木の家 No.113

より快適な空間になるように工夫しています

木の家 | 2017.11.28

三重県伊賀市、近鉄伊賀神戸駅から車で10分程の住宅地の一画、ゆったりとした敷地に建てられた「木の家」T邸。黒い外観がシャープな印象です。
現在Tさんはご夫婦でお住まいですが、この日は、昨年、結婚が決まって家を出たお嬢様にも話に加わっていただきました。「だいたい週に2〜3回はこの家に戻ってくるんです」。お嬢様も「木の家」がお気に入りのようです。

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■建物概要
ご住所:三重県伊賀市
竣工年月:2016年3月
延床面積:99.37m²(30.05坪)
■ご家族構成
ご夫婦

Tさんが「木の家」を建てたのは今から2年ほど前。土地は、それから遡ること17年前に購入されていたそうです。
「当時、この辺りはまだ宅地として整備されていなくて山に囲まれた場所でした。親戚の紹介でこの土地にめぐり合い、いつか自分たちの理想の家を建てられたらいいなと思って購入しました」とご主人。
その後Tさんご一家は、ご主人のお仕事の都合でしばらく他県で暮らすことになりますが、数年前に戻ってきたのを機に家づくりの検討を始めたといいます。

初めは自分自身で建てることも含めて、いろいろな家を検討していたというTさん。
「住宅ローンの相談をしに銀行に行った際に、大手住宅会社を勧められたこともあり何社か検討してみましたが、なかなか自分たちが住みたいと思える家には出会えませんでした。それで、知り合いを介して建築家にお願いをすることにしました。でも、建築家が建てたい家と自分たちが暮らしたい家のギャップが埋まらず話が前に進まなくなってしまいました」(ご主人)。

そんなときに奥様が思い出したのが、以前、看板で見かけた無印良品の家でした。
「インターネットで『無印良品の家』について調べてみると、コンセプトが自分たちの求めているものに近く、デザインもシンプルで良い感じでした」(奥様)。
一方ご主人は、「『無印良品の家』はおしゃれな感じで良いなと思いましたが、性能的にはどうなのかなと思っていました」と、少し慎重だったようです。

それでも、奥様に促されるかたちで「木の家」(甲賀店)と「窓の家」(奈良店)の両方を見学に訪れたTさん。
「どちらもそれぞれ魅力的でした。『木の家』は家の真ん中にスチール製の階段があって、そんな家は今まで見たことがなかったのでちょっと感動しました。でも私は真っ白の『窓の家』に惹かれました」と奥様。
ご主人も「『木の家』の外壁は継ぎ目の無い縦のラインがシャープでかっこいいなと思いました。室内は思った以上に広々としていて開放感がありましたね」と好印象だったようです。
「ただ、それまで暮らしてきた家とあまりにも違うので、どんな風に生活するのか簡単にはイメージできませんでした」とも。

そんなTさんご夫妻が「無印良品の家」を購入する決め手となったのは、「初めての家づくり講座」への参加だったといいます。
「家の性能のことや間取りの考え方などはとても参考になりました。入居者宅見学会も、実際に暮らしている人の感じがわかって良かったです」(奥様)。

まず予算に合わせて建物の大きさを決定し、それから間取りのレイアウトを考えたそうです。
「必要最低限の要素が入る最適なサイズを探っていきました」(ご主人)。
「間取りは、まず玄関とトイレの位置を決めて、その後に他のスペースを考えました」(奥様)。

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T邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、水まわり。2階には寝室とフリースペース、クローゼットがあります。ところどころに置かれた植物やインテリア雑貨が白壁の空間によく映えます。
階段下のスペースは収納として無駄なく利用。無印良品のポリプロピレンの収納がぴったりと収まっています。

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間仕切りは少なく、2階と1階の空間も吹き抜けでつながっています。
「この地域は冬寒いので、吹き抜けはやめたほうがいいんじゃないかという友人の助言もありましたが、実際に暮らしてみて全然問題ないですね」(ご主人)。
「子供のころから自分の個室というのがなかったので、とくに欲しいとは思いませんでした。この家で暮らしていたときもほとんどリビングにいて、家族一緒に過ごしていました」(お嬢様)。

「夏と冬の日差しの入り方が計算されているのがすごいですね。トリプルガラスの断熱効果も実感しています。朝、数時間だけエアコンをつけて、夕方仕事から帰ってきたときも室内の温度がそれほど変わっていないんです」(ご主人)。
「オール電化で、電気が夏は平均1万円くらい、冬の一番寒い時期でも1万5千円くらいなので、以前のアパートと比べても安くなりました」(奥様)。

家をより快適な空間にするために、収納や飾りなどいつも工夫しているというご夫妻。
「週末は家でゆっくり過ごしたいなと思いつつも、家で使うものや観葉植物などを選びに、ついつい出かけてしまうことも多いんです(笑)」とご主人。

奥様は「朝、早起きするようになりました。家の中が明るいので気持ちよく目覚められるんです。本当にこの家が気に入っています」とにこやかに語ってくれました。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます