木の家 No.196

前に住んでいた家と比べると、家事をかなり時短できています。

木の家 | 2022.6.28

青森県八戸市にある「木の家」O邸。角地という立地の良さから、太陽の光がたっぷりと降り注ぐ明るいお宅です。ご家族はこの家に住んで約1年が経ちました。

■建物概要
ご住所:青森県八戸市
竣工年月:2021年7月
延床面積:98.53m²
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま3人

お子さまたちが生まれる前から家づくりを検討していたご夫婦。10年近く前からさまざまなハウスメーカーのモデルルームを見学し、少しずつ情報を集めていったそうです。一番上のお子さまの小学校入学をゴールに見据え、具体的に家づくりを進めていきました。

無印良品の家」を最初に知ったのは約9年前。大分出身の奥さまが地元で「無印良品の家」の看板を見たことがきっかけで、後日ご夫婦でモデルハウスに足を運びました。

「最初に見学したときは、開放感と明るさが衝撃的でした。他のハウスメーカーは凝ったデザインの内装も多かったのですが、『無印良品の家』は白い壁でものすごくシンプル。今までに見たことがない家でした」と当時を振り返るご主人。奥さまも「建てるなら個性のある家を求めていたので、一瞬で気に入りました」と頷きます。

ご夫婦ともに第一印象がよかったものの、即決には至りませんでした。間仕切りのない空間づくりや収納の少なさなど“一般的な家”とは異なる点に戸惑いがあったからです。

「いわゆる普通の家がいい家だという固定概念に囚われて、現実的には住めるとは思えなかったんです。しかし実家を見ると、収納がたくさんあっても押し入れの中は使っていない物だらけ。他のハウスメーカーでは、一般的な間取りでも太陽の光があまり入らない家も多かった。そういう家を見るたびに『無印良品の家』を思い出していました。その頃にちょうど建築士の資格を取ったことから、家づくりの考え方が変わっていき、『無印良品の家』の魅力や合理性に気付いていきましたね」(ご主人)

複数のハウスメーカーを見て回ったり建築の勉強をしたりする中で、ご夫婦は「無印良品の家」で建てるという結論に行き着きました。半年ほどかけて、角地の日当たりのよさや利便性の高さなど、ベストな土地を見つけることができたそうです。

「当時住んでいた単身赴任地の千葉の担当者と話を詰め、ある程度まとまってから妻と話し合い、青森の担当者につなげてもらう流れでした。土地の所有者にも不動産屋ともオンラインでのやり取りだけでやってもらえたのは助かりました」(ご主人)

こうしてご夫婦は、さまざまな不安要素を一つずつ乗り越えられることから「無印良品の家」に住むことに決めました。

単身赴任が多いご主人は家を空けることが多いため、プランニングでは奥さまの家事育児のしやすさを優先。そんな奥さまが強くこだわったのはキッチンです。

「キッチンとパントリーはしっかりスペースを取り、冷蔵庫も単独の冷凍庫もパントリーに置いています。ユニットシェルフを入れることを前提に、家電や置く物を計算して棚の高さやコンセントの位置を決めました。キッチンにいる時間が一番長いので、どこに立って手を伸ばしたら何が取りやすいのかということも細かく考えましたね。作業台も標準より幅広くしました。パントリーもシェルフもまだまだ収納できるので、男の子3人がこれからさらに食べ盛りになっていくのが楽しみです」(奥さま)

洗面所も奥さまとお子さまたちが暮らしやすい工夫が詰まっています。洗面ボウルは幅が広いタイプを選び、家族みんなが横で並んでも狭くならないようにしました。洗濯動線も奥さまの希望が叶う形に。洗濯機がある洗面所の隣にウォークインクローゼットを配置しています。

「洗濯したら洗濯物を干し、乾けばそのまま収納できるのでとても便利です。また玄関から入ってすぐに洗面所に行ける裏動線も確保。子どもたちは帰宅後にすぐに手洗いができますし、洋服はそのまま洗濯してお風呂も入り、その間に私は着替えが用意できます。前に住んでいた家と比べると、家事をかなり時短できています。」(奥さま)

キッチンとパントリーを広くした分、リビングは少し狭くなりました。しかし畳スペースを作り、リビング全体が広く見える空間づくりを実現。高さのない家具を置いて目線を低くすることで、狭さは感じていないそうです。

「2階は住みながら自分たちの形にアレンジできるようにスペースだけ用意しました。子どもスペースは将来的に3つに分割してそれぞれの子ども部屋を作ることも可能なので、子どもの成長に合わせてゆっくり考えていくつもりです。これから自由に手を加えていく楽しみがありますね」(ご主人)

奥さまは1階にいても2階でお子さまたちが遊んでいる様子がわかると語ります。「リビングでくつろいでいてもキッチンにいても子どもたちが何をしているのか見えるので、子連れの友達も頻繁に遊びに来てくれるんです」と笑顔で教えてくれました。

冬の寒さが厳しい青森。住み始めてから最初の冬には、快適な冬を過ごせたことで断熱性の高さを実感しました。

「冬はエアコンを18度に設定していましたが、日中は太陽の光のおかげで常に20度くらいに保たれていました。玄関とリビングの間に扉をつけないと冷気が入ってきて家全体が寒くなる不安がありましたが全く問題なく、とても暖かい冬を過ごせました」(奥さま)

まだまだこの家でやりたいことがたくさんあると話すご夫婦。今年の夏は広い庭でBBQを満喫したいそうです。「ウッドデッキは庭と家のつなぎ役。子どもたちがお手伝いをして食べ物を渡し合ったりちょっと休みたいときに座ったりと使い勝手のよさを感じたいです」と、ご夫婦はこれからの住まいに胸を膨らませています。