木の家 No.122

早起きして、家族で話をしたいな、と思うようになりました

木の家 | 2018.6.19

和歌山県和歌山市の閑静な住宅街。その一角に「木の家」F邸があります。
Fさんご一家は、ご夫妻と2人のお子さまの4人家族。ご長男は独立して家を出ており、現在はご夫妻と7歳の長女、そして愛猫が一緒に暮らしています。「無印良品の家」の存在を奥様が知ったのは10年以上前のことです。
「確か、雑誌で無印良品が家の販売を始めたことを知りました。当時は家を購入する予定はありませんでしたが『おしゃれだな』と、興味を持ったことを覚えています」。
そんな奥様の記憶が蘇ったのは、約2年前。長女の就学年齢が近づいたことをきっかけに、より環境のいい場所に家を建てようとご夫妻で考えはじめたときでした。

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■建物概要
ご住所:和歌山県和歌山市
竣工年月:2017年1月
延床面積:104.34m²(31.56坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人+猫

「よく行く公園の近くに『無印良品の家 和歌山店』がありました。遊びに行きがてら、モデルハウスを見てみようという話を夫にしました」。そう語る奥様に教えられるまで「無印良品の家」を知らなかったご主人ですが、初めて見た「木の家」は印象的でした。
「玄関から入った瞬間、広々とした空間が広がっていて家の中が見渡せました。しかも肌寒い日だったにもかかわらず、室内がほんのりと暖かかったんです。直感でいいな、と感じました」。同様に「明るくて、開放的で、すごくいい」と感じた奥様と一緒に、その場で担当者から説明を受けました。

「ずっと一軒家に住んできた経験から、新しい家でも『耐震性』には気を配りたいと考えていました。すると担当の方が、家の基礎構造についての説明を丁寧にしてくれました。丈夫なつくりだということに納得して、その場で『この家にしよう』と思いました。ずっとモデルハウスにいたおかげで、子どもを公園に連れて行く時間が随分短くなってしまいましたが」と笑うご主人。

翌週、ご夫妻で「初めての家づくり講座」に参加しました。
「講座で『理想の家はどんな家ですか』と聞かれたんです。そこで、漠然としていた考えがはっきりしてきて『開放感』『リビングに階段がある』『アイランドキッチン』という具体的な希望を思い描くことができました」。そう振り返る奥様は、実は購入することを考えた他の住宅会社の家もありました。しかし「おしゃれさ」に加えて、性能の高さも考慮すると、自然に「木の家」の方に気持ちが傾きました。
「どちらかが『だめ』と感じたらやめる」という取り決めがあったご夫妻。お互いに十分に納得して「木の家」を選びました。そして、希望にかなった土地も見つかり、いよいよ家づくりが始まりました。

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おふたりがとくに意識したのは、「一室空間の特長を生かして、お互いの顔が見えるような家にすること」でした。
「前に住んでいた家は、各部屋に扉があるようなつくりで、家族の顔が見えにくく感じるときもありました。だから『人の気配』がわかるような家にしたいと考えました。講座で、家内がリビングに階段を据えたいと思い描いたのも、各自の部屋に行くとき、必ずみなが集まっている場所を通るようにしたかったからです」(ご主人)。

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「前の家のキッチンは、壁に向かって作業をするスタイルで、ちょっと孤独感がありました(笑)。だから、今度の家では、まわりを見ながら調理できるアイランドキッチンにしたかったんです」(奥様)。
いままでの一戸建てでの暮らしで感じた「こうしたらもっと過ごしやすいのでは」という思いや、アイデアの数々をふんだんに盛り込んだご夫妻。担当者からの提案も取り入れました。
「日当たりなどの関係で、キッチンの背後に食器棚を設置するのがちょっと難しかったのですが『思い切ってキッチンの横に設置しませんか』と提案してもらいました。使い勝手が少し心配でしたが、実際に使ってみたら不便は感じません。むしろ料理中でも後ろを人が通れるし、キッチンの背後が壁面なので、リビングからの見た目もきれいです」と奥様は語ります。

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住みはじめて約1年。「木の家」の住み心地は「すべて気に入っています」と、ご夫妻は声をそろえます。
断熱性の高さで、部屋の温度が快適に保たれることで、エアコンの使用頻度も以前に比べて減り、光熱費もコストダウンできました。寒い時期に結露がないところもいいですね」(奥様)。
「ふたりとも早く起きるようになりました。太陽の光が入ってきて目覚めがいいのもありますが、早起きして、朝のひとときに話をしたいな、と思うようになりました」(ご主人)。

お子さまにとっても住み心地は上々のようです。
「長女が、いろいろなことをひとりでするようになった、と感じます。いままではトイレにもひとりで行けなかったのですが、最近はお風呂にもひとりで入ります。開放感がある家で、どこにいても家族がいる気配がわかるから、安心しているんじゃないかなと思います」。
ほほえみながら話す奥様の横で、ご主人も「家族みな、家にいる時間が多くなりましたね」と笑顔で続けました。
「お気に入り」の家に、人を呼ぶ機会も増えたそうです。「少し前に、ご近所さんをお招きして6家族合同の鍋パーティーをしたんです。リビングが広いので、大勢でわいわい楽しめることができました」(ご主人)。
家族、そしてお友達。Fさんご夫妻にとっての「木の家」は、人が集ってコミュニケーションを取ることができる、安らぎの場所のようです。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます