木の家 No.206

キッチンからリビング、ウッドデッキ、庭までの連続性にこだわりました

木の家 | 2024.3.26

美しい山々の景色に溶け込むモスグリーンの外観が目を引く埼玉県日高市の「木の家」O邸。玄関前に広がる豊かな木々や花が実る広い庭がとても建物と調和しています。ご家族がこの家に住んで2年半が経ちました。

■建物概要
ご住所:埼玉県日高市
竣工年月:2021年7月
延床面積:109.24m²
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま1人

ご夫婦が「無印良品の家」に興味を持っていたのはご結婚前の賃貸に住んでいた頃。もともと無印良品のアイテムが好きで店舗にもよく通っていたそう。そのため新宿の店舗で「無印良品の家」の存在を知って以来「結婚して子どもができたら住みたい」というイメージをずっと持っていました。

「その後に結婚したので実際の家を見てみようと岡山旅行のついでに倉敷にあるモデルハウスを見学して、家づくりの勉強のために家づくり相談会を受けたんです。さらに別の講座を受けるために関東の他のモデルハウスにも出向きました」(ご主人)

ご夫婦ともマンションで育ったため、「子どもが生まれたら足音や声などを気にせずに過ごさせたい」という思いから戸建てに住む希望が強かったとご主人は振り返ります。

「大開口と一室空間は絶対条件で、開放的な空間と全面窓も憧れていました。機能性、部屋を区切らない、リビングを広く取りたい、デザイン性を考えていくと『無印良品の家』一択になっていきましたね。もともと気になっていたこともありますが、実際に見たら改めてその良さに共感し、自分の意向にピッタリでした。他のハウスメーカーの下調べはしても選択肢に入れることはなく、ほとんど即決でした」(ご主人)

「無印良品の家」で建てることを決めた後は入居者見学会にも参加。実際に住んでいる方の様子を見て「自分たちのやりたい家づくりを進めても大丈夫だ」という安心感につながったそうです。

お子さまが生まれる前には海外でも山に登るほど、ともに登山が趣味だというご夫婦。土地探しは「家から山が見えること」を絶対条件にしながら探していたところ、山から距離も近いこの土地が見つかりました。こうしてご夫婦の理想的な住まいを実現するべく、家作りがスタートしました。

ご夫婦のこだわりは利便性と開放感です。特にLDKを広く取ることを強く希望していました。

「キッチンからの連続性を作りました。キッチンからダイニングリビングが一体的で、そのままウッドデッキに繋がって庭にも行ける流れにしたかったです。夫婦で料理をするので独立型で開放的な空間にしたくてペニンシュラキッチンにしました。たくさんの調理家電やお皿を収納できる広さで趣味のパン作りも楽しめ、とても満足しています」(奥さま)

外観の色やサッシの色はモスグリーンにしたのはご主人のこだわりです。山の風景に馴染む色合いにしました。

「白だと空間で見たときに少し色が浮くと思って、ドアも白ではなく黒にしました。外構もコンクリートではなく石にして自然な雰囲気に。庭は日本の林や森にあるような種類の木々を植林して、庭師さんにお願いして作り込んでもらっています」(ご主人)

キッチンからの連続性にこだわったウッドデッキは家族団らんのスペース。ここに大きなテーブルを出してホットプレートでお肉を焼いたり家で作ったご飯を食べたりしてまるでキャンプのような時間を楽しんでいます。

「夏から秋は庭が充実するのでキッチンやウッドデッキからの眺めがいいですね。冬は家の中がとても暖かいので窓のそばでぬくぬくと過ごす時間も好きです。夜にリビングでお酒を飲んで広々とした空間の気持ちよさを感じたり2階から家全体を眺めたりしてこの家に住んだ喜びを感じています」(奥さま)

今は広々とした1階を自由に走り回っているというお子さま。2階は将来的に子ども部屋が作れるように可能性を残した間取りに。家の中には旅行先で買った民芸品を飾り、「木の家」の持つ暖かみと相まって山小屋のような雰囲気を醸し出しています。

「日当たりもよくて断熱性もすごいので、寒い朝は少しだけ暖房をかけたら日中は消しています。冬の光熱費は圧倒的に安いですね。この機能性とデザインを設計事務所に外注するととても高額になると思うので家の価格は安いと感じています」(奥さま)

フルマラソンを走ったこともあるほど多趣味でアクティブなご主人。このおうちに住み、お子さまが生まれた後には家の近くにある山に家族で登ったこともあるそう。今は室内やウッドデッキでの遊びを楽しんでいるお子さまが大きくなったら家族みんなで庭を作り込むことも楽しみにしていると、ご夫婦はこの家で過ごす未来に思いを馳せていました。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます