木の家 No.90

クローゼットの衣類は見えるように畳んで収納

木の家 | 2016.3.8

岡山県倉敷市児島、町の中心部から車で15分程離れた住宅地に建つ木の家K邸。Kさんご一家は、ご夫妻と3歳になるお子さま、それから1匹の猫と一緒に暮らしています。
古くから繊維産業で栄えたこの町の洋服メーカーで働くご主人は、自宅から会社まで毎日自転車で通勤しているのだとか。
「夜遅くまで会社にいることも多いので、会社から近くて通勤に便利なこの場所を選びました」(ご主人)。

■建物概要
ご住所:岡山県倉敷市
竣工年月:2014年8月
延床面積:91.08m²(27.55坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま+猫

Kさんと無印良品の家との出会いは遡ること5年前。モデルハウス(岡山店)の前をたまたま通りがかったことがきっかけだったといいます。
「車で走っていて、何だろう?と思いました。気になったので、少し通り過ぎてから戻って見に行ったんです」(奥様)。
「はじめは倉庫かなと思いました」(ご主人)。

はじめて無印良品の家を見たときの印象を奥様はこう振り返ります。
「室内に入ってみると、外観とのギャップに衝撃を受けました。私は以前から住宅に興味があり、いろいろな住宅展示場へ足を運んでいましたが、こんな家は見たことがありませんでした」(奥様)。
また「無印良品の雑貨や洋服などが好きで、よく利用していました。無印良品の家は、それらの商品と同じようにシンプルで使いやすそうだなと感じました」とも。

それから少し後、お子さまが誕生したKさんご夫妻は、本格的に住宅購入を考えるようになったのだとか。
「はじめ無印良品の家の他にもう1社気になるメーカーがあり、見学に行きました。そこは雰囲気がとても良かったのですが、室内に入ってみると、2階と1階の温度差が大きかったんです。無印良品の家は、家の中のどこにいても一定の温度で快適に感じました。子供がのびのびとしてご機嫌だったのも好印象でした」(奥様)。

購入することが決まり、ご夫妻はまず“はじめての家づくり講座”に参加します。
「講座に参加したことで、必要な費用と返済についてが明確になりました。毎月の支払額から全体の予算を出し、建物と土地の費用に振り分けました。予算に合う土地をとにかくたくさん見て、日当りなどの希望する条件に合う場所を探しました」(ご夫妻)。

土地が決まると、いよいよ建物の計画です。
「家の大きさを決めるのに、まずモデルハウスに立って、広さを体で感じながらイメージを膨らませました。完成現場見学会にも参加して、実際に建っている家を見て参考にしました」というご主人。
「白いキッチンの家があり、それがとても良かったので取り入れました」(ご主人)。
「大きなバルコニーや玄関土間は必ず実現したかったポイントです。スケルトン階段は諦めましたが、結果的には良かったかなと思っています」(奥様)。

工事が始まると毎日のように現場を見に来ていたという奥様、「壁が出来ると家らしくなってきたので感激しました。工事中は小さく見えましたが、完成してみると思ったよりも少し広く感じます」(奥様)。

K邸は、1階にリビング、ダイニング、キッチン、ご主人の作業スペース(書斎)があり、2階は寝室、フリースペース、水まわり、クローゼットという間取り。
「1階に主人の作業スペースをつくるために、水まわりを2階にしました。洗濯などの家事をする上でもこの配置は良かったと思います」(奥様)。
また奥様は「キッチンから部屋中が見渡せるのが気に入っています」とも。バルコニーが一番のお気に入りのスペースというご主人は、「マットを敷いて子供と一緒に寝転んで遊ぶのが好きなんです」と嬉しそうに話します。
2階のクローゼットの衣類は、洋服屋さんのように奇麗に畳まれて棚に収納。「引き出しなどを使わずに見えるように収納することで管理しやすくなり、奇麗に保つこともできるんです」という奥様。

1年程暮らしてみて、住み心地はいかがでしょうか?
「夏はエアコンを26℃の設定で1台つけっぱなしで過ごしました。それでも電気代は10,000円ちょっとくらい。冬は22℃の設定で12,000円程度でしたから、以前、古い一軒家で暮らしていたときと比べてだいぶ安くなりましたね」(ご夫妻)。
「子供ものびのびとして気持ち良さそうです。多少うるさくしても、近所に迷惑をかける心配が無いのは良いですね」(ご主人)。

以前の暮らしと変化はありますか?
「僕がよく掃除をするようになりましたね。前は妻に言われないとやらなかったのですが、いまでは率先してやっています。あと、妻が家から出なくなりました(笑)」というご主人に、奥様はこう続けます。「以前は、休みの日は、とにかくどこかに出かけたかったんですけど、今は家が快適なので出かけても早く家に帰りたいと思うようになりました。家にいるときは、テレビを観ずに音楽をかけて過ごすことが増えました」(奥様)。

「友人や主人の会社の同僚もよく遊びに来るんですけど、皆、家の中に入ると吹き抜けを見上げてワーと感嘆の声をあげるんです。わりと年配の方からも評判が良いんですよ」と笑顔で語る奥様。
取材の間、お子様と猫が日だまりでとても気持ち良さそうにしているのが印象的でした。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます