木の家 No.135
家族全員が明るい空間で過ごせるように工夫しました
木の家 | 2019.5.14
愛知県岡崎市にある住宅街。その一角に「木の家」Y邸が建っています。
Yさんご一家は、ご夫妻と3人のお子さまの5人家族。柔らかな日光が差し込むリビングには、お子さまたちが遊ぶ声がやさしく響きます。Yさんご夫妻が「無印良品の家」の存在を知ったのは、お子さまが生まれる前のことでした。
「職場の同僚たちが戸建てを購入しはじめていたので、『自分たちも一度見てみようか』とモデルハウスに見学に行くことにしました。もともとふたりとも『無印良品』には製品を通して信頼感があったので、最初に『無印良品の家』を見に行きました」と振り返るご主人。軽い気持ちで見学に行った「無印良品の家」でしたが、ご夫妻は「木の家」のことがすっかり気に入ってしまいました。
「広々とした室内のデザインが気に入りました」とご主人がいうと、奥さまも「吹き抜けがあって、明るい室内が過ごしやすそうだな、と感じました。『住むならこの家だな』とそのときに心が決まりましたね」と続けます。
その後、ご主人の転勤などもあり、初めて見学に行ってから実際に「木の家」を建てることを実現するまでは数年ありました。しかし、その間も転勤先でモデルハウスの見学に行ったり、入居者宅見学会に参加するなどの体験を重ね、さらにSE構法や温熱性能といった基本構造や性能を細かく調べながら、「無印良品の家」への理解を深めていきました。
「『吹き抜けのある家は、冬、寒いのでは』という不安もあったのですが、モデルハウスに行って暖かさを体感することで解消しました」と話す奥さま。
他の住宅会社のモデルハウスにも行きましたが「やっぱり無印良品の家の方がいい」と、ご夫妻で意見が一致したそうです。
「結局、最初に見学に行ったときの印象が決め手になりました。当時住んでいた集合住宅の日当たりがあまり良くなかったこともあって、『広々とした空間がある明るい家に住みたい』という思いがますます強くなっていきました」そう語るご夫妻。
双方のご両親が賛成してくれたことも追い風となって、長男が小学校に入学するタイミングで、満を持して「木の家」に住むことを決めました。並行して探していた土地も、希望にかなった場所が見つかり、いよいよ家づくりが本格的にはじまりました。
ご夫妻が最も優先したことは、もちろん、明るく広々とした空間の確保。なかでも家族が集まる1階の空間づくりには、ひときわ気を配りました。
「入居者宅見学会に参加したり、知り合いのお宅を拝見させていただくなかで、まずリビングの日当たりを良くしようと考えが固まりました。さらにキッチンも対面式にして、明るいリビングを見渡せるようなつくりにして、家族全員が明るい空間で過ごせるように工夫しました」(奥さま)。
「吹き抜けのスペースをたっぷりとって、広々とした空間にすることを優先事項にしたので、おのずと階段のデザインや位置も決まりました」(ご主人)。
2階にもおふたりの希望を随所に反映されています。
「私たちの希望が割とはっきりしていたこともあると思うのですが、最初につくってもらった平面図に微調整を加えるくらいで間取りが決まっていきました。ところが、ふと『書斎が欲しいな』と思いついてしまったんです(笑)。そこで、あらためて担当の方とも相談しながら、2畳の書斎スペースを追加しました」そう語るご主人。
「1人で考えごとなどをするための空間のつもりでしたが、実際は、この部屋に入ると『何やっているの?』と子供たちも入ってくるので、結局、みんなで一緒に映像を見たりするスペースになっています」と笑います。
他にも、お子さまたちの緩やかなプライベート空間を確保したり、モデルハウスで体験して気に入った材質の床材を敷き詰めるなど「お気に入り」の空間にするための工夫を凝らした間取りで、「木の家」が完成しました。
住みはじめて約2年が経ちましたが「失敗したな、と感じるところはひとつもないですね」というご夫妻に、それぞれのお気に入りの場所をうかがってみました。
「私はキッチンですね。リビング越しに見える外の景色も良いので、気分良く料理ができるんです」と即答した奥さまに続けて、ご主人も「家にいるときはリビングのソファにいることが多いですね。いつの間にか子供たちも来て、一緒に座っていることもよくあります」と話します。
そんなおふたりが口をそろえるのは、室内温度の快適さ。
「冬は暖かく、夏は涼しい。エアコンをほとんど使わなくても、家の中全体が過ごしやすく保たれることに驚きました」。家族が家の中で過ごす時間も増えたそうです。
「私もこの居心地のよさを保ちたいと思って掃除をする回数が増えましたし、みんなで家で食べる食事も、以前に増して楽しくなりました。子どもたちも室内で思い切り遊べるようになったのが、楽しいみたいですよ」そう語るご主人の言葉に、遊んでいるお子さまたちを見ていた奥さまも、微笑みながら頷きます。
時間をかけて練り上げた明確な「自分たちのライフスタイル」が詰め込まれた「木の家」での暮らし。
Yさんご家族にとって、これからも心地よいものであり続けることでしょう。