木の家 No.102
木の家に住んでから生活スタイルが変わりました
木の家 | 2017.3.21
静岡県焼津市、西焼津駅から車で約15分、美しい田園風景が広がり黄色く色づいた稲穂の中に静かな佇まいで建つ、白い外壁の「木の家」I邸。Iさんご一家はご夫妻と2歳になる息子さんの3人で暮らしています。取材にうかがった日は奥様とお子様が外出中だったため、ご主人にお話をお聞きしました。
「南側が開けていて田んぼを見渡せる場所に住みたいと思っていたので、この場所は理想的な場所でした」と話すIさん。
Iさんが無印良品の家を知ったのは約10年前。当時愛知県名古屋市に住んでいたIさんは、たまたま車で名古屋東店のモデルハウスの前を通りかかったそうです。
「シンプルでおしゃれな家があるなと思いました。その頃はとくに家を建てる計画はありませんでしたが、気になったので家に帰ってからインターネットで調べてみました。もともと無印良品のコンセプトに共感を持っていたので、家具や生活雑貨の延長線上で家をつくっていることは自然に受け入れられました」と話すIさん。
その後、Iさんが家づくりの検討を始めたのは2014年、お子さまが誕生するタイミングだったといいます。
「当時暮らしていたアパートは、家族3人で住むにはちょっと手狭に感じていました。その頃、アパートの目の前に建物が建つ計画があることを知り、引越しを考えるにはちょうど良い機会だと思いました」というIさん、「新築にしようと思ったのは、この先何度も引越しをするのは面倒だし家族が落ち着いて暮らせる環境をつくりたいと思ったんです」とも。
こうしてIさんの家づくりはスタートします。
「僕たち夫婦の中では、家を建てる=無印良品の家を建てるということで、意見が一致していました。他の住宅会社の検討はしませんでした」というIさんは、その理由をこう語ります。「はじめは外見の格好良さに惹かれました。その後、資料請求をして、考え抜かれたコンセプトや耐震性能のことを知り、家を建てるならこれしかないと思うようになったんです。決して安いものではありませんが、スペックを考えると適正な価格なのではないかと感じました。そこには無印良品に対する信頼感もあったと思います」。
初めてモデルハウス(静岡店)を訪れたときには、すでに気持ちは固まっていて、最終確認のために行ったというIさん。
「モデルハウスでは、実際の生活が想像できてよかったです。妻もすごく気に入っていました」。
土地探しは、ある程度エリアを絞って10か所くらいから検討。
「ここは見てすぐにピンときました。妻は慎重なので、もう少し他の場所も見比べた方が良いんじゃないかと言いましたが、売れてしまったら困るのでそこは僕が押し切りました(笑)」(Iさん)。
また、資金計画については、銀行でローンシミュレーションをして不安がなくなったといいます。
「家づくりは今後の人生設計を考える良い機会になりました。資金の目処がつくと、あとは楽しいことばかりでした」というIさん、いよいよ家の間取りへ。
「家づくりの優先順位の一番は、室内から見える景色。次は料理好きの妻の希望で大きめのキッチン。それまで暮らしたアパートはどこもキッチンが狭く不満だったのでこれは必ず実現させたかったです。スケルトン階段と吹き抜けも必須でした」。
「工事がはじまると毎週末現場を見に来ていて、少しずつ形になっていくのをワクワクしながら見ていました。最後に庭が完成すると一気に家らしくなりましたね。平面図でイメージしていた通りの家ができ上がりました」
I邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、水まわり、和室。
「和室は両親や友人が泊まりに来た時にゲストルームとして使っています。日中も適度な暗さにすることができるので子供がお昼寝をするスペースとしても活用しています」。
2階の広いフリースペースはお子様がのびのびと遊べるようになっていて、寝室の空間とつながっています。ファミリークローゼットは収納スペースでありながら個室としての機能も持っていて、奥にはパソコンを置いたデスクが置かれています。
木の家で暮らし始めて、生活のスタイルが少しずつ変化しているというIさん。
「会社であまり残業をしなくなりましたね。仕事量は以前と変わっていないので、仕事のやり方が変わったんだと思います。早く家に帰りたいので(笑)。妻は以前にもまして楽しそうに料理をしています」といいます。
「夏は思った以上に涼しくて、寝る前に少しエアコンをつけておくと、あとは朝まで快適に眠れます。シーリングファンの効果も大きく、家の中を空気が循環しているのを感じます」。
ご両親やご友人もよく遊びに来るというI邸。
「両親は静かな環境と家の見た目が合ってるねと言っています。友達は玄関を開けるとすぐにリビンが見えることにはじめは驚きますが、中に入ると気持ちいい空間だねと言ってくれます」。
最後に「これから庭仕事にチャレンジしたいと思っています。まずは芝の手入れから。ゆくゆくは盆栽もやりたいですね」と楽しそうに語ってくれました。