木の家 No.109

コンパクトで開放感のある家が理想でした

木の家 | 2017.9.5

愛知県尾張一宮市、Sさん一家が暮らす「木の家」は、JR尾張一宮駅から車で10分ほどの場所に位置する新しい住宅地にあります。あえて旗竿型の土地を選んだというご主人は、その理由をこう語ります。「『木の家』の全面開口を生かすためには、家の前に柵がない方が良いと思いました。そのために表通りから少し奥まった土地を選んだんです」(ご主人)。

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■建物概要
ご住所:愛知県一宮市
竣工年月:2014年4月
延床面積:82.80m²(25.04坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま

Sさんが「無印良品の家」と出会ったのは、今から10年ほど前。当時、岐阜県で暮らしていたSさんは、近くのモデルハウス(岐阜店 ※現在は閉店しております)へ見学に訪れました。
「昔からファンだった無印良品が住宅事業を始めたと聞いて興味を持ちました。そのころは、まだ結婚する前でしたので、家を建てる計画はありませんでしたが、とりあえず見学に行ってみることにしました」という奥様。

モデルハウスの第一印象をこう振り返ります。
「間仕切りがなく、広々として良いなと思いました。将来、もし家を建てるならこれかなと漠然と考えてました」(奥様)。
ご主人も「明るくて暖かい。キッチンや、全部隠せる収納がかっこいいなと思いました」と好印象だったようです。

Sさんご夫妻が、具体的に家づくりの検討をはじめたのはそれから数年後のこと。
「とくに大きなきっかけがあったわけではありませんが、このままずっと賃貸で家賃を払い続けるより、購入して自分のものにお金を払っていく方が良いんじゃないかと考えるようになったんです。自分たちの年齢的にもローンを組むなら早い方が良いだろうというのもありました」(ご主人)。
「いつかは自分好みの家を建てたいという思いが漠然とあったので、そろそろそういう時期かなという感じでした」(奥様)。

住宅購入の検討を始めたSさん、まず頭に浮かんだのは以前見た「無印良品の家」だったといいます。
「ホームページをチェックするとモデルハウス(岡崎店)で『初めての家づくり講座』が開催されていることを知って、すぐに申し込みました。講座では、一番気になっていた資金計画のことを具体的に聞くことができました。正直、本当に自分たちが家を建てられるのかどうか半信半疑でしたが、月々の返済金額を見ると、案外大丈夫そうだということがわかりました。夕飯のおかずが一品減るくらいですね、なんていう話をしたのを覚えています(笑)」(ご主人)。

それから土地探し、建物の計画は思いのほかスムーズに進んでいったといいます。
「土地は、住んでいた生活圏内で探していました。この辺が良いなと思っていたところにタイミングよく宅地として売り出されたので、すぐに不動産屋さんに連絡をして購入を決めました」(ご主人)。

建物の間取りは最初の提案からほとんど変更することなく着工となりました。
「コンパクトながらも開放感を感じられる家が私たちの理想でした。提案してもらった間取りは、まさにその理想を叶えるものでした。また、当時暮らしていたアパートの間取り、生活導線と似ていて親近感を覚えました」(ご夫妻)。

工事中は毎日のように、仕事が終わったあとに現場を見に行っていたというご夫妻。「地縄が張ってあるのを見たり、準備された材料を見ているだけでもワクワクしました」(奥様)。

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完成したS邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、水まわり。2階には寝室とお子さまのプレースペース、クローゼットがあります。南側のバルコニーと繋がるフリースペースは、室内干しやアイロンがけなどができる家事スペースとなっています。

「一番気に入っているのは吹き抜け。1階と2階の空間が繋がっていて、家中どこにいても家族の声が聞こえてくるのが良いですね」とご主人。

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奥様はこう続けます。「私が子どもの頃は自分の部屋がなくて、家族みんなが一つの空間で過ごすのが当たり前でした。高校生の頃に実家を新築して自分の部屋ができたのですが、結局自分の部屋にいるよりもリビングにいることが多かったんです。だから、家族の気配を感じながら生活できるこの家はとても心地良いです」(奥様)。

3年間暮らしてみて、夏と冬にとくに家の性能の良さを実感するといいます。
「結露がないのが良いですね。冬は寒すぎず、夏は暑すぎず本当に快適。1階と2階にエアコンが1台ずつありますが、使うとしてもエコモードで十分です。以前のように夏に設定温度を18度にしてフル稼働させるようなことはなくなりました。あと、日中は照明をつけなくても室内が明るいのが良いですね。

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電気代は真冬でも月1万円程度。通常は6~7千円なので助かります」(ご夫妻)。

また、「使い勝手の良いキッチンもお気に入りです」という奥様。仕事の休憩時間に一度帰宅して夕飯の準備をするなど、効率良く家事をこなしているとのこと。

何か良くないところはないですか?と尋ねると、ご主人は「う〜ん」としばらく考えてから、「窓が大きいから掃除が大変なことくらいでしょうか。でも、一度掃除をしてみたらほとんど汚れていませんでしたけど(笑)」と笑って答えてくれました。

夕方、取材を終えて外に出ると、薄暗い中にオレンジ色の浮かび上がる窓の明りがとても印象的でした。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます