木の家 No.112
家のことをちゃんとやろうと思うようになりました
木の家 | 2017.11.7
岡山県玉野市、JR宇野駅から歩いて10分程の瀬戸内海を望む小高い場所に建つ、「木の家」K邸。
「海が見えるところに家を建てたかったんです。この場所は、はじめて来たときに、海から吹上げる風が気持ち良くて気に入りました」とご主人は話します。
Kさんご一家は、ご夫妻と3歳になるお子様、それに猫が1匹。美術館めぐりが趣味というご夫妻、家の中にも所々にアートを取り込んで、暮らしを楽しんでいる様子が伝わってきます。
Kさんが「無印良品の家」を知ったのは今から9年程前。無印良品の家 モデルハウス(岡山店)近くを偶然通りかかったことがきっかけでした。
「そのころはまだ家を建てる計画はありませんでしたが、どんな家なのか興味があったので見学してみることにしたんです。室内に入ってみると、吹き抜けと大きな窓があって開放的に感じました」とご主人。
奥様は「すっきりしていて好印象。常々、何もない箱のような空間で暮らしたいと思っていたので、『木の家』はそんな自分の理想に近い家だなと感じました」と振り返ります。
Kさんご夫妻が具体的に家づくりを考えはじめたのは、それから数年後。お子様が生まれて、当時暮らしていた家が少し手狭に感じたからだといいます。
「はじめは中古住宅を含めていろいろな選択肢を考えていました。夫婦で話し合っていく中で、一生に一度の買い物になるかもしれないから、妥協せず一番気に入ったものを買いたいねと、意見が一致したんです。それで、以前見た『無印良品の家』を本格的に検討し始めました」というご主人。
「『無印良品の家』の一番の魅力はデザイン。隅々の細かい部分からも、その世界観が伝わってきました」(奥様)。
「コストパフォーマンスの高さも重要でしたね。良い土地さえ見つかれば良い家ができるだろうと確信しました」(ご主人)。
こうして再びモデルハウス岡山店を訪れたKさん、資金計画などをクリアにした上で土地探しを進めていきました。
「もともとこのエリアで暮らしていたので、条件に合いそうな場所を見つけると実際に足を運んでみました。何ヶ所か見た中で一番気持ちの良いこの土地に決めました」(ご夫妻)。
「土地が決まると自然と家のサイズが決まっていきました。モデルハウスのスケール感が気に入っていたので、それに近い建物を希望しました」(ご夫妻)。
「工事中、家が出来上がっていく中で、はじめて2階に上がり、それまでとは違う景色が見えたときは嬉しかったです」(ご主人)。
K邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、水まわり。玄関は広い土間になっていて、自転車やベビーカーをそのまま格納できます。また、靴箱は玄関につくらず、洗面とキッチンをつなぐ廊下部分に収納スペースを設け、カバンやヘルメットなど外で使うものと一緒に収納されています。
「間仕切り収納もない玄関はとてもスッキリしていて気に入っています」(奥様)。
2階は吹き抜けを挟んで寝室とフリースペース。壁面は収納になっていて、家族全員分の衣類や生活の道具が奇麗に収められています。ゆったりとしたバルコニーとウッドデッキもK邸の特長のひとつ。
「ウッドデッキでは子供がブランコをしたり走り回ったりできますし、バルコニーはたくさん洗濯物を干せて便利です」(ご主人)。
「木の家」で暮らしはじめて1年半、夏と冬の暮らしについてご夫妻はこう話します。
「夏、夜中に暑くて目が覚めることがなくなりました。基本的にはエアコンを常時稼動させていますが、たまに窓を開けて外の風を感じるのも気持ち良いですね。冬はエアコンの温度設定を21度くらいにして過ごしましたが、昼間は太陽の光だけでも暖かかったです。以前使っていた暖房器具はほとんど友達にあげてしまいました」(ご夫妻)。
オール電化を採用しているK邸の光熱費は、以前のアパートと比較すると半額程度になったそうです。
「冬は結露に悩まされることもなく本当に快適です。室内は気密性が高いにも関わらず、空気が淀まないんです。それは実際に住んでみてはじめてわかることでした」(ご主人)。
暮らし方も変化したというご夫妻。奥様はこう話します。
「家のことをちゃんとやろうと思うようになりました。賃貸だと、いつか引っ越してしまうという意識があったので、そこまで本気で生活のことを考えられませんでした。でも、この家で暮らしはじめてからは、家に愛着があるので手入れするのも楽しいんです」(奥様)。
さらに、「持ち物もどんどん少なくしていって、さらに住み心地の良い家にしていきたいと思っています」とも。
またご主人は、「夜テレビをつけなくなったり、掃除や庭の手入れを積極的にするようになりました。これから家庭菜園をつくって、庭で採れたものを食べられたらと思ってるんですよ」と笑顔で話してくれました。