木の家 No.183

ホテルよりも自宅のほうが過ごしやすく、スペックが高いです

木の家 | 2021.10.19

埼玉県八潮市にある「木の家」M邸は、シックで落ち着いた佇まいが魅力的なお宅。ご夫婦はこの家に住んで丸2年が経ちました。

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■建物概要
ご住所:埼玉県八潮市
竣工年月:2018年6月
延床面積:111.79m²(33.82坪)
■ご家族構成
ご夫婦

1LDKのマンションに住んでいたご夫婦が家づくりを考えたのは、この家に住むちょうど1年ほど前。奥様は、なんと20年前から「無印良品の家」を知っていたといいます。

「高校生だった当時、よく遊びに行っていた有楽町にモデルハウスがあったので、高校生で家を買う予定もないのによく見に行っていました。そのモデルハウスがすごくおしゃれで衝撃だったことを覚えています」(奥様)

そのとき見ていたモデルハウスが「木の家」。当時のインパクトや憧れから、当初から「無印良品の家」の「木の家」にすることを念頭に置いた家づくりを検討。ご主人を誘って初めての家づくり講座に参加しました。しかし、ご主人は実家がマンションだったことから戸建てではなくマンション派だったといいます。

「マンションはオートロックなどがありますが、戸建てにはないのでセキュリティ面が不安でした。でも家づくり講座の後に参加した見学会で実際に見て、戸建てに気持ちがどんどん傾いていきましたね。マンションの見学会にもいろいろと参加しましたが、あまりピンときませんでした」(ご主人)

見学会だけでなく、さまざまなイベントにも足を運んだご夫婦。住みにくさや広さなどの懸念点から画一的な間取りを希望していなかった奥様の強い希望もあり、他のハウスメーカーは検討しませんでした。実際に「無印良品の家」を目で見て確かめた上で、納得して「木の家」に住むことを決めました。

「木の家」に住むと決めてから始まった土地探しでは、なかなかいい土地に巡り合えずにいました。そんな中、ちょうどいいタイミングで今の土地に出会います。

「ご近所さんにどんな方が住んでいるのかは一番気になっていました」と振り返る奥様。しかし、土地探しを進めていく中で、近所に同じくらいの敷地で土地を求める世帯であれば収入や価値観も近しいだろうと自分たちなりの考えが持てたといいます。また左隣にはご夫婦の後に建てた「窓の家」が。今では同じような価値観を持つご近所さんがいることに、安心感を持てているそうです。

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奥様が高校生の頃から憧れていた「木の家」。理想的な暮らしを実現すべく、随所にご夫婦なりのこだわりが散りばめられています。

「リビングは20畳以上欲しかったので、24畳取りました。2階に水周りを持ってきたことでリビングを広くできたのはよかったです。他に広さでこだわったのは玄関と脱衣所。脱衣所は洗面台の前を二人が前後で通っても余裕があるくらいなので、ストレスがなくて使いやすいです。お風呂の湿気がすぐ抜けていきます。お風呂は南側に位置しているので、休日の日中に入浴すると太陽の光が入ってきて気持ちがいいですね」(奥様)

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休日はお友達とキャンプに行くこともあるというご夫婦。広い土間収納は、帰宅後にキャンプ道具をそのまま収納できるので使い勝手がいいそうです。そして玄関からの動線にもこだわりが。

「1階のトイレは広さのために手洗い場を外付けにしました。玄関のすぐ脇にあるので、外出先から帰ってきてすぐに手を洗えるので便利です。また土間収納を通ってキッチンに行ける動線も確保しました。買い物に行った後にそのまま冷蔵庫に食材を持って行けます」(ご主人)

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丈夫なステンレスを選んだキッチンの作業台は、普通のサイズよりも横幅を広くしました。奥様曰く、使いやすさが別格なんだとか。また2階のクローゼットも広く取ることで、洋服を畳んで収納ではなく“かけて収納”を実現。洋服の量が増えても整理がしやすくなりました。

「トイレを1階と2階両方に設置したのは正解でした。夫婦二人暮らしだと一つしか設置しないおうちも多いと思いますが、実際に住んでみるととても便利で快適です。1階はもちろん日中に使いやすく、2階は夜中にも行きやすい。家族の誰かが風邪をひいた時には家族間で使うトイレを分けられるメリットも感じました」(ご主人)

細部にまでこだわった家づくりの中でも、奥様を最後まで悩ませたのは床材です。見学会で檜の素材を使っているおうちを見学したことから当初は檜を希望していました。しかし、メンテナンスの観点から断念。木の質感が出る素材の中から最もイメージに近い、この波のある木目調の床材を選択しました。「床材は面積が大きく、家の雰囲気を左右します。毎週のように資料を眺めてずっと悩んでいました」と振り返ります。

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日中はダイニングテーブルで在宅ワークをして過ごすご主人。奥様が不定期で在宅ワークに切り替わる際には、広い家の中で上手にスペースを分けてご夫婦で仕事をこなしています。また奥様は1階の広々としたベランダで、気候のいい時期に在宅トレーニングをして過ごすこともあるそう。

「冬は暖房をつけるとすぐに暖かくなり、夏は蒸し暑い感じもなく過ごしやすいです。一軒家はなんとなく寒いイメージがあったので、こんなに暖かいと思わなくてビックリしました」(ご主人)

ご夫婦ともに「休日は家から出なくなった」と語るほど、「木の家」の住み心地は上々です。奥様は「旅行でホテルに泊まると、自宅のほうが過ごしやすく、スペックが高いことを実感します。この家に住んでからは、ある程度のグレードの高いホテルでないと満足できなくなったことだけが唯一の不都合ですね」。ご夫婦はそう笑顔で語ってくれました。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます