木の家 No.145
雨の日が待ち遠しくすらなりました
木の家 | 2019.9.10
和歌山県日高郡にある閑静な住宅街。「木の家」T邸は、大きな窓が印象的なお宅です。
Tさんご一家は、ご夫妻と2人のお子さまの4人家族。
「子どもと遊ぶのが趣味みたいなものです」と穏やかに微笑むご夫妻は、「木の家」での暮らしを満喫しています。
ご夫妻が「無印良品の家」の存在を知ったのは、2004年ころのことでした。当時、無印良品 有楽町
「まだ戸建てを購入するつもりはありませんでしたが、無印良品の商品が好きだったので、興味を持ちました」と振り返るご主人。一方で奥さまは、「まだ家を建てることを考えていなかったので、実感が湧かずに『思っていたより安いんだな』なんて感じたのを覚えています」と笑います。
そんなお2人に「無印良品の家」が再びクローズアップされたのは、当時住んでいた東京からご主人の地元に、家業を継ぐために引っ越してからのことでした。
「当初は実家で過ごしていましたが、子どもたちが大きくなり、私たち4人の生活スタイルが出来上がってきたことをきっかけに『戸建てに住もうかな』と考えて、妻に相談しました」。そう話すご主人は最初から「無印良品の家」しか選択肢にありませんでした。
「自分だけではなく、妻も若いころからずっと愛用していたので、『無印良品』が私たちの生活の一部になっていました。だから、住まいは『無印良品の家』しか考えられませんでした」。ご主人の言葉に、奥さまも続けます。
「私も『くり返し原点、くり返し未来』をテーマに、一度販売したら、デザインやコンセプトをほとんど変えない無印良品のものづくりの姿勢に共感して、商品を愛用してきました。夫の実家ではとても良くしていただいていたので、離れがたかったのですが、夫が提案してくれた『無印良品の家』に住む、というアイデアは魅力的に感じました」。
想いが一致したお2人は、さっそく、資料を取り寄せたうえで「無印良品の家」のモデルハウスを見学に訪れました。
「子どもたちが、自分の家のようにくつろいでいたんです。『これは、私たちにとって、いい住まいになるだろうな』と感じました。インターネットや本で他の会社が手がけた家も調べはしましたが、見学する気にはならないくらい『木の家』はしっくりときました」(奥さま)。
「戸建てに住むことを考え出したころから、『無印良品の家』のホームページを何度も見ていたので、有名人に会うような感覚で見学に行きました(笑)。妻も気に入ったようだったので、彼女のためにも『木の家』に住みたいな、と思いました」(ご主人)。
そう語るお2人は、性能面などもしっかり調べてから「木の家」に住むことを決断しました。さらに、ご主人のご両親からも後押しされ、ご実家近くに土地も見つかり、家づくりが本格的にはじまりました。
家づくりには、ご夫妻の希望を存分に詰め込みました。
「家の隅々まで明るい家にしたかったので、窓をできるだけ多くつけました」(奥さま)。
「リビングが、キッチンからは見渡せるけれど、玄関からは全体が見えないようにしたり、2階の子ども部屋の日当たりを良くするなど、間取りに関しては、いくつかの希望を伝えて、設計に反映してもらいました」(ご主人)。
そのほかにも検討を重ねて「ほぼ願い通りの間取りになったと思います」とご主人がいう「木の家」が完成しました。住み出して1年と少しが経ちましたが、ご夫妻ともに住み心地に満足しているそうです。
「『木の家』にお住まいになっている方は、みなおっしゃっていますが、本当に冬は暖かいですね。これだけ窓を多くしたのに、結露がまったくないところにも驚きました」(ご主人)。
「昼間、自然光だけで過ごせる家の明るさが本当に嬉しいです。夏など日が長くなる季節には、みなよりも早く起きて、朝日を浴びながら読書に集中するひとときを楽しんでいます」(奥さま)。
ライフスタイルにも、変化が出てきたそうです。
「吹き抜けがあるリビングで、僕や子どもたちが思い思いの格好でくつろいでいて、キッチンでは妻が料理をつくってくれている。そんな風に、家族が互いの息づかいを感じながら過ごすひとときが増えましたね」(ご主人)。
「雨の日は、子どもたちを飽きさせずに遊ばせるのが難しいものなのですが、この家では自然光が入ってくる広々とした一室空間で、子どもたちも楽しそうに遊んでいます。だから『思う存分、子どもたちと家で遊べる』と雨の日が待ち遠しくすらなりました(笑)」。そう語る奥さまは、さらにこう続けます。
「先日、ちょっと体調を崩して日中にベッドで休ませてもらっていたんです。子育てなどで毎日バタバタと過ごしていたので、久しぶりに何もしない贅沢なひとときでした。そのときに『静かだなあ、暖かいなあ、すごくいい家だなあ』と心から感じることができました。この家を建てようと言ってくれた夫に改めて感謝ですね」。
その言葉を聞いたご主人、「『無印良品の家』にして本当によかったと思います」と。