木の家 No.100
どうやって自分たちらしく暮らすかを考えました
木の家 | 2017.2.28
愛知県安城市、名古屋から電車で30分程の愛知県のほぼ中央に位置する長閑なエリア。Bさんご夫妻が暮らす木の家は、広い芝生の庭があるゆったりとした土地に建てられています。
「無印良品の家を建ててから家で過ごす時間が増えました。休みの日は家で料理をして、夕方早めの時間からお酒を飲んだりくつろいだりするのが最近のお気に入りなんです」とご主人は笑顔で話します。
Bさんが無印良品の家を知ったのは、2004年の「木の家」の発売当初、雑誌で見かけたとのこと。
「普通の家とちょっと違うなと思ったのを覚えています。家に値札が付いているのも印象的でした」というご主人。当時大学生だったご主人は、奥様を誘って近くのモデルハウスを見学に行くことに。
「一人だとモデルハウスに行きにくいから一緒に来てくれないかと言われたんです。その頃はまだ付き合ってもいなかったんですけど(笑)」(奥様)。
「何かの雑誌で、一緒に住宅展示場に行くとカップルになりやすいという記事を読んだからだと思います(笑)」(ご主人)。
初めて見たモデルハウスの印象をお二人はこう振り返ります。
「第一印象はおしゃれ。それまで考えていた家のイメージとまるで違うものでした。室内に壁が全然なくて、後から間仕切りができると聞いて驚きました」と奥様。
ご主人は「シンプルでかっこいい家。自分が生活するというよりは、建築物としていいなと思いました」といいます。
その後、お二人はお付き合いを始め、めでたくご結婚。結婚してしばらくはアパートで暮らしていましたが、毎日の暮らしの中で不満を感じることも多かったようです。
「とにかく狭くて暗い。冬は寒くて結露も多く快適な住まいとは言えませんでした」(ご主人)。
そんなBさんに転機が訪れたのは、結婚してから数年後のこと。奥様のご実家で所有している土地があり、その土地に家を建てたらどうかとお祖母様が勧めてくれたのだとか。
「住宅の購入を検討しはじめて、まず有名な住宅会社を見学するために住宅展示場に行ってみましたが、残念ながら自分たちが建てたいと思う家はありませんでした。そんな時にふと学生の頃見た無印良品の家を思い出したんです。もともと、木を使った暖かみのある家を建てたいという希望があったので、“木の家”はぴったりなんじゃないかと思えました」(奥様)。
こうして再び無印良品の家を訪れることとなったBさんご夫妻。
「モデルハウスに行くと、とくに強く勧めるわけでもなく、家の性能のことなどを丁寧に説明してくれたのが印象的でした。自分たちの家づくりのペースとも合っていました」と話すご夫妻。
また奥様は、「無印良品の家は、細かいパーツも自分たちが気に入ったものを選ぶことができて、価格もわかりやすいところが良かったです」とも。
その後、「初めての家づくり講座」に参加したご夫妻。
漠然と感じていたお金の不安なども解消し、いよいよ本格的にスタート。
「まず、はじめに土地の広さと予算のバランスを考えて家の大きさを決めました。間取りは最初につくってもらったものからほとんど変えていません。吹き抜けの大きさなど、いくつか希望を盛り込んでもらいました。建物はなるべく基本の設計に忠実にとお願いしました。その箱の中でどうやって自分たちらしく暮らすかを考えました」とご主人。
B邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、水まわり。2階には寝室と、間仕切りされていないフリースペース、和室があります。
吹き抜けを大きくしたことで、明るく開放感のある空間が実現。「和室は必ず欲しかったですね。ゲストルームとして使ったり、風邪を引いたりしたときにお互いに気兼ねなく休めるスペースとして使っています」(ご夫妻)。
玄関まわりの植栽や芝生の手入れはご主人の担当。「最近は庭いじりが趣味の一つになりました」とご主人。
「実際に暮らしてみて、夏と冬の日差しの入り方とか本当によく考えられているなと実感しています。軒が深いおかげで、雨が降ってもバルコニーに干した洗濯物をすぐに取り込まなくても大丈夫なのは助かります」と奥様は実感を込めて話します。
「開放感があって気持ちの良い家です。家の中に入ると、いつでもお互いの気配を感じることができるのも良いです」(ご主人)。
「たまに野菜を持ってきてくれるおばあちゃんも、明るくて良いねと言ってくれます」(奥様)。
「夏はエアコンの温度設定を27.5度にしています。寝る時は寝室のエアコンも使用しますが、電気料金は月に8千円~1万円程度。以前、アパートで暮らしていた時は、冬に一人で部屋にいるとき、節約のためにエアコンを使わずに寒さを我慢していることもありましたが、今はその必要もなくなり本当に快適です。とくに廊下やトイレが寒くないのはとても嬉しいです」(奥様)。
「以前は旅行にも良く行っていましたが、今ではあまり行かなくなりました。外食も減りましたね。それだけ家が快適っていうことだと思います」と話すご夫妻、「木の家」の暮らしを満喫しているご様子でした。