木の家 No.119
季節の変化を感じられるようになりました
木の家 | 2018.5.1
岡山県倉敷市の丘陵地に広がる住宅地に建つ、Mさんご夫妻の「木の家」。大きな窓から光がやわらかに差し込むリビングでは、2歳のお子さまが楽しそうに遊びまわります。その様子を穏やかな表情で見守るMさんご夫妻は、約1年半前に「木の家」を建てました。大きなきっかけとなったのは、お子さまを授かったことでした。
「当時住んでいた集合住宅は、街の中心部に建っていたこともあり、公園も近くにありませんでした。住まいも周辺の環境も広々とした場所で、子どもが思いきり遊べるようなところに住みたいな、と思ったんです」と語る奥様。
どこにどういったかたちで引っ越すのか、さまざまな選択肢を検討した結果、おふたりは岡山県に一戸建てを購入することを選びました。
「自分が生まれ育った神戸に戻りたい、という思いもありました。ですが、異動の少ない仕事をしていることもあり、子どもが生まれるタイミングで思い切って一戸建てを購入して、この地に腰を据えようと思いました」。
当時の「決意」を振り返るご主人は、妊娠中だった奥様の体調を考え、モデルハウスの見学など、ほぼひとりで行なったそうです。見てきた印象を奥様に伝え、意見を交わし合い、また新たに情報を収集する。その繰り返しの中で、無印良品の「木の家」に出会いました。
「妻の『個性的なデザインの家に住みたい』という思いをかなえることを意識していました。他の住宅会社にも間取りを提案してもらったりしたのですが、自分たちの希望を実現しようと思うと、どうしてもコストが高くなってしまいました。そんなときに『木の材質を生かした家がいい』と、妻が言ったのです。そこで、キーワードを打ち込んでインターネットで検索したら、無印良品の『木の家』を見つけました」。
さっそく、資料を請求したご主人は、さらに無印良品の家の見学に行きました。
「シンプルなデザインで個性的だし、木を効果的に使っている。これなら妻の希望もかなえられるのでは、と感じました。『ほんま、ええんや』と、妻に説明したのを覚えています」と語るご主人。
その熱意に押されるかたちで、生まれたばかりのお子さまを連れて奥様も見学に行きました。
「実際に見てみると、夫が言ったとおりでシンプルだな、という印象で、間取りの図面からもいろいろなイメージが浮かんできて、住んだら楽しそうだな、と感じました。実は、私はその時点ではまだ一戸建てを購入することについて具体的なイメージを持てていなかったんです。普段、私の意見を尊重して、自分の意見を出すことを控えめにしてくれている夫が珍しく『すごくいい』と無印良品の家のことを褒めていたのが印象的でした。モデルハウスを見た後にも話し合いを重ねる中で、夫がそこまで気に入っているのだったら、その想いについていこうと決めました」。奥様は「木の家」に住むことに決めた経緯をそう振り返ります。
おふたりの思いが一致して、本格的に家づくりがはじまりました。ご主人は「木の家」の仕様や設備を十分にチェックしました。
「気になるところはホームページなどで調べましたが、ほかの住宅会社と比較しても、理にかなっていると感じました。例えば外壁。軽くて丈夫な素材を使うことで、建物自体に重量の負荷をかけないところや、熱や湿気を外に排出する通気工法を採用することで、優れた耐久性を持たせているところなど、よく考えられていると思いました」。
公園などの施設が近くにそろった住宅街に土地を見つけることができ、間取りや内装も次第に決まっていきました。ご夫妻がとくに意識したのは「広々とした空間」を確保すること。ご家族の衣類をすべてまとめるファミリークローゼットをはじめ、収納量を考えたり、階段の手すり部分に透明なアクリル板を設置して、空間を広く見せつつお子さまの安全に配慮するなど、随所に工夫をこらしました。
奥様がさらに気をくばったのは、室内の「明るい色調」でした。
「リビングやキッチンといった1階のスペースは、家族で過ごす『癒やし』の空間。気持ちが明るくなるような雰囲気で統一しようと思いました。そこでまず、明るい色合いの床材を選びキッチンもそれに合わせて白を基調にして、ひとつずつ詳細を決めていきました」。
「内装は、妻の意見を優先しました」と言うご主人も、入居者宅見学会で訪れたお宅を参考にして、階段部分の壁に神棚を設置するなど、独自のアイデアを盛り込みました。お互いの思いや希望を尊重しあいながら建てられた「木の家」。ご夫妻にとって、住み心地も上々のようです。
「足を伸ばしてお風呂に入れるのが嬉しいです。冬でも部屋の中がぽかぽかしているのが心地いいです」(ご主人)。
「朝起きたら、部屋に朝日が入ってきているので、目覚めがいいですね。生活にリズムが出ました」(奥様)。
そう語るおふたりが口をそろえるのは「大きな窓や庭のおかげで、家にいても季節の変化を感じられるようになりました」。
四季の移ろいを意識しながら、穏やかな環境でお子さまを一緒に育てていく、そんなMさんご夫妻の暮らしにおいて「木の家」は不可欠な存在のようです。