木の家 No.137

リビングにいると、2階で遊んでいる子供たちが手を振ってきます

木の家 | 2019.6.11

大阪府貝塚市の住宅街。その一角に「木の家」I邸が建っています。Iさんご一家は、ご夫妻と3人姉妹のお子さまの5人家族。陽光がたっぷりと差し込むリビングには、お子さまたちの歓声が響きます。

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■建物概要
ご住所:大阪府貝塚市
竣工年月:2015年1月
延床面積:119.24m²(36.07坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま3人

木の家」に住みはじめて約4年が経ったご家族。「無印良品の家」の存在を最初に知ったのは、ご主人でした。
「学生時代からインテリアに興味があって、インターネットで調べている中で見つけました。シンプルなデザインに加えて、吹き抜けのある室内空間が、過ごしやすそうで印象に残りました」と語るご主人。その「印象」が蘇ってきたのは、ご結婚ののち、お子さまが誕生して引越しを考え出したタイミングでした。
「長女が生まれて、次女を妊娠しているときでした。当時は集合住宅に住んでいたのですが、少し手狭になっていました」と当時を振り返る奥さま。
「そもそも結婚したら、一軒家に住みたいと思っていました」と笑うご主人ともども、新築の戸建てと、中古住宅のリノベーションの2つに絞って、物件を探すことにしました。その際に真っ先に候補に挙がったのが「無印良品の家」でした。

「住むことを想定して『無印良品の家』をウェブサイトであらためて調べなおしました。ハウスメーカーとしての実績はほとんど気になりませんでした。それよりも実際に住んでいる人の感想がわかる『施工例・入居者インタビュー』や、基本構造・性能の説明を熟読することで、『ここに住むんだ』というイメージが明確になりました」。そう語るご主人は、他社が手がける戸建てを候補として検討することはしませんでした。「住宅展示場に行ったことはありますが『シンプルなつくりの無印良品の家の方がいいな』と感じて、それ以来見に行きませんでした」。

一方で奥さまは、他社との比較検討をしないことに少し不安を抱いていました。
「実家の家業の関係で、幼いころから住宅メーカーの方たちに接する機会が多かったこともあり、値段も含めて詳細に比較した方がいいんじゃないか、と感じてはいました。ですが、夫がとても気に入っている姿を見て、『彼が、心から帰りたいと感じることのできる家に住みたいな』と思ったんです。『家づくりは奥さんの意見を優先することが多い』といわれますが、私は、夫の決断に従ったことで、結果的にすごく良かったと感じています」。

足並みが揃った上に、中古住宅で希望にかなう物件が見つからなかったこともあり、お2人は、奥さまのご実家が所有する土地で、広々とした室内空間が確保できる「木の家」に住むことを決めました。

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家づくりでご夫妻が最も気を配ったのは「お子さまたちの暮らし」でした。
「まず『明るさ』の確保を優先しました。子どもたちに、日差しがたっぷり入る明るい空間で健やかに育ってもらいたい、ということが一番の理由です。もうひとつ夫婦で相談して決めたことは、2階の仕切りをなくしたこと。子供が小さいときは、プライベートスペースをあえてつくらず、広々とした空間でのびのび遊びまわって欲しいと考えました」そう話すご主人に、奥さまも続けます。
「細かく区切って、結果的に使わない部屋があるよりは、スペースを最大限有効に活用できればと考えました。もちろん、子どもたちが大きくなったら間仕切りを設置することも視野に入れています」。

そんなお2人が、それぞれの希望を反映した場所もあります。

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「私は、やはりキッチンですね。以前住んでいた集合住宅のキッチンが狭くて不便だったので、広くして、ゆったりと料理ができるようにしました。料理中に食器を取り出すときには、ちょっと歩かないといけないくらい広いので、最初は『スペースを取りすぎたかな?』と思いましたが、もう慣れました(笑)。このスペースを生かして、将来3人の子供たちと一緒に料理できる日が来るのを楽しみにしています」(奥さま)。

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「足を伸ばしてくつろげるスペースが欲しかったので、和室を設けました。あと、開放感のある庭にしたくて、塀は最小限に抑えました」(ご主人)。

思いや希望がこもった「木の家」に実際に住んでみて、とくに嬉しかったことをお2人にうかがってみました。

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「青空の下でシルバーに輝いている外壁を見ると『この家に住んで良かったな』と感じます。外壁の色をどれにするか2人で悩んだので、綺麗な外観はひときわ心にしみますね」(奥さま)。
「お互いの両親が気に入ってくれているのが嬉しいです。中でも私の両親は、建てる前は『住宅メーカーじゃなくても大丈夫なのか?』と心配していたのですが、いまでは『いい家を建てたな』といってくれるんです。自分たちが居心地のいい家に住みたい、という思いを貫いて良かったなと感じます」(ご主人)。

お2人が話しているところに、お子さまが駆け寄ってきました。その相手をする奥さまを横にご主人が付け加えます。
「リビングにいると、2階で遊んでいる子供たちが手を振ってくるんです。そんな風に、家族の息遣いを感じられることが、一番嬉しいかもしれませんね」。ご主人のその言葉に奥さまも頷くと、ご夫妻そろって笑顔になりました。

これからも「木の家」での暮らしは、Iさんご家族にとって、他に代えがたい嬉しさに満ちたものであり続けることでしょう。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます