木の家 No.215

これからの暮らしと建物の変化を楽しんでいきたいです

木の家 | 2024.8.20

群馬県みどり市にある「木の家」M邸は自然豊かな周辺環境と均整の取れた外観が印象的なお宅です。たくさんの窓と開放的な空間が家族の賑やかな声をさらに響かせてくれます。ご家族がこの「木の家」に住んで1年半が経ちました。

■建物概要
ご住所:群馬県みどり市
竣工年月:2022年11月
延床面積:98.53m²
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人

この家に住むまでアパート住まいだったご家族。家づくりのきっかけは、奥さまがよく使っている道沿いに建築中の「無印良品の家」が建ったことでした。その後にご主人に相談して一緒に高崎のモデルハウスへ。ちょうどその頃コロナ禍だったことや、お子さまの子ども部屋を考えていたことから手狭なアパート住まいに限界を感じていました。

「家を建てる話を夫婦でしてきたわけではなく、妻から言われて少しずつ前向きになり始めました。モデルハウス見学の後は、そのまま家づくり相談会に参加しました。そこで予算などが明確になったことで、それまで現実的に考えられなかった家づくりに前向きになれました。担当者の方と話して安心感につながったのはとても大きかったです」(ご主人)

建築系のお仕事をしているご主人。仕事柄お付き合いのある会社で建てることも考えていました。しかし、「無印良品の家」の高性能開放感快適性は他では実現できないと感じていたそうです。

「実際に建物を見て、構造や耐震、機能性やデザインなどのレベルの高さを感じました。これは他では真似できない家。仕事の付き合いはたしかにありましたが、妻の強い希望もあり、この家を建てようと決めました」(ご主人)

モデルハウスを見学してみると「陽の家」も選択肢に入れていたご夫婦でしたが、「木の家」の生活のしやすさや外観のデザインが好印象でした。「住んでいたアパートがすごく暗かったので、『木の家』の開放的な明るさには強く惹かれました」と奥さまは「木の家」を決めた当時を振り返ります。

後に参加した入居者宅見学会では、階段の向きなど間取りの詳細を確認。こうして少しずつ着実に自分たちの理想的な家づくりを具体的に進めていきました。

ご主人の仕事仲間の協力も得ながらの事前段取りと、担当者との手と手を取り合った並走で一歩ずつ家づくりを進めたご夫婦。間取りは高崎のモデルハウスを参考に、自分たちらしさや暮らしやすさを散りばめました。

「主人が仕事から帰ってすぐお風呂に入るので、玄関から入ってシューズクロークがあって、洗面所に行ける動線を確保。アパートではシャワーで済ますことが多かったので、主人はお風呂にゆっくり浸かりたくなる家を求めていました。またキッチンは私の希望でペニンシュラタイプにしました」(奥さま)

2階には念願の子ども部屋を作って年頃のお子さまたちのプライベートを確保。「でも、いつも2人揃ってリビングで遊んでいるんです」と奥さまは笑顔で話します。お子さまたちは自室だけでなくリビングでも勉強するそうで、家族が集うリビングの過ごしやすさを感じているようです。

「当初2階は仕切りの扉も作らない予定でした。でも設計段階で今後何かあったときのためにも、個室の可能性は残しておきたくて扉を設置して可変式の仕切りを作りました。普段は開けっぱなしですが、夜寝るときや子どもが勉強するときは閉めて個室として使っています。シチュエーションに合わせて使い分けることができるので私たちの暮らしにとても合っています」(奥さま)

ご主人は打ち合わせ段階から「家を建てたらウッドデッキで炭をおこして家族でバーキューをしたい」という希望がありました。実際に今そのような暮らしを実現できていることに喜びを感じています。

またアパート住まいの寒さから暖かい家を望んでいた奥さまは、「木の家」の断熱性にも大満足。

「冬でも昼間は暖房なしでとても暖かくて希望通りでした。オール電化で家族4人暮らしなのに電気代が1万円以下の月もあって驚いています。家に遊びに来た友人から床暖房を入れているのか聞かれることも多いですね。日中涼しい時期の日は窓を開放すると風通しもよく、部屋干しの洗濯物もすぐに乾きます。」(奥さま)

「仕事仲間も、しっかりした構造に感嘆していましたよ」と笑みをこぼすご主人。バイクやゴルフが趣味で、以前はお仕事仲間やお友達と飲みに行ったり趣味を楽しんだりと家にいない時間が多かったことも話してくれました。

「でもこの家を建ててからおうち時間が圧倒的に増えて、仲間から『最近来ないね』と言われるくらい(笑)。仕事から帰ってお風呂に入り、お酒と夕飯を楽しみながら妻と話をするのがとても幸せです。できるだけ早く帰ってきたいと思う家ですね」(ご主人)

この家に住んでから物を買わなくなったという変化もありました。物の少ないシンプルな暮らしを満喫しています。

「庭も建物もこのままキレイに住み続けて長く暮らしていきたいと思わせてくれる家ですね。これから床材や壁、外観など時間と共に色味や質感の変化もワクワクします。これからの暮らしと建物の変化を楽しんでいきたいです」とご夫婦は未来に思いを馳せてくれました。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます