木の家 No.198

モデルハウスを見て「こういう暮らし方がしたい」と思った通りの生活ができています

木の家 | 2022.10.11

自然豊かな東京都西多摩郡にある「木の家」O邸。お隣との距離感もたっぷりとあり、グリーンの外観が澄んだ空気の住環境と調和したお宅です。ご夫婦はこの木の家に住んで2年が経ちました。

■建物概要
ご住所:東京都西多摩郡
竣工年月:2020年7月
延床面積:98.53m²
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま1人

学生時代からずっと自分の家を持ちたいと思っていたご夫婦。結婚後にお子さんが産まれるタイミングで、狭いアパート住まいに限界を感じたことから広い家を求めるようになりました。そんな中で奥さまがもともとよく行っていた無印良品の店舗で「無印良品の家」のことを知りました。

「主人に伝えて、まずは試しに話だけでも聞きに行こうとモデルハウスを見に行きました。そこで木の温かみを感じるインテリアとシンプルで無機質なデザインの外観とのギャップに一目惚れ。他のハウスメーカーや工務店などは一切検討せずに即決でした」(奥さま)

モデルハウスを見学したときは「とにかく入ってくる光がキレイ」という印象だったそうです。一方のご主人は性能面に感動した当時のことを振り返ります。

「吹き抜けではない部分の天井の高さや窓のサッシから入る斜陽など、今住んでいるところとの大きな違いに感動しました。道路沿いにあるモデルハウスだったのに窓を閉めれば何の音も聞こえてこなかったことにビックリ。L字の大きな窓を持つ家も見たことがなかったのでとても新鮮でした」(ご主人)

「中の雰囲気はとても好きでしたが、個室のなさや格好いいデザインによって自分たちが本当に生活できるのかという不安も少しありました。でもその不安や疑問を担当者の方と相談しながらどうやって変えていけるのかという楽しみやワクワクのほうが強かったです」(奥さま)

ご夫婦はお子さんが大きくなってから自分だけの子ども部屋がない状況になることを不安視していました。しかし担当者からの説明で後から壁を作ったり作らなくても棚のレイアウトによって仕切りのある空間ができたりすることを知ります。実際に「無印良品の家」で建てた方のさまざまな仕切りのアレンジを参考にしたことで安心感を持って納得できました。

その後は神奈川県や埼玉県など広範囲で土地探しがスタートしました。ご主人の職場へのアクセスのしやすさに加えて、のびのびと子育てができる静かな住環境を探すために約1年をかけ、この土地を見つけることができたそうです。こうしてご夫婦は一目惚れをした「木の家」で家を建てることを決めました。

間取りを考える上で一番考えたのは2階部分。将来的に壁のある子ども部屋にアレンジできるように空間作りを意識しました。

「階段を上がったところにあるフリースペースは施工例を見ていて憧れがあったのでもともと希望しました。ただ階段の向きや場所はとても悩みましたね。リビングの真ん中にあると生活をする上で邪魔になる可能性もあるのでいろいろと考えて今の位置にしました」(ご主人)

生活のしやすさを考慮して2階にもトイレを設置。洗面所も2階に作ろうと思いましたが、スペースの関係で断念しました。

「物が多いので2階のクローゼットは絶対にこの広さがほしかったんです。収納はたっぷり取りつつトイレを入れるスペースを作り、個室と親子三人が寝られる分の寝室の広さなどの優先順位を決めていったら自然とこの間取りになりました。クローゼットの大きさは実際に建てた方の施工例を見て、その方たちのクローゼットの服の量と自分たち家族に必要な収納量を想像して決めていきました」(奥さま)

奥さまたっての希望でバルコニーはあえて作りませんでした。自然豊かな住環境であることもあり、虫や花粉症対策として寝室の隣に室内干しスペースを確保。これは「窓の家」の室内干しスペースを参考に取り入れました。

またご夫婦が間取りと同じくらいこだわったのは家そのものが持つ素材感です。木の温もりの中にも無骨で無機質なデザインを散りばめることで飾らない格好よさや飽きのこない居心地のよさを追求しました。

「キッチンはもとからの希望でステンレスに。階段の手すりや家具などにもそうしたゴツゴツとした道具のような質感を入れることで全体のバランスにこだわりました。また、収納にもステンレスのユニットシェルフを使っています。このおかげで生活感のある日用品や調理家電が見えてもなんとなく格好いい雰囲気になってくれているので、収納を隠す扉を作らなくても十分でした。キレイなモデルハウスのような家にしたいわけでも木を強調した可愛らしい家にしたいわけでもなかったので、自分たちらしい内装になっていてとても気に入っています」(奥さま)

床はなるべくツヤがなく、傷がついてもあまり気にならない種類を選択。ペタっとしたキレイな木目ではなく、節が入っているので素材感やちょっとした個性もあり、独特の味が出ているのでどの家具とも調和しています。

「太陽光の関係で吹き抜け側のリビングはとても明るくて気持ちがいいです。友達にも住んでいて不便なことを聞かれることがあるのですが、本当に何もなくていい意味で想像通り。モデルハウスを見学したときに『こういう暮らしがしたいな』と思った通りの暮らし方ができています」(ご主人)

クローゼットの収納量が少しずつ足りなくなっているため、今後は2階の個室の活用も検討中。お子さんの成長に伴って不要になるおもちゃや生活用品などを入れ替えていきながら「これからも自分たちらしい暮らし方をさらに追及していきたい」とご夫婦は笑って話してくれました。