っている洋服を全部見渡せるので、着る服を選んだり整理するのが楽になりました」(奥様)とも。
「玄関がある北側が道路に面しているので、南側の庭を広く取れたのも良かったです。最近は部屋の片付けに加えて、庭の手入れという楽しみも増えました」(ご主人)。
インテリアや生活道具は、厳選された物を大切に使っている様子で、Sさんのこだわりを感じることができます。
「物を買う前によく考えて、何年か経って使わなくなるような物は買わないようにしています。その価値観は夫婦で共有できているので、お互いが選んだ物が嫌なことはほとんどありません」(ご夫妻)。
1年暮らしてみた感想を奥様はこう話します。
「本当に気持ち良い家だなと実感しています。家中どこを見ても画になりますね。家が落ち着くのでカフェにお茶を飲みにいく回数も減りました」(奥様)。
「雨や曇りの日でも室内が明るいのが良いです」(ご主人)。
「遊びに来た両親は、おしゃれな家だねと言ってくれました。冬、裸足で床の上を歩いても寒くないのに驚いていますよ」(奥様)。
「確かに、冬は1階のエアコンを1台つけていただけですが寒くなかったです。電気代も1万2~3千円程度でした」(ご主人)。
最後にご主人は、「賃貸で暮らしていた頃は、いつかはそこを出るという想定でしたので、デザインや住みやすさについてはどこか諦めていたんだと思います。自分の家を持つことで、本当にやりたい暮らし方を実現できて本当に良かったと感じています」と、実感を込めて語ってくれました。