木の家 No.194
子どもの成長や家族の変化のたびにベストな家づくりを考えていくのが楽しみです
木の家 | 2022.4.19
横浜市にある「木の家」H邸は、白い壁が明るく映えるお宅。2面が道に面しているので見晴らしがよく、開放感が楽しめます。ご家族はこの家に住んで2年が経過しました。
都内にある店舗に行ったことがきっかけで「無印良品の家」を知ったというご夫婦。もともとは、一番上のお子さんが小学校に入学するまでには自分たちの家を建てたいと思っていました。家探しを始めた際に、真っ先に検討したのが「無印良品の家」だったんだとか。
「余計なものや飾りは抑えつつ、必要なものは取り入れていくというコンセプトがとても好き。これはやはり、他の住宅メーカーにはない要素だと思いました。他の住宅メーカーでもお願いすれば『無印良品の家』と同じような家が作れるのかもしれませんが、細かい部分をすべてこちらが指示するのは難しい。やっぱりこういう家はメーカー側に強いコンセプトがなければできないと思いましたね」(ご主人)
こうして「無印良品の家」で建てることはすぐに決まったご夫婦は初めての家づくり講座に参加して、すぐに土地探しがスタート。半年ほどかけ、職場へのアクセスや見晴らしのよさ、ハザードマップで確認した安全性の高さからこの土地に決めました。その後は湘南店で具体的なプランニングへ。
「土地探しの期間はありましたが、プランニングまではスムーズに進んでいきました。ただ当初は『窓の家』にしたかったんです。でもこの土地の関係上、『窓の家』の屋根部分が削れてしまうことがわかって断念。そこで担当者と相談して、『木の家』を『窓の家』のようなインテリアにしていくことにしました」(ご主人)
こうして自分たちが納得した形で、ご夫婦は「木の家」に住むことに決めました。
「無印良品の家」の特徴は何と言っても、一般的なマンションやアパートとは違う間仕切りのない間取り。当初から「開放感があっていいな」と感じていた奥様に対して、ご主人は少なからず戸惑いや不安があったそうです。
「音や声が漏れることを心配していました。でも見学に参加し、すでに住んでいる方のお話を聞いたことで、不安はなくなっていきましたね。むしろこの間取りにチャレンジする楽しみが出てきました。もともと間取りは、開放感を活かすためにウッドデッキを南東方面に置くことは初めから決めていました。リビングの床とウッドデッキの高さを揃えることで、窓を開放するとかなり広く感じることができて気に入っています」(ご主人)
玄関に大きな収納スペースを作ることも最初から希望していました。
「玄関から家に入って、まずは大きなスペースにいろいろ収納して、そこからキッチンの水周りに行けるのはとても便利です。子どもたちも外から遊んで帰ってくるとリビングに入る前に手洗いができる動線なので、衛生的にもいい。建てたのはコロナ禍前だったので意図した訳ではありませんが、結果的によかったですね。当初は施工例を参考に土間空間を広く取ることも検討しましたが、実際の暮らし方を考えると必要がないと思ってやめました。広く回遊できるように床で繋がっているほうが便利ですね」(奥さま)
壁付けの機能的なキッチンは奥様のこだわりがぎっしり詰まっています。
「排気の関係上もありますが、より広く使うために壁付けにしました。ガスコンロの隣の作業台も奥行きを取ったので広々。またキッチンカウンターも一般的なカウンターよりも奥行きがあって広いです。食事の配膳台としてだけでなく、洗濯物を畳むなどちょっとした家事でも使えているので便利ですね」(奥さま)
2階は仕切りのある部屋を1つだけ設けるということ以外は、とくに強いこだわりがなかったそう。しかし家を建てた直後にご主人が想定していなかったテレワーク中心に切り替わったことで、仕事スペースを作ることになりました。
「間仕切りは後からつけて、カーテンで仕切る形にしました。私のベッドもここに置いて寝ています。子どもたちと妻は主寝室。ユニットシェルフで子どもの机と遊ぶスペースを切り分けたのも、入居した後に考えて作りました。特に2階は入居時と比べると使い方や空間の考え方が大きく変わりましたが、柔軟性や可変性がある家をなのでいかようにも対応ができていますね。これからもまだまだ変わると思いますが、どんな使い方でもできる間取りなので、その都度ベストな家づくりを考えていくのが楽しみです」(ご主人)
ご夫婦は2年間この「木の家」に住んでみて快適さを実感しています。
「寒がりなので床暖房も検討しましたが、なくても底冷えもなくてとても快適です。前の家では、冬は湯たんぽがないと眠れませんでしたが、この家では使っていませんね。夏も冬も快適で、断熱性が本当に高いんだなと思います」(奥さま)
もともとキャンプが好きだというご夫婦。子どもたちがもう少し大きくなったら家族みんなで出かけたいと考えています。「子どもの成長やライフスタイルの変化を一緒に楽しめる『木の家』に住んで本当によかったです」と笑顔で話してくれました。