木の家 No.84

家の中が明るいのがこんなに快適だとは思いませんでした

木の家 | 2015.8.25

愛知県高浜市、名鉄線三河高浜駅から歩いて5分程に建つ木の家U邸。時おり家の横を通る赤い電車が印象的な光景。Uさんのご家族はご夫婦と5歳になるお子さまの3人家族。「将来、子どもが増えることも考えて、少し余裕を持った間取りにしました」というご夫妻。土日が休みというご主人の最近の趣味は、庭の芝生の手入れ。「面倒だなと思いながらも、やり始めるとけっこう楽しいんですよ」と語ります。

■建物概要
ご住所:愛知県高浜市
竣工年月:2012年11月
延床面積:99.38m²(30.06坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま

Uさんの家づくりのきっかけは、お子さまが生まれて家族構成が変化したことに加えて、ご主人が勤務している会社の家賃補助の期限が近づいてきたという現実的な問題があったからといいます。「それがなかったらそのまま何となく過ごしていたと思うので、今振り返ると良いタイミングでした」(ご主人)。

まずは土地探しからはじめたご夫妻。「夫婦2人とも一軒家で育ったので、マンションで暮らすイメージは持てず、自然と一軒家を建てることを考えました」というご主人。
「通勤圏内で、価格と広さのバランスを考え、20ヶ所くらい見た中から、この土地を選びました」(ご夫妻)。

土地探しと平行して建物の情報収集も。
「とりあえずは名前を知っている住宅メーカーのWebサイトを見ました。その中のひとつが、以前雑誌を見て印象的だった無印良品の家でした。無印良品はとくに大好きという訳ではありませんでしたが、何か買い物をするときはいつも選択肢の中に入っている存在でした」(ご主人)。

いくつかの住宅展示場へ実際に足を運んだというUさん。はじめて訪れた無印良品の家のモデルハウスは、帰省の際に立寄った三重県のモデルハウスでした。
「はじめて金額を見たとき高いなと感じました。見た目の豪華さが無いので、パッと見た感じ、どこにお金がかかっているのかわかりませんでした」とご主人は言います。
「雰囲気は良い感じだなと思いました」という奥様。
「モデルハウスで最も印象に残っているのは、担当者の押しの弱さですね(笑)。良い意味で、それまで訪れた住宅メーカーの対応と全然違いました」(ご夫妻)。
奥様は「正直、そのころ住宅展示場に行くのに少しウンザリしていたところがありました。住宅って人生の中でも一番高い買い物。でも、買い慣れている人っていないですよね。そんな買い物を自分たちのペースで考えられないのは嫌だなと思っていました」と当時の心境を振り返ります。

その後、ご夫妻は愛知県周辺にある無印良品の家のモデルハウス(日進店名古屋東店岡崎店、浜松北店、浜松店)をすべて見学に行ったそうです。
「あるモデルハウスで担当の方と話しをする中で、税金の優遇措置のことなどを何気なく尋ねました。後日、そのことについてまとめた資料を送ってくれたことがあり、そんな細やかな対応も嬉しかったですね」(ご主人)。

「最終的な決め手は性能の高さとプランの自由度。自由度が高いということは、土地に合わせた建物をつくりやすいのではないかと思いました」(ご主人)。

ご夫妻の気持ちが固まると、次に資金援助をしてくれる両親を説得したそうです。
「はじめは『えっ、無印良品の家?』と驚いていましたが、反対されることもなくスムーズに進みました」(ご主人)。
奥様のご両親も「あなたたちが選んだのなら」と賛成してくれたとのこと。

U邸のプランは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、水まわり。2階は寝室、フリースペース、書斎、ファミリークローゼットという間取り。「間取りを考えるのが楽しかったです。毎日図面を見ていたので、妻は途中から嫌になってたかもしれないですけど(笑)」(ご主人)。

「実現したかったポイントは、3台分の駐車スペースと、小さくても庭が欲しかったんです。木の家は芝生との相性が良いと思ったので。階段は当初スチール階段が良いと思いましたが、吹き抜けの日当りを優先しました。大きな開口部は一番のお気に入りです」というご主人。
また、「室内の壁は塗装なので、汚れてもすぐに自分で補修できる点も良いですね」とも。

「はじめは子供部屋をつくるつもりでしたが、いろいろなことを想像しながら間取りを考えていくうちに変わっていきました。『永く使える、変えられる』というコンセプトの通り、将来必要になったときに間取りを変えれば良いと思うようになりました」(奥様)。

実際に暮らしてみた感想を、ご主人はこう語ります。「想像していたより室内が明るくて驚きました。午前中の日当りの良さは抜群です。家の中が明るいということがこんなに快適だとは思いませんでした。風通しの良さも、住んでみないと実感できなかったところです」。

「夏の電気代は6千円程度、冬でも1万2千円くらいです。以前と比べても安くなりました」(奥様)。
「キッチンとリビングがとくにお気に入りの場所です」という奥様。「遊びに来た友人や両親からも、居心地が良いねと好評なんですよ」と語ってくれました。

取材中ふと外を見ると、ウッドデッキのブランコで遊ぶお子さまの姿。なんとも微笑ましい様子でした。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます