木の家 No.133
ベランダで家族の洗濯物を干すひとときは、本当に好きな時間です
木の家 | 2019.4.9
愛知県大府市のおだやかな風景が広がる市街地に「木の家」M邸は建っています。
Mさんご一家は、ご夫妻とお子さまの4人家族。日光がたっぷり入ってくるリビングに、お子さまたちの楽しそうな歓声が響きます。
「無印良品の家」の存在を知っていたのはご主人でした。
「雑誌の記事で読みました。当時は、まだ戸建てを購入する予定もなかったので『無印良品が家をつくっているんだな』と、ちょっと意外に感じた程度でした」とご主人は振り返ります。
それから数年後、本格的に家を建てることを考えはじめたMさん。
「子どもも生まれたので、ごく自然なながれで『家をつくろうか』という話になりました」。そう語るご夫妻は、連れ立っていくつかの住宅会社を見に行きました。
ところが「どうしてもこの家に住みたい」と、思えるような家は見つかりませんでした。
「検討をはじめたばかりのころは『整ったデザインがいいな』くらいの漠然としたイメージしかなかったのですが、いろいろなところで話を聞いたり相談しているうちに、『シンプルなデザインと白い外壁』などといった具体的なイメージが固まってきました」。
そう語るご主人の思いに合致したのが、選択肢のひとつとしてリストアップした「無印良品の家」でした。
「最寄りの無印良品の家のモデルハウスに行ったところ、すぐに気に入りました。『窓の家』と『木の家』の両方を見ましたが、どちらも窓が大きくて、スペースも広々としている。他にはないスタイリッシュさも含めて『こんな家に住みたい』という私のイメージにぴったりでした」。
奥さまも「無印良品の家」は好印象でした。
「もちろん『窓の家』もいいなと感じました。でも、より気に入ったのは『木の家』。窓が大きくて、ベランダが広いところがとても素敵だと思いました。ベランダの大きな家に住むのがずっと夢だったので、ひと目でこの家に住みたいと感じました。夫は、最初の印象は、どちらかといえば『窓の家』の方が好みだったらしいのですが、私の熱い想いにあわせてくれました(笑)」。
その後も、他の住宅会社の家を見学したり、「無印良品の家」でもご相談などを重ねたご夫妻。
「木の家」に住みたいという思いは変わることなく、その想いはますます強くなりました。双方のご両親へも報告し、奥さまのご実家に近い現在の場所に「木の家」を建てることを決めました。
間取りには、おふたりの希望が十分に反映されています。
「妻の希望を採り入れて、まずは広いベランダを最優先(笑)。あとは、吹き抜けを生かした広々としたスペースを確保することを優先しました」と語るご主人の言葉どおり、キッチンもあえて対面式にはせず、リビングと一体感のある広々とした空間になっています。
白が基調の清潔なキッチンの片隅には、洋菓子をつくるためのオーブンなども据え付けられています。
「私が小さなころ、誕生日など家族のイベントの日にはケーキやクッキーをつくってもらっていたんです。それをこの家でも続けたいなと思ったんです」と笑顔で語る奥さまは「自分でも弾きますが、いずれは子どもたちにも弾いてもらいたくて」と、同じく小さなころから使ってきたピアノもリビングに置きました。奥さまとともに歩んできた大切な品々、さらに家電など他の家具もあわせて配置や色合いを考えた結果、統一感のある落ち着いた雰囲気のリビングが完成しました。
ご主人の希望も反映されています。
「読書が好きなので、2階に書斎を設けたのですが、そこから見える外の景色がとても良かったので、見晴らしのいい窓をつけました。いまでもひとりのときに、ここからぼんやりと外を眺めたりするとリラックスできます」。
ご夫妻の願いや思いを込めて出来上がった「木の家」。
住み心地も上々だと口をそろえるおふたりに、それぞれのお気に入りの場所をうかがいました。
「ぜんぶ好きですけれど、やはり希望どおり広くつくったベランダで、家族の洗濯物を干すひとときは、本当に好きな時間です」(奥さま)。
「さっきも話したようにひとりのときは書斎にいたり、ベランダで雑誌を読んだりしているのですが、家族がいるときはほとんど1階のリビングにいますね。みんなと一緒にいる時間が、かけがえのない時間だとあらためて感じるようになりました」(ご主人)。
訪ねてくるご友人たちからも「広々とした空間が心地いい」などといわれることも多いそう。
また、奥さまのご両親は冬の寒い時期の「部屋の暖かさ」にも驚かれているそうです。
暮らしにも少し変化が生まれました。
「いまの広々とした空間が心地いいので、雑貨などは『家の雰囲気にあうかどうか』をよく考えてから買うようになりました。あと、庭の手入れも楽しむようになりましたね」。そう語るご主人のかたわらで奥さまも微笑みながらうなずきます。
ご家族それぞれの「歴史」や「ライフスタイル」が自然に調和した住まいとなっている「木の家」M邸。
さらに心地よい空間にしていくための工夫や取り組みも楽しみながら、ご夫妻は日々の暮らしを満喫しているようです。